【CableOneNews】 武雄市図書館・歴史資料館関連のニュース:自分用

http://www.cableone.ne.jp/2ch/conews_b.html ※ 追加・挿入ありがとうございます → @fmht7さん
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2012.7.4 武雄市図書館歴史資料館を学習する市民の会

まとめ 武雄市図書館歴史資料館を学習する市民の会 動画書き起こし http://www.cableone.ne.jp/2ch/conews_b.html 【CableOne News on demand】 ○2012/7/4(水) 放送分 武雄市図書館歴史資料館を学習する市民の会 より書き起こしました。 3170 pv 8 2 users

2012/7/6(金) 放送分 ●武雄市個人情報保護審議会

まとめ ケーブルワンニュースオンデマンド「武雄市個人情報保護審議会」の書き起こし 諮問事項についてもっとも詳しいように思えますので書き起こしました。 3882 pv 5 1 user

2012.9.7 武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会  公開質問状提出

はじめに武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会の代表世話人の武雄芳輔さんから杉原豊喜武雄市議会議長に公開質問状が手渡されました。

会ではこれまで、図書館のあり方を問う公開質問状を市議会議員に個別に送付してきましたが、武雄市議会全体への公開質問状を提出するのは初めてです。
武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会は7月に設立され、これまでに会議を4回、市民学習会を4回開催するなど活動を続けてきました。

この日はこれまでの話し合いの中で出てきた意見をまとめた具体的な計画書を提案。
市民の会が作成した「私たちの図書館計画」や武雄市の計画と市民の会が提案する計画の比較表が資料として提示されました。

武雄市では施設の改修のために11月から3月までの5か月間図書館を休館すると発表しています。
これに対し市民の会では、改修計画を具体的に提案。
現在の喫茶コーナーを増築して対応することでカフェ併設のニーズにも応え、休館なしで工事を進められることなどを図面を見せながら説明しました。

井上氏

「武雄図書館一館だけですけれども、これを北方、山内、二つの分館を作ると。支所をカイシュツ(?)して分館にすると。三館ネットワークですね。そういうことで武雄市全体を、図書館力を高めていくということを考えたいということですね。」

また、山内・北方の庁舎を改修し、山内図書館、北方図書館、武雄図書館の三館ネットワークを作ることで武雄市全体の図書館力をアップしてはどうかと提案しました。
この計画では、財源を少なくしても図書館力を高めることができるとしています。

井上氏

「私どもにプレゼンの機会を与えてくださいってことですね。説明機会を。」

この日手渡した公開質問状には、「会の計画について市議会で説明の機会を与えて欲しい」、「市の計画・会の計画について議員相互の議論を公開の中でお願いしたい」、「武雄市議会と市民との意見交換会や議会報告会をして欲しい」、「図書館問題の結論は市民参加を具体化する形で決めて欲しい」、「議場の品位・品格を保って欲しい」と5項目についてお願いの文章が綴られていて、回答は9月議会の審議に活かされるよう議会開催中の早めの回答を求めています。
杉原議長は、今回の提案内容を全議員に示したうえで、どう回答するかは議会に諮ったうえで検討したいと話しました。

2012.10.24 武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会 ワークショップ「みんなで考えよう!私の、私たちの図書館」

はじめに、会の代表世話人を務める井上一夫さんが講話を行いました。

【テロップ:武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会 井上一夫さん(代表世話人)】

武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会は、学習会を通じて、武雄市図書館・歴史資料館のあり方を考えていこうと、市民の有志によって起ち上げられたものです。

武雄市では、来年4月に、図書館に指定管理者制度を導入し、レンタルソフト店TSUTAYAなどを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社と業務提携することが決まっています。
会では、武雄市の新図書館計画の発表後、7月から定期的に学習会を開催し、武雄市議会や武雄市教育委員会あてに公開質問状の提出などを行ってきました。
この日は井上さんから、現在の図書館が作られたときのコンセプトや、施設の概要が紹介されました。

また、武雄市が進めている計画について、新図書館のイメージ図を用いて説明しました。
カフェや物販コーナーの設置や、配置の変化など、現在とどこが変わろうとしているのか、また、それに伴い考えられる課題について話しました。

井上氏

「予測ですけど、今使っている図書ゾーンの半分以上がTSUTAYAとされ、なるということですね。もうここは全部本屋さんですから、奥の図書館に行くには、全部本屋さんの中を通って行かないといけないということですね。」

続いて、新図書館計画の中で懸念の声があがっている個人情報について学ぼうと、情報セキュリティ研究者の前田勝之さんの講話が行われました。

【テロップ:情報セキュリティ研究者 前田勝之さん】

講話では、前田さんが、個人情報とはどのようなことを指すのかや、漏洩した場合に考えられることなどを説明、指定管理者制度導入に伴う注意点などが、情報セキュリティの観点から話されました。

前田氏

「読書履歴が持つ意味を理解している。この本は、知られてもいいか知られたくないかというのは、本人にしか決められないことなんです。ということはですね、図書館としては、すべてを守るべきなんだ。あとは、「図書館の自由に関する宣言」を実践できるもの、このあたりが条件になるんじゃないかなと思います。」

最後に図書館学研究者、武雄市外の図書館に勤務する職員を加え、フロア・ディスカッションが行われました。
パネラーからは、ほかの自治体や海外の図書館についての紹介や、それぞれが考える図書館のあり方について意見が述べられました。

また、質疑応答が行われ、参加者から、業務委託にかかる費用は適切なのかや、指定管理者制度を導入しても職員の労働環境は保たれるのかといった質問があがりました。

最後に代表世話人の井上さんが、会でまとめた計画を武雄市議会に再度提案することや、今後、山内町や北方町でも、学習した内容を説明する機会を設けたいと話しました。
武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会では、今後も定期的な学習会の開催や情報発信を行い、市民全体で図書館について考えていきたいということです。

2012.10.31 武雄市図書館・歴史資料館 5ヶ月休館へ

武雄市では、武雄市図書館・歴史資料館の改装工事のため、11月から3月末までの5ヶ月間、休館します。
休館中は、武雄市文化会館成人棟二階のサークル室とラウンジを臨時図書館として活用します。

来年4月からは、図書館部分を、レンタルソフト店TSUTAYAなどを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブを指定管理者として委託、休館日をなくし年中無休とするほか、開館時間を午前9時から午後9時までと、これまでより4時間延長する計画です。

現在は、蔵書18万8千冊のうち9万冊を開架していますが、4月からは20万冊を開架するため、1階の事務所や館長室、2階のスペースを図書の開架スペースに広げる予定です。

なお、歴史資料など、閲覧に許可が必要な書籍などに関しては、従来通りに扱うということです。

現在、インターネットなどを閲覧できる武雄情報センターはなくなりますが、館内の書籍の位置案内や図書検索などは、iPadなどの端末を数十台用意し、活用してもらう予定です。

来年4月からは、この場所(子どもコーナー、おはなしのへやの映像)にコーヒーショップ・スターバックスきが出店します。
児童書のコーナーは、奥に移動し、現在より広いスペースを確保、子どもがくつろげる遊びの場や、読み聞かせの場も作ります。
子どものトイレはこれまでのように近くには設置できないということで、現在の大人のトイレに併設予定ということです。

学習や読書を楽しめる2階の読書テラスの空間は残し、利用者が集中できるよう、まわりの音を遮って、無音の状態を作る工夫を施すということです。

これまで実施してきた山内公民館、北方公民館への巡回図書や、病院や老人保健施設への団体貸出などは、引き続き行われます。

今後は、武雄市図書館・歴史資料館へなかなか来ることができない人への対策が課題で、関係機関との連携を模索していくということです。

【テロップ:武雄市図書館・歴史資料館 杉原豊秋館長】

【テロップ:武雄市図書館・歴史資料館 休館/11月1日(木)~平成25年3月31日(日)/【臨時図書館】11月15日(木)~平成25年2月28日(木) 10:00~18:00/武雄市文化会館成人棟2階 ラウンジ・サークル室にて/※児童書・絵本・紙芝居・一般書の一部を貸し出し/※毎週火曜は閉館 ※図書利用カードが必要】

杉原館長

「このたび、館内の改装工事のために、明日11月1日から来年の3月31日まで、館内、休館をいたします。そのかわり、武雄市の文化会館におきまして、一般図書、それから児童書、紙芝居、絵本等含めてですね、貸出を継続するということで進めていきたいと思います。
文化会館の2階のラウンジで児童図書、それから一般図書は対面のサークル室で実施をしたいと思っております。一般図書を約3千冊、児童図書を約1万点ということで、今計画をしているところです。どうぞ引き続いてご利用いただきますようによろしくお願いいたします。」

【テロップ:休館中に利用出来る図書館/佐賀県立図書館、伊万里市民図書館、鹿島市民図書館、嬉野市塩田図書館、嬉野市嬉野図書館、有田町東図書館、有田町西図書館、白石町ゆうあい図書館、太良町大橋記念図書館、大町町公民館、江北町ふれあい文化センターネイブル ※北方公民館・山内公民館の図書室も利用できます(各館の開館時間・休館日表示あり→省略)】

杉原館長

「これまでも近隣の公共図書館には、相互貸借という形で、それぞれ貸し出したりお借りしたりということがあったんですけども、特に今度は臨時図書館で冊数が限られますので、今回新たに伊万里市民図書館がですね、便宜をはかっていただくということで、伊万里市民図書館に登録をしていただいて、借りていただくということもでききるようになりました。
また江北町のネイブルですね、これにも同様に登録をしていただいて、お借りいただくということができるようになりました。
5ヶ月間という長い期間になりますけれども、本当にあの市民のみなさま、それから利用者の皆様には大変なご迷惑をおかけいたしますけれども、どうぞご理解とご協力をよろしくお願いしたいと思います。よろしくお願いします。」

また、図書利用カードは、4月のリニューアルオープンまでに、各自手続きが必要なため、準備が整い次第、改めて案内するということです。
武雄市図書館・歴史資料館の改装工事は、11月中旬から開始され、4月1日にリニューアルオープンされます。

2012.11.16 新図書館構想に関する市民報告会

これは、武雄市教育部文化・学習課が開催したもので、市内の読み聞かせグループなどから23人が参加しました。

はじめに、浦郷究武雄市教育長が、「新しい図書館は、現在非常に注目も高く、寄せられる期待も大きい一方、なかなか事例がなく、それゆえの課題や不安も承知しています。直接みなさまに説明報告する機会が必要だと思い、今回計画しました。今後もこういう形で、できる限り説明をしていきたいと思います」とあいさつしました。

そのあと、現状説明が行われ、現在行っている作業や、臨時図書館が始まったこと、武雄市図書館が休館中に利用できる近隣市町の図書館、今後のスケジュールなどが説明されました。
参加者の多くが、メモをとりながら熱心に聞いていました。

(市教委から臨時図書館、近隣市町図書館の利用、今後のスケジュールの説明があっている様子の映像)

続いて、質疑応答が行われました。
参加者からは、本の点訳や音訳を行うスペースは確保されているのか、読み聞かせをする場所は今と比べてどうなるのか、といった質問や、子どもたちの図書スペースをもっと具体的にイメージできるイラストを見せて欲しいといった要望などがあがっていました。

参加者・女性

「おはなしのスペースはこんなですよ、という……まあたぶん、ちょっとわかりづらくて」

市教委

「ああ、そうですよね。はい。」

参加者・女性

「なんか遊ぶコーナーのような感じのちょっとイメージが……」

市教委

「ああ、はい。もう少し具体的にですね、工事が今後進みまして、お示しができるような形になったときにですね、ご説明をさせていただければなというふうに思っています。」

また、蘭学館についての質問や要望もあがりました。

参加者・男性1

「蘭学館がもう絶対現行のまま、最後まで残るわけですね?」

市教委

「改修の××ような、あの市費で予算をまわしてくれてまして、改修する計画の中では蘭学館は……(聞き取れず)」

参加者・男性2

「武雄のその蘭学の資料というのは、日本の宝だと思うんです。で、これを、つぶすようなことがあっては決していけないと思いますんで、十分ご承知だと思いますけども、一言言わせていただきます。」

古賀教育長

「蘭学につきましてはですね、ま武雄の、素晴らしい財産だというふうに考えております。まあそういったものが、これからもですね、当武雄市教委としてはですね、思っていくということで考えておりますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。」

そのあと、新しい図書館に関しての現在の構想が説明されました。
新図書館では、開架図書、図書スペースともに増加すること、一過性である雑誌などは、指定管理者となるCCC、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が大幅に購入することで、行政の費用を充実すべき図書の購入に有効活用できるとともに、市民がより多くの雑誌を閲覧でき、サービス向上につながることなどが話されました。

武雄市では、今後、現在武雄市文化会館で開設されている臨時図書館の一般図書を、予定していた3千冊から4千5百冊に増やす予定だということです。
また、今回の報告会で寄せられた意見の中で、生かせるものは生かし、より市民のためになり、利用しやすい図書館の開設を目指すということです。

2013.3.11 どうなると? みんなの図書館・歴史資料館

はじめに、武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会、代表世話人の武生芳輔さんが、「今日はたくさんの方に参加していただき、ありがとうございます。市内外から多くの意見もいただいています。今日はよろしくお願いします。」とあいさつしました。
続いて、同じく代表世話人の井上一夫さんが、武雄の歴史的な成り立ちや、これまでの町づくり構想について、あらためて紹介し、武雄市図書館・歴史資料館が果たす意義を説明しました。

この学習会は、武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会と図書館大好き全国市民ネットが共同で開催したもので、市内外からおよそ50人が参加しました。

この日は、情報セキュリティ研究者で長崎総合科学大学非常勤講師の前田勝之さんと、社団法人日本図書館協会・図書館の自由委員会西河内靖泰委員長が、貸出履歴など個人情報の取り扱いや漏洩についての不安がぬぐい切れていないことや、公立図書館として目新しいサービスと謳われていることについて、専門家の立場から意見を述べました。
また、井上代表世話人が、今後の活動として、図書館問題を整理した本の出版や、市への公開質問状や住民監査請求を通じて、市民に継続して情報を出し続けることを報告しました。
会のあとには、プラカードを掲げ、図書館周辺を歩きました。

井上代表世話人

「自分たちの図書館・歴史資料館が、どういうふうになるかまったくわからないわけですよね。ですから、なんとか、みんなで集まって学習しながら、図書館の在り方を考えようという形で会を起ち上げました。」

前田氏

「図書館は、市民が作って市民が育てるものだと思いますので、これからでもですね、今後どういうふうな図書館になっていくのかっていうのを、市民の方々が考えていただいて、これでもう運営決まったということじゃなくて、ずっと成長していくものだと思いますから、市民が望むように成長させていっていくことができたらいいんじゃないかなと思います。」

2013.4.1 武雄市図書館・歴史資料館  リニューアルオープン

オープンに先がけてセレモニーが行われ、樋渡啓祐武雄市長や、カルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭社長などがテープカットを行いました。
また、この日は、御船が丘小学校の2年生も参加し、テープカットにあわせて風船を飛ばしました。

今回、武雄市では、指定管理者制度を導入し、公立図書館部門をTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブに5年契約で委託しています。
運営委託費の年間1億1千万円に加え、歴史資料館の運営費としておよそ2,800万円かかりますが、商業スペースの賃貸料としておよそ600万円の収入が見込まれ、2012年度と比べておよそ1400万円が削減される見通しということです。

なお、今年度は、新たな郷土資料の収集や、それに伴う修繕費用、特別企画展の開催費用として、およそ1500万円の予算が計上され、郷土資料の充実が図られることになります。
また、図書館の改修費用は、武雄市が4億5千万円、カルチュア・コンビニエンス・クラブがおよそ3億円を負担しています。

館内では、併設で運営されるスターバックスのコーヒーを飲みながら購入前の本を見ることができるなど、代官山蔦屋書店のノウハウが反映されています。
開館時間はこれまでより延長され、午前9時から午後9時まで、年中無休となりました。

今回のオープンで、図書館の開架スペースは従来の1.4倍に増え、蔵書20万冊を見ることができるようになりました。
また、座席数は187席から279席へと増えています。
また、入口には自動貸出機が設置され、Tカードで自動貸出機を利用した人にはポイントが付与されます。
館内に設置された検索機を使えば、読みたい本の場所が示されるだけでなく、館内の地図を印刷することができ、よりわかりやすく本の検索ができるようになりました。

今後、武雄市図書館・歴史資料館では、これまでの倍にあたる年間50万人の入館者を見込んでいるということです。

女性1

以外と落ち着いた感じになってるなと思いました。

女性2

すごい本の量も多くて、利用しやすかったです。

子ども1

楽しかった。

子ども2

前より広くなって本が多くなってたから、また来たい。

男性

興味のあるところの法律関係の本とかいっぱいあったので、まあ安心しましたっちゅうかかですね。みなさんにすすめられると思いますけど。
開架式で広くていいですね。探しやすいんじゃないかなあと思って。

市長

「やーまずね、お詫びしたいと思います。ほんっとにあのー5か月間ね、市民のみなさんたちはほんとに不便かけました。えーまあ臨時図書館があるといえどもね、ほんとにこれ心苦しく思っています。
で、それを今度挽回するようにね、いい図書館にえーするように、CCCのみなさんと懸命に作り上げたつもりでいるんです。
あーですので、1回ぜひね足を運んでいただいて、今度はそれぞれの居場所をね、見つけて欲しいなあと思います。だからスターバックスの席もあるだろうし、面積も、市民のみなさんたちのオープンスペースを40%以上増やしましたので、ぜひ自分の居場所をね、探して欲しいなあと思います。」

2013.4.25 リニューアルオープンからまもなく1ヶ月  武雄市図書館・歴史資料館 現状報告会見

会見には、樋渡啓祐武雄市長とカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社図書館プロジェクトの高橋聡プロジェクトリーダーが出席し、開館からこれまでを振り返りました。

樋渡市長

「どういう状況かっていうのは、やっぱ予想外、ですよね。リピーターの方がすごく多いんですよ。リピーターのそいでしかも県外のリピーターが多いって、えーいうことは、あの非常にやっぱ驚いています。」

高橋聡プロジェクトリーダー

「段々安定化に向けてはですね、さまざまな人が来られるという感じに変わってきていると思います。
象徴的なのはファミリーで来られる方も結構多いということでございまして、ご家族で来れるような環境にして、で、お父さんお母さんは料理や旅行を楽しんでいただいて、お子さんに関して言うと児童書ゾーンでお遊びいただくというような環境が結構わかりやすく整ったことが原因のひとつかなあというふうに思っています。」

武雄市図書館・歴史資料館は、4月1日にリニューアル・オープンしました。
2013年度の来館者数は、4月23日時点で、73,827人、1日平均3,210人が図書館を訪れています。
これは2012年度の同じ時期と比べて、およそ5倍に増えていて、それに伴い、図書の貸出数もおよそ2.3倍の43,917冊と増えています。
4月23日現在、図書館の登録者数は、12,525人。そのうち、44.1%が市外の登録者となっています。

武雄市図書館・歴史資料館では、リニューアル・オープン後に駐車場入口の夜間照明を明るくしたほか、臨時駐車場の誘導看板を設置するなど、利用者の要望に応じて改善を図ってきました。
今後、武雄市図書館・歴史資料館では、利用者アンケートを実施するほか、開館時間の延長を検討するなどして、秋までに登録者数を3万人に伸ばしたいということです。

樋渡市長

「やーもうびっくりですよ。あのー、武雄市民だけじゃないと思うんですけど、もう多くのみなさんにお越しいただいてるんで、ほんとにあの感激しています。
あの市民のみなさんもリピーターのみなさんが多いんで、やっぱこう絶えずこう変わっていくっていうような印象と、やっぱりあの企画・蘭学展示室をもっと充実させようってやっぱ思いますよね。
秋には棟方志功展もやりますしね、だからその図書館だけじゃなくて、ぼくら企画・蘭学展示室もあの一所懸命やっていきたいなあと思いますね。」

2013.8.19 武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会  1年振り返り・市民学習会

【テロップ:武雄市文化会館(8月14日)】

今回の学習会は、地元に帰省している人たちにも図書館の現状を知って欲しいと、あえてお盆の中日に計画され、県外からの参加者も含め、15人ほどが参加しました。

【テロップ:武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会 代表世話人 井上一夫さん】

井上代表世話人

子どもたちはよく紙芝居でも読み聞かせのときでもおしっこしっかり我慢して集中してるわけですよね。だからすぐトイレがあるっていうことは非常に大事なことです。

学習会ではまず、改装前後の施設の比較が行われました。
子ども用トイレが読み聞かせの場所から遠くなったことや、火事や地震などの災害が発生したときの2階の閲覧バルコニーからの避難方法など、現時点で考えられる問題点や疑問点が挙げられました。

井上代表世話人

公共建築の基本は、安全第一です。その安全第一の中で、一番考えるのは避難ができるということですかね、なんかあったときに避難ができる。その最低限の条件は二方向避難です。どっちかに逃げられる。

新しくなった図書館では、2階も閲覧スペースとなったことから、特にお年寄りや身障者の避難に関してはこれまで以上に考えなければならないと話しました。
また、小さな子どもでも、本を選びやすいように、表紙が見えるように展示して欲しいが、そのような本は手の届かない一番高い位置にあるなど、本の置き方や位置などにも疑問の声が上がっていました。

武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会は、去年7月4日に発足して以来、図書館のあり方を考えようと学習会を継続してきました。
去年9月には、武雄市議会議長のもとを訪れ、それまでの話し合いの中で出てきた意見をまとめた具体的な計画書を提案。市民の会が作成した「私たちの図書館計画」や武雄市の計画と市民の会が提案する計画の比較表を資料として提示するなどしてきました。
リニューアルオープン後、武雄モデルとして取り入れようという動きがある中、市民の会では、もう少し武雄の実態を知ったうえで判断して欲しいということです。

この日、参加者からは、展示方法など運営面で改善できる点は指摘していくことが大事、学習会の存在も含め、市民に広く知らせ、本来の図書館はどういうものか議論を深めていきたいという意見など、活発に意見が出されました。

男性A

普通の図書館ができるサービス、レファレンスであったりですとか、こういう本を読みたいと思ったらその本を取り出してもらうとかですね、そういった図書館として当たり前のことを利用していくだけで、そうすると、図書館として当たり前のサービスができるように改善していくしかなくなりますから、そういうことはできるんじゃないかなと思います。

男性B

こういう学習会を広げて、深めて、そして本当の図書館とはどういうものかということを武雄市民の中に広めていくということが必要だと思うし、市民の中に広げていくためにもどうするかという論議をですね、やっぱ深めた方がいいんじゃないかなと……

また、現在の図書館は、誰でもいつでも気軽に立ち寄れる施設になっているのか、公共施設のあり方を問いたいという声も上がりました。

井上代表世話人

時間長くかかります。そして、これはもうエンドレスの仕事ですよ。図書館を、本当の図書館を求めるというのは……

武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会では、学習会の内容を含め、これまでの一連の経過をまとめた本を12月に自費出版する予定ということです。

2013.10.15 武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会  公開質問状提出

この日は、武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会の井上さんと武雄さんが武雄市役所を訪れ、古賀雅章教育部長に公開質問状を提出しました。

公開質問状では、武雄市図書館2階の閲覧バルコニーが二方向への避難経路が確保されておらず、公共建築物として利用者安全などに関して問題点があることや、蘭学館を蔦屋書店に渡した点について、以前の蘭学館に戻して欲しいなど、計5つの項目を挙げました。

この日提出された質問については、15日後までに回答を求めるということです。

【テロップ:武雄市図書館・歴史資料館を学習する市民の会 井上一夫さん】

井上代表世話人

第一の理由は、なんの説明をしてもらっていないから、わからないことが多過ぎる。
だから2階に本を上げたっていうことによって、2階に一般市民が上がる、あるいはお年寄りが上がる、子どもが上がる状況ができてるんですけど、それに対する避難経路がね、十分に確保されてなくて、やっぱり危ない件軸になってる。
まず第一にその安全を確保してくれってのが、第一の質問ですね。
質問に対して答えてもらえばそれでいいと思います。
だから、こちらがお願いした分の、危険を改修するようなあれとかなんとかはね、早急にやっていただきたいというふうに思っています。

2013.11.8 武雄市図書館・歴史資料館  2013年度グッドデザイン賞「金賞」受賞

グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が贈るものです。
商品や建築、プロジェクトなど、幅広い領域から応募されるデザインに対して、外見だけでなく使い勝手や環境への配慮、社会への提案力なども評価されます。
今年は3,400件の審査対象から選考が行われました。

武雄市図書館・歴史資料館は、4月1日のリニューアルオープン以来、来館者数は前年比で4倍、図書の貸出冊数も倍増となっています。
本離れが進んでいる現代において、地域の文化度を高める大切な役割を担っていて、公共と民間の連携に大きな可能性を感じさせると評価され、金賞を受賞しました。
図書館施設の特別賞受賞は、2001年に仙台メディアテークが建築デザイン分類で受賞して以来12年ぶり、公共のためのサービス・システム分類としては今回が初となります。

樋渡啓祐市長

いやあもう、思いもしなかったんですよね。だから、出来てまだ7か月なんですよ。
で、そんときにそのグッドデザインの100に選ばれたのも驚いたし、まさかこう事実上のトップであるね、その金賞っていうのはちょっともう予想もしなかったことですね。驚いてます。
で、今まで図書館っていうのが、話題にものぼんなかったわけですよ。
でも、それが、市民のみなさんとか、県民国民の話題になったっていうことは、そりゃすごくいいことだと思ってるし、あのなにも反対が全部悪いわけじゃなくて、やっぱいい意見ってのもあるんでね、それはどんどんやっぱ取り入れていきたいなあというふうに思います。
近くにその児童図書館っていうかキッズライブラリーをぜひ作りたいなと。
それと、駐車場もあと200台くらいは、あーやっぱ置きたいんで、そういうことをやっぱ進めたいなあと思いますけど。
あと、どんどんやっぱりこう自分たちの図書館ていう思いで、ああこうしたらいいよねとかああしたらいいよねっていうのは、どんどん使っておっしゃってくださればありがたいなあというふうに思っています。
それと、あの、図書館の本もそうなんですけれども、これからどんどん企画であるとか、講演であるとかつていうのも、どんどん増やしていこうと思ってますので、いろんな使い方が、こうできるように我々自身も努力していきたいなあというふうに思っています。

2014.3.18 「武雄鍋島家洋学関係資料」国重要文化財指定答申

今回、国の重要文化財に指定答申されたのは、武雄市が所蔵する武雄鍋島家洋学資料のうち、文書や記録、図面など2,224点です。
いずれも江戸時代中期から幕末にかけてのもので、日本が江戸時代後期に西洋の科学技術を受け入れ、取り込んできたことに関係する非常に重要な歴史資料として、重要文化財に指定答申されました。
これにより、佐賀県内の重要文化財の合計は53点となります。

今回指定された洋書類のほとんどは「蘭書」といわれ、オランダの文献やヨーロッパ諸国の文献をオランダ語に翻訳したものです。
そのほか、長崎の西洋砲術家である高島秋帆が1835年に日本で最初に製造した、武雄鍋島家の家紋・抱銀杏文を彫金した国産第一号のモルチール砲や、オランダ・アムステルダムの地図・地球儀製作者であるレオナルド・ファルクの工房が製作した地球儀・天球儀が一対で伝来しているなど、貴重なものばかりです。
武雄鍋島家から武雄市へ伝来したもので、洋書の一部資料は武雄鍋島家から武雄高等学校同窓会を経て武雄市へ受け継がれたものです。

武雄市図書館・歴史資料館学芸員 川副義敦さん

今回、2224点という非常に膨大な数の資料が国の重要文化財になったということについては、非常に喜んでおります。
この武雄に残る資料というのは日本の近代化に大きく武雄が貢献したということを証明する資料、いわば、日本の近代化というのはいわば武雄の研究から始まったと言っても過言ではないというふうに思っております。
私、ここの資料館に15年お世話になっておりますけれども、私が来た当初から、なぜこれだけの資料が国の指定にならならいんだろうと思っておりましたが、今回ようやくそのこれらの資料に光が当たったということで、今までこれらの資料を非常に大切に思って保存のために非常な努力を重ねてきたこの武雄の人たち、あるいは、よその地域の人たち、そういった人たちにあらためて感謝を申し上げたいというふうに思っております。

武雄市図書館・歴史資料館では、今回の国重要文化財指定答申を記念して、特別展示「武雄鍋島家洋学資料展」が3月30日(日)まで開催されます。