12月5日憲法の授業メモ

タイトル通り。間違い多数あると思われ。間違いの指摘は、@lawputoemaa までお願いします。
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@lawputoemaa

じゃあ、前回の憲法の授業の復習でもするか。

2012-12-13 00:14:32
@lawputoemaa

分からないところあったら、質問するね。あと、間違っていたら教えてね。

2012-12-13 00:16:07

人権の分類論における制度

@lawputoemaa

人権の分類論における制度について。「制度」という言葉は、日本の憲法学において多義的に用いられてきた。以下においては、様々な意味における「制度」をみていく。

2012-12-13 00:17:28
@lawputoemaa

制度的な基本権理解。人間にとっての課題・目的たるテロスを実現するための制度。

2012-12-13 00:19:50
@lawputoemaa

人間に与えられている自由は、ある一定の実現されるべき目的のためのものと理解される。テロスのない自由は必要ない。

2012-12-13 00:20:43
@lawputoemaa

プログラムとしての制度。例えば、生存権。未成熟な客観法である。生存権は、具体化されて権利となる。

2012-12-13 00:21:58
@lawputoemaa

既存の権利複合体としての制度。主観法の集合体。これはさらに、既存の権利複合体を継受するという意味での制度と、既存の物に修正を加え新しい権利複合体を作るという意味での制度がある。

2012-12-13 00:23:24
@lawputoemaa

前者の例は財産権。財産権は、物件、債権など、既存の権利の複合体として、長い間、維持されてきた。これらの制度的保障である。

2012-12-13 00:24:16
@lawputoemaa

後者の例は婚姻。日本国憲法では、その精神にのっとった上で、既存の権利複合体に修正を加え、新しい権利副具体が作られた。

2012-12-13 00:25:25
@lawputoemaa

裁判をうき得る権利についても、明治憲法に修正を加え、新しい権利複合体をつくりだし、制度的保障を行っている。

2012-12-13 00:26:24
@lawputoemaa

以上のまとめ。制度に共通性を見つけることよりも、「制度」という言葉に様々な意味があることに注意し、それぞれ区別することが大事。

2012-12-13 00:27:30

人権の第三者効力

@lawputoemaa

人権の私人間効力。人権は私人間で効力を持たないとされるが、実際には、人権が私人間で意味を持つことがある。ちなみに、日比野先生は、人権の私人間効力を論じること自体について、懐疑的。

2012-12-13 00:30:36
@lawputoemaa

人権は公権の1つで、国家権力に対する権利とされる以上、私人を相手にすべきものではない、というのは当然に思われる。

2012-12-13 00:33:17
@lawputoemaa

アメリカやドイツにおいては、その訴訟制度や憲法学の性質からして、人権の私人間効力を論じることに意味はあるが、日本はこれらの国々と異なる面があり、そこでの議論をそのまま適用はできない。

2012-12-13 00:33:20

用語説明「私人間効力」Wikipediaより

@lawputoemaa

私人間効力(しじんかんこうりょく)とは、憲法の規定を私人間(しじんかん)において直接に適用すること。また、そのような適用が許されるか否かという論点を指して言う場合もある。第三者効力ともいう。

2012-12-13 00:02:43
@lawputoemaa

憲法は本来、その国家を設置した国民自身が自らの国家権力を監督するためのものである。よって憲法が適用される典型的場面は「私人対国家」である。

2012-12-13 00:03:07
@lawputoemaa

しかし、「私人」相互において社会的格差が生じている現代においては、人権侵害が生じる場面は対国家には限られず、私人相互の関係(たとえば、巨大企業対労働者の関係など)においてもその適用が問題となる。

2012-12-13 00:03:10
@lawputoemaa

日比野先生は、人権の私人間効力論に対して懐疑的な立場だから注意しようねっ!

2012-12-13 00:04:00

用語説明終わり

@lawputoemaa

三菱樹脂事件において、人権の第三者効力がまず問題となった。さっき貼ったものを参照。ここから、判例解説でめんどくさいけど、どうしようかな。

2012-12-13 00:34:42

その「さっき貼ったもの」Wikipediaより

@lawputoemaa

三菱樹脂事件(みつびしじゅしじけん)とは、日本国憲法における基本的人権に関する規定は私人相互の間にも適用されるのか否か、ということ(いわゆる「憲法の私人間効力」)が争われた代表的な民事訴訟事件の名称である。マスコミなどからは「三菱樹脂採用拒否事件」などと呼ばれる場合もある

2012-12-12 23:52:48