121212 敦賀破砕帯調査結果を受け、また東通現地調査を控えて ~ 渡辺満久氏電話取材ほか(IWJ原ツイート)

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原佑介 @MrSARU

①先日、12月初旬に行われた敦賀原発破砕帯調査の評価結果が出た。委員の全員が、2号機下「D-1破砕帯」、それに伴う新たに発見された地層(専門家らは“D-0”などと呼んだ)について、「活断層の可能性」との認識で一致。電力事業者を中心に波紋を呼んでいる。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:39:40
原佑介 @MrSARU

②二日間の予定だった評価会合も一日で終え、明確な結論が出たと言える。現地調査後のぶら下がりで島崎委員長代理は、調査団の意見は大筋一致しているとし、「結論は会合で明らかになるのではないか。何らかの結論が出ると期待している」とした。その通りの結果である。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:39:50
原佑介 @MrSARU

③現地調査では、D-1破砕帯の「活動性」、「浦底断層との連動性」を焦点とした入念な確認が行われ、今月10日の評価会合で、専門家らが報告を行った。調査団の一人、宮内氏は、「浦底断層が動けば、阪神大震災をはるかに超える大地震が起きる可能性のある」という。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:40:02
原佑介 @MrSARU

④さらに、宮内氏は「こういう断層が原発敷地内にあるということ自体が、異常事態であり、驚異的」と発言。「こうした活断層がある場合、破砕帯問題だけにとらわれず、起震能力のある活断層の存在に着目し、それを中心にした判断基準で処置をしていただきたい」とした。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:40:30
原佑介 @MrSARU

⑤同じく調査団の一人、京都大・堤氏は、D-0断層は、D-1断層の一部であるとの認識を示し、「D-0断層は浦底断層にこれだけ近接しているため、単独で動くというより、浦底断層の活動に連動して、誘発されて活動すると考えるのが自然」と、連動性を認めた。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:41:35
原佑介 @MrSARU

⑥名古屋大学・鈴木氏は、「D-1は、2号機付近の破砕帯の中では相対的に新しいもの」とし、「総合的な判断としては、やはりD-1は活断層である可能性が高い。少なくとも一部(D-0)は、もう活断層だ」と明言。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:42:07
原佑介 @MrSARU

⑦さらに、「直下の破砕帯が活断層なら問題だ」という議論は、問題を矮小化していたとし、「浦底断層という非常に活動的な断層の影響を否定できない構造が見つかり、その影響ははかり知れないものがある」とし、敷地内に浦底断層があることの影響の大きさを重要視した。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:42:20
原佑介 @MrSARU

⑧専門家らの報告を受けた田中俊一委員長は、「今のままで再稼働の安全審査はとてもできないなというふうに、私は印象(を受け)、判断をした」と述べた。本日の定例会では、「活断層を否定するデータが出れば、再検討する」とはしたものの、廃炉の可能性は高まった。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:42:31
原佑介 @MrSARU

⑨この判断に納得のいかない日本原電は、翌日、規制委員会に対し、公開質問状を提出。原電側は、自らの調査で、破砕帯は活断層ではなく、連動性もないことを立証出来たとし、「科学的根拠を含めた十分な説明がなされたとは言えず、誠に理解に苦しむ」と批判している。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:42:42
原佑介 @MrSARU

⑩だが、日本原電の主張をそのまま受け入れることは出来ない。今では原発銀座と呼ばれ、もんじゅ含め13基の原子炉を抱える福井県でも、敦賀原発1号機は最古の原発である。営業運転開始日は、大阪万博開会式の日と同日。すでに42年が経っている老朽原発だ。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:43:29
原佑介 @MrSARU

⑪設置許可が出た66年にはその存在は確認されていなかったが、70年代に入り、複数の専門家が「浦底断層は活断層」と指摘。91年出版の学術書(新編日本の活断層)では、浦底は活断層と記載されたにも関わらず、原電は08年に認めるまで数十年間否定し続けてきた。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:44:39
原佑介 @MrSARU

⑫同じく調査を行った大飯原発との差は何だったのか。大飯原発下「F-6」破砕帯も、活断層である可能性を否定する識者はいなかった。大飯原発調査団に抜擢された渡辺満久東洋大学教授に、(僕の母校の教授ということで、ちょっと甘えてさせて頂き)電話取材を行った。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:45:16
原佑介 @MrSARU

⑬渡辺教授は、「実際に浦底断層を見てしまうと連動性を考慮しないわけにいかない」とし、大飯原発の1〜2km北側の、若狭湾海底を通る「Fo‐A断層」と違い、原発から200mしか離れていない地点を通る浦底断層の存在の異常性が決め手であるとの考えを示した。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:45:34
原佑介 @MrSARU

⑭渡辺教授は、敦賀調査メンバーの顔ぶれに「安心していた」とし、「逆に、敦賀が認定されなければ、どの原発も認定されない」と言う。渡辺教授も、以前から敦賀原発下の活断層を指摘してきた一人。専門家の目から見れば、よほど明確な活動性・連動性があったのだろう。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:46:02
原佑介 @MrSARU

⑮明日、青森県東通原発の破砕帯調査が行われる。IWJも当然取材予定であり、ついでに言えば、この連続tweetは、東通原発から車で5分のホテルで書いている。すでに報道では、「第二の敦賀の可能性」などと書かれ、こちらも注目を集めている。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:46:11
原佑介 @MrSARU

⑯東通原発も活断層の疑いのある断層が何本も走っている。11月29日に規制庁で開かれた事前説明会含め、事業者・東北電力はこれまで、活断層の疑いのある断層面を「膨潤(地層が水を吸収し、膨張したもの)である」と説明。専門家らはこれを「例がない説明」と指摘。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:47:31
原佑介 @MrSARU

⑰渡辺教授曰く、「膨潤という現象はあるが、断層が食い違うことはない」。東北電力の説明に失笑を漏らした。ということで、明日は7時半現地集合で、中継は8時半頃から、IWJ青森1→http://t.co/MU2tBcJa ホッカイロは事務所から60個持参。@iwakamiyasumi

2012-12-12 22:48:31