木曽崇氏が語る、福袋とガチャの金銭的価値について

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

もうそろそろ福袋が話題になる季節だが、最近は賭博との絡みで福袋の制度的理解に関しても色々考えるところがあるのだなぁ。 RT: デパコン、イケてる旦那、田んぼ、ニシキヘビまで!?2013年の新春福袋はビックリ“体験型”が目白押し http://t.co/gFbauztY

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

僕が気になっているのは、「福袋の中身は福袋そのものの販売価格を下回ってはならない」というルールはあるのだが、福袋の中身の金銭的価値ってのはどうやって計算するの?ってお話。まさにソシャゲのガチャ論議がここに当たるのだが、厳密に突き詰めてゆこうとすると結構難しい論議になるんだなぁ

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

例えば、AKBショップで福袋を販売するとして100個の「額面上では一応5万円のキャラクター品（実態は人気の無かった売残り品）」の福袋の中に、一つだけ人気メンバーとの2時間デート権が入っていたとして、それって完全に射幸心を煽る営業行為なのだが、多分現行法上規制は出来ない

ヒナ_イジマ @hina_ija

@takashikiso 実際、AKBは福袋を毎年販売しています。そして、購入するとスピードくじが引けます。特等は元日公演のチケット。ちなみに、普段の劇場公演は一般なら３千円です。2012年の福袋販売の詳細に関してはこちらをご覧下さい。 http://t.co/rEOVnVP0

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

この場合、如何に人気の無い売れ残り品であったとしても、定価5万で売っていたものは5万の価値。一方、デート権はそもそも価格はないワケで、それが如何にプレミアのあるものであっても0円。すなわち、福袋の中身は額面上等価で全部5万円なのだがら、射幸性は持たないという事に法運用上はなる

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

これと同じ原理で動いているのがまさにソーシャルゲームのガチャ。1回300円のガチャから出てくるカードは、その実態はデジタルデータでしかないのだが、定価300円とされている以上は経済的価値は300円。

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

一方で、そのカードにゲーム上のプレミアを付加することは非常に簡単であって、ゲームの進行上、非常に有用かつ出現し難い希少カードを作り「今日は希少カードの出現確立が2倍」とプレイヤーを煽る。実態としては射幸心を完全に煽る行為なのだが、現在の法運用上は規制できない。

ゆじろー @jiyu1001

@takashikiso そもそもユーザーはお金を払ってカードデータの何の権利を得ているかが不明瞭ですよね。所有権ではないのは確かで、運営が勝手にアカウント停止やRMT禁止にする権限があるのか、その辺で１回裁判やって最高裁できちんとした司法判断や判例作ってほしい。

木曽崇／Takashi Kiso @takashikiso

多分、これからこの種のものってのはオンラインでも、オフラインでも沢山出てきて、収集が付かなくなってくるのではないかと思っている。福袋内の「商品の価値」に関して法的な解釈をどこかで変える必要がでてくるのでは?と個人的には思っているところ。