2011/3/15の2号機大量放出について、ゼブラさんに教えていただきました
- leaf_parsley
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@leaf_parsley 1Fプラントの事故時の状況について、誰よりもよく理解しているのは東電の技術者です。計測制御設備の大半が使用不能になったためプラントパラメータが不明で、現時点での推定には限界がありますが、最も確度の高い推定ができるのが彼らです。
2012-12-11 19:41:12@leaf_parsley 東電の事故調報告書の姿勢にはやや疑問を感じますが、技術的な内容については現時点では最も確からしい推定がなされています。原技協や米国INPO、IAEAなど専門家集団による各種報告書も事故の推移とプラントの状況については東電報告書とほぼ同じ結論です。
2012-12-11 19:41:39@leaf_parsley 事故の当事者である東電には自らの責任をなるべく小さく見せたいという動機が働くでしょうが、事象の推移については隠したり誤魔化したりするメリットは何もなく、第三者による検証も可能なのでそこで嘘をつく合理的理由はありません。
2012-12-11 19:42:05@leaf_parsley 私自身は原子力システムの一部に関わる専門家ですが、BWRには馴染みが薄いこともあり、東電の報告内容に疑問を挟むほどの知見は持っていません。私の限られた知識、理解の範囲においては、しごく合理的に思えます。
2012-12-11 19:42:32@leaf_parsley プラントの中がどうなっていて、どのような機序でFPが放出されたのかというところに技術的な興味はあり、各種の報告書は精読しました。ただ、私がどれだけ悩んで考えたところで報告書に記載されている以上のことが分かるわけではありません。
2012-12-11 19:42:59@leaf_parsley この時の線量率上昇は何が原因と考えるか、といった質問には答えようがありませんが、個別の事項、例えばなぜシール部から漏えいするか、使用済燃料に大きな損傷がないことが何から分かるか、といった事であればある程度噛み砕いて説明することはできます。
2012-12-11 19:43:21@leaf_parsley 何に納得できて、何が引っかかるかは人それぞれです。私の知識でお役に立てることがあればご協力しますので、原子力プラントについて疑問があればお気軽にお尋ね下さい。
2012-12-11 19:43:52@f_zebra ゼブラさん、ありがとうございます。(実はとっても沢山あるんです。。自分は内部被曝ばかりを追っかけていて、プラント側のことは、「読んでもわかんないしなあ、、、」というレベルです。)
2012-12-11 20:05:17@leaf_parsley @f_zebra ベントの件なんですが、(pdf)http://t.co/wtnmn8F7 別表1ベントの実績 をみると、「同弁閉確認時刻」とあります。一つを除いてS/Cベントですが、開けた時点から閉確認までの期間は開けてあったと思っていいですか?
2012-12-11 20:19:05@leaf_parsley @f_zebra 2番目なんですが、事故調を読むと、吉田所長がベントラインを確保するのに尽力されていたのがわかります ベントするためのラインというのはいくつも確保が可能なんでしょうか?
2012-12-11 20:20:49@leaf_parsley @f_zebra 3番目に、ベントラインから単位時間あたりに放出可能な量は、どう判断すればいいですか?十分な圧力があれば15日にみられたような空間線量のピークを作ることができるほどの放出も可能ですか?
2012-12-11 20:23:02@leaf_parsley @f_zebra 昨日お話いただいた、使用済み燃料プールでは燃料溶融がなかったという件。ありがとうございます。。(pdf)http://t.co/voyBiipB 同様の説明がこちらの5pにも明記がありました。
2012-12-11 20:36:31@leaf_parsley @f_zebra ずっと使用済み燃料プールからも青空露天な放出があったと思っていたので、びっくりしたと同時に、とても安心しました。
2012-12-11 20:43:28@leaf_parsley 原子力発電所では、安全に関わる全ての系統、機器は多重化されています。1つだけでは何か不具合があって使えないときに困るからです。ベントにも、複数の経路が使えるようになっています。ラインの構築は弁を開閉することで行いますが、普通は遠隔操作です。
2012-12-11 22:43:00@leaf_parsley 電動であったり空気作動であったりしますが、いずれも計測制御設備が働いていなければ思い通りに動かすことができず、動いたかどうか、弁の開度や流量がどうなっているのかを確認することもできません。計装系も多重化されているのですが、ほとんど使えない状態でした。
2012-12-11 22:46:31@leaf_parsley 望み通りに操作できるラインが1つあれば十分ですが、今操作できている弁もいつ動かなくなるか分からない中、「使える」ラインを確保するのは大変だったと思います。
2012-12-11 23:17:08@leaf_parsley ベントの目的は減圧です。FP(核分裂生成物)の放出は最小限にしたいので、S/Cで水をくぐらせて建屋外に排出するものです。減圧の効果は弁の開度と内部の圧力で決まりますが、FPの放出量を正確に計算することはできません。
2012-12-11 23:23:28@leaf_parsley 溶融していないのは当然ですが、落下してきた瓦礫による機械的な損傷についてもほとんどありませんでした。このことは、プール水のFP測定によって比較的早期に確認されています。プレス発表もされているのですが、未だに誤解の多いところです。
2012-12-11 23:28:35@f_zebra 本来なら多数確保されているラインのほとんどが使用不能状態の中で、一つを確保するのも大変だったという状態と思っていいですね?
2012-12-12 05:38:07@f_zebra なるほど、放出量そのものはわからないのですね。わかるのは炉内の圧力で、もし管理されたドライベントであれば、1、まず炉内圧力の設計限界値まで下げる。2、少しずつ出しながら、冷却水が入水可能数値まで下げる。 という手順を踏んだと思うのですがどうでしょうか?
2012-12-12 05:43:39@leaf_parsley @f_zebra 語句の使い方の問題なんですが、「ドライベント」とは「意図的に炉内気相部から気体を放出し、炉内減圧を図る」と思っていましたが、「圧力上昇によって、上部蓋が持ち上がってしまい、意図せずに気体放出が起きた」場合もドライベントと言いますか?
2012-12-12 06:09:14@f_zebra プール水のFP測定とは、放射性物質量測定のことですね? 損傷していれば溶けてそこに含まれているはずなので。
2012-12-12 06:48:34@leaf_parsley 返答が遅れてすみません。なかなか時間が取れないのですが、ちゃんと回答しますのでしばらくお待ち下さい。
2012-12-12 14:40:44@f_zebra さんおはようございます。 15日に何が起きたか?というのは、多様な推測ができるので、現状ではあまり意味がないのですが、一つの可能性として以下の情況が可能かどうか?を教えていただけますか?
2012-12-13 05:50:28@leaf_parsley @f_zebra ①14日 21時に開けた2号炉のS/Cベントラインがラプチャーディスク破壊待ち状態のまま生きていて、15日朝になんらかの要因でディスク破壊され、同時にベントが開始された、と仮定しています。 この弁の閉は確認されていません。
2012-12-13 05:57:53