島田暁 @Akira_Shimada さんの映画「珈琲とエンピツ」感想ツイート

映画「珈琲とエンピツ」公式サイト http://www.coffee-to-enpitsu.com/ 予告編(日本語字幕付) http://youtu.be/JpnVoCDuXR4
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島田 暁 @Akira_Shimada

今朝は横浜の伊勢崎町にある「シネマ・ジャック&ベティ」のモーニングショーで今村彩子監督の『珈琲とエンピツ』を観ました。ビデオアクトの上映会で『音のない3.11』を上映された、ろう者の監督さんの作品。平日の朝に関わらずお客さん多かったです。 http://t.co/14gCcugc

2012-12-14 12:32:29
島田 暁 @Akira_Shimada

今村彩子監督『珈琲とエンピツ』◆ろう者として映画を製作しながら「聴こえる人と聴こえない人とのコミュニケーション」を考え続けてきた今村監督が、サーフショップを営むろう者の太田辰郎さんの「周囲との関係の築き方」に惹かれ、日常の機微に触れながら発見するものが丁寧に描かれた映画でした。→

2012-12-14 12:38:20
島田 暁 @Akira_Shimada

→今村彩子監督『珈琲とエンピツ』◆まぶしいくらい屈託ない笑顔で、聴こえる人たちとの関係作りを「発見」して行く主人公のリスペクト映画に終始してない点が、当事者映画としての魅力だと感じました。実は彼も悩みや葛藤を抱え苦闘してる。それを今村監督が発見し共感し、だからこそ励まされていく→

2012-12-14 12:47:44
島田 暁 @Akira_Shimada

→今村彩子監督『珈琲とエンピツ』◆客席には、ろう者や難聴当事者が多く観に来てらして「かけがえのない場」になっている。そして、そこで描かれるのは単なる「うまく生き抜いてる成功者」ではなく、悩みの渦中にある個人の姿。だからこそ親近感が抱けて自分に引き付けられるし、価値があると思った→

2012-12-14 12:55:18
島田 暁 @Akira_Shimada

→今村彩子監督『珈琲とエンピツ』◆聴こえない人に対し周囲がつい「人の弱い所に踏み込んでいいのだろうか」と躊躇してしまうけど、実はその躊躇が「タブー」を生み出しているのかも。「タブーはなぜ生み出されるのか」という問いを投げかけてくる筆談の場面が、僕には最も印象深く目頭が熱くなった→

2012-12-14 12:59:31
島田 暁 @Akira_Shimada

→今村彩子監督『珈琲とエンピツ』◆マイノリティとマジョリティとは?。その間を「隔てているもの」があるとしたら何?。そういったテーマについて頭で論理を堂々巡りさせないよう、日常に微細に分け入りながら監督も当事者として行動しつつ、複雑性を受け入れていく。その軌跡が捉えられた映画です。

2012-12-14 13:05:10
島田 暁 @Akira_Shimada

今村彩子監督『珈琲とエンピツ』は今後も全国で上映が続くようなので、ぜひ観てみて下さい。とても深く、同時にさわやかな余韻が残るオススメ映画です。◆東京近辺での上映は来年1/26(土)立川市女性総合センター『アイム』ホール。監督トークあり http://t.co/14gCcugc

2012-12-14 13:12:35
島田 暁 @Akira_Shimada

今村彩子監督『珈琲とエンピツ』の予告編・日本語字幕版: http://t.co/hyRW5T4l @youtubeさんから

2012-12-14 13:16:57
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島田 暁 @Akira_Shimada

ろう者と聴者のコミュニケーションに明るい可能性を見出す映画『珈琲とエンピツ』を見た後、同じ監督の『音のない3.11』で描かれた現実が、より強く記憶に呼び覚まされた。聴こえない人たちの多くが津波情報を察知できず、命を落とした現実があった。今村彩子監督は、同時期に両作品を作ったのだ。

2012-12-15 00:16:27
島田 暁 @Akira_Shimada

→当事者監督が自らのコミュニケーションに対する考えを内省し成長する物語としも捉えられる映画『珈琲とエンピツ』。しかし、僕のように「当事者でない者」は当事者の現実を、日常感覚としては体感できない。「自分に理解できる物語でしか映画を理解できてないかもしれない」との留保は持ち続けたい。

2012-12-15 00:20:58
島田 暁 @Akira_Shimada

→僕は「聴者」という圧倒的なマジョリティに属している。「ろう者」「難聴者」とは違った感性で生きていて、色々な物事に鈍感だ。そのことをはっきりと、『珈琲とエンピツ』を観ながら実感できたことも今日の大きな収穫。自分の鈍感さを自覚するからこそ、アンテナ感度を鍛えねばとの意識が生まれる。

2012-12-15 00:26:04
島田 暁 @Akira_Shimada

自分はどういった側面からのマジョリティに属し、その側面におけるマイノリティの人が感知できるものを感知できない鈍感さがあるのだろう。そのことをどんどん見つけて意識化していくことは大事なことだと思う。僕は積極的に「自分のマジョリティ性」を発見していきたいし、そのことを恥とは思わない。

2012-12-15 00:30:15
島田 暁 @Akira_Shimada

「マイノリティ学」と同時に「マジョリティ学」も発展して行くべきではないだろうか。「マジョリティ性とは」を論理立てて様々に分析する。「マジョリティが陥りやすい思考パターン」「マジョリティが感知できないから無化し、足蹴にしやすいマイノリティ独自の感性」を発見し、敏感になるための学問。

2012-12-15 00:33:21
島田 暁 @Akira_Shimada

セクシュアルマイノリティの中でも特に「ゲイ」という立場は、日常において常に「マイノリティ」と「マジョリティ」を行ったり来たりしてる感覚が強い。特に「男性というマジョリティ扱い」される場合に、半分当てはまりつつ半分外れていると感じる。だからこそ出来ることがあると思っている。

2012-12-15 00:39:04
島田 暁 @Akira_Shimada

番外編としての『珈琲とエンピツ』感想。サーフショップでサーフボードを新調するお客さんに「暁さん」という、ろう者の方が登場し、名前から想像される世界観をイメージしてボードをデザインし製作するよう主人公に発注する場面がある。「あ、同じ字の名前!」と俄然、ワクワク度が増したw→

2012-12-15 00:48:02
島田 暁 @Akira_Shimada

→その方は「あきら」ではなく「ぎょう」と読むらしいが、「暁」という名前には「明るくて大らか」との意味が込められていると嬉しそうに語っていた。僕の場合は親から「生まれた時に窓の外を見たら暁(あかつき)が見えたから付けた」と説明されており意味まで考えたことがなかったという体たらくw→

2012-12-15 00:51:15
島田 暁 @Akira_Shimada

→なおかつ僕の場合は「明るくて大らか」というより「能天気で大雑把」という意味で自分には合ってる名前なのかもしれないと、妙に納得しながら映画を観てしまったw。自分と同じ名前の字を持つ人の「名前」に関する描写が、けっこう大事な場面として出てきたという意味でもこの映画、好き。(単純)w

2012-12-15 00:54:05
今村 彩子 @ayako_imamura

島田さん、見に来てくださり、ありがとうございます!"@Akira_Shimada: 今朝は横浜「シネマ・ジャック&ベティ」のモーニングショーで今村彩子監督の『珈琲とエンピツ』を観ました。平日の朝に関わらずお客さん多かったです。

2012-12-14 15:50:04
島田 暁 @Akira_Shimada

今村さんの内面の葛藤や変化も描かれた『珈琲とエンピツ』、人との出会いの可能性がもたらす豊かさについて、改めて考えることが出来ました。また観に行きますし人に勧めます! RT @ayako_imamura 島田さん、見に来てくださり、ありがとうございます!

2012-12-15 08:54:21