next49さんが紹介する『選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか』

「"投票者は「私が支持している政策は、社会全体の利益を促進する上で有効な手段だろうか」と自分自身に批判的に問いかけて、次のステップに進むようなことはしない。」 という耳が痛い一文の紹介というか自戒というか。
1
next49 @next49

「選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか」http://t.co/071UXiw9 で書かれているアメリカの投票調査の話によると”投票者は一般的に、国民全体の利益になると信じている政策を支持する(p. 40)"とのこと。

2012-12-02 21:17:46
next49 @next49

(承前) ただし、"投票者は「私が支持している政策は、社会全体の利益を促進する上で有効な手段だろうか」と自分自身に批判的に問いかけて、次のステップに進むようなことはしない。(p. 40)"

2012-12-02 21:19:43
next49 @next49

(承前)p. 56 にある環境におかれている人が勉強して知識を得た場合に、支持する政策が変わるかどうかをシミュレーションする調査方法とその結果が述べられている。調査方法は、いくつかの政策についての好みを調査する。合わせて政治に関する知識のテストもする。

2012-12-02 21:28:41
next49 @next49

(承前) そして、収入、人種、年齢、性別などの特徴ごとに政策の好みを統計的に推計する。で、同じ特徴を持っているグループにおいて、政治に関するテストの点数が良かった人たちとそうでなかった人たちの政策の好みを比較し、同じ環境において知識が増えた場合の政策の好みの変化が起こるかを調べる

2012-12-02 21:30:39
next49 @next49

(承前)結果は"情報を十分に持たない回答者の意見を集計したものは、情報を十分に持った人たちの意見よりも、通常、偏っている。(p. 56)"とのこと。"すべての所得水準にわたって、人々は自分の政治意識が高まるときに、より市場主義派になる (p. 58)"

2012-12-02 21:33:37
next49 @next49

(承前) 選挙の経済学の本に従えば、政治家が最低賃金の向上を政策としていうのかといえば、有権者がそれを望むからである。そして、有権者は「最低賃金の向上が我々の社会の幸せを向上させる」と信じて投票する。でも、その政策が本当に適切かは検討しないという風になる。

2012-12-02 21:35:28
next49 @next49

(承前) 私たちが社会全体を思って投票するのに、自分にとって&社会にとってまずい政策を選んでしまうのは、バイアスがあるから。この本では経済に関して代表的なバイアスとして、反市場バイアス、反外国バイアス、雇用創出バイアス、悲観的バイアスを挙げている。

2012-12-02 21:39:06
next49 @next49

反市場バイアスとは、"すなわち市場メカニズムがもたらす経済的便益を過小評価する傾向"のこと。"経済学者は、利潤最大化と市場の不完全性が結合子、悪い結果をもたらすことを認めている。非経済学者は、欲が成功をもたらすこと自体が、社会にとって害悪だとみなす傾向がある。(p. 63)"

2012-12-02 21:41:27
next49 @next49

(承前)反外国バイアスとは"すなわち外国人との取引による経済的便益を過小に評価する傾向 (p. 74)"のこと。

2012-12-02 21:47:10
next49 @next49

(承前)"実際に、人間は昔も今も、他の国々が関わってくるときにのみ、貿易収支に対する誤謬を犯してしまう。誰もカルフォルニアとネバダの間や私とタワーレコード間の貿易収支のことを気にかけたりしない。(p. 79)”

2012-12-02 21:48:01
next49 @next49

(承前) "この誤謬は、すべての購入を費用と勘定するのではなく、外国からの購入のみを費用と勘定することからきている。(p. 79)"

2012-12-02 21:48:16
next49 @next49

(承前)"労働は保存するよりも使った方がよい、と人々は文字通りに信じることが多い。労働を節約し、より少ない人数と時間でより多くの財を生産することは、進歩でなく危険であると広く認識されている。(p. 83)"これが 雇用創出バイアス。。

2012-12-02 21:52:21
next49 @next49

(承前)雇用創出バイアスとは”すなわち、労働を節約することの経済的便益を過小に評価する傾向 (p. 83)"のこと

2012-12-02 21:52:35
next49 @next49

(承前)"一般的ルールとして、一般大衆は、経済状況が現実ほどによくないと信じている。彼らは世界が悪い状態からさらに悪い状態へと移行していると考える。経済には、希望の灯りがほとんど見えず、長いリストからなる厳しい挑戦に面している"とういのが悲観的バイアス。

2012-12-02 21:57:00
next49 @next49

さすがに今現在を不況で先行き暗いと考えるのは「悲観的バイアス」ではないと思いたいところ。まあ、歴史的に見たら十分に進歩中だとは思うけど。

2012-12-02 22:05:33
next49 @next49

"際立って有能な政治家は、流行している誤解に迎合するだけでは終わらない。彼らは、明日の「新しく改善された」誤解に向けて、それに感謝するよう一般大衆を導いていく。よき政治家は、一般の人々が聴きたいことを語る。それ以上によき政治家は、一般の人々が聴きたくなるようなことを語る。"

2012-12-02 22:07:40
next49 @next49

さっきの引用は選挙の経済学 p. 317より。選挙という制度によって、多数派によりそうインセンティブが政治家には生まれるという話。多数派が誤解に基づく政策選好を持っているならば、その誤解を正そうとしないで、それによりそうインセンティブがあるとのこと。

2012-12-02 22:09:03
next49 @next49

自民党が野党に落ちてからどんどんと右傾化を強めていった理由がわかるような気がする。

2012-12-02 22:09:35
next49 @next49

(承前) (民主主義の弱点を補うために)より安上がりで、因果関係がもっとはっきりしている方法は、カリキュラムを変えることである。スティーヴン・ピンカーは、学校が「生徒たちに学ばせるべきは、現在の世の中を理解するために最も大切であり、彼らが生まれながらにして持っている認知ツール…

2012-12-02 22:21:18
next49 @next49

(承前)認知ツールとは最も異なる認知能力である。それは経済学、進化生物学、確率統計」を強調することであると主張している。 p. 379

2012-12-02 22:22:13
next49 @next49

(承前) ピンカーは、学校に新たな使命を与えること、すなわち生徒が身に付けているバイアスを含んだ思い込み、とりわけ政府の政策に関わる思い込みを一掃することを切望している。 p. 379

2012-12-02 22:23:17
next49 @next49

長々と「選挙の経済学」から引用してきたけど、経済学の知見は、われわれが持っている常識といろいろと食い違うことが多いので、学んでいなければ納得できないことも多い。先の最低賃金の話もここいらへんと関連している。そして、経済学の話は、義務教育&高校ではちゃんと教えられることがない。

2012-12-02 22:25:06
next49 @next49

(承前)経済学のいろいろな話が自分の持っている素朴な感覚とマッチしないというのは、放射線関連の話とも似ている気がする。こういうのは勉強してみないと、理屈に反した方法や政策を支持してしまう。

2012-12-02 22:26:16
時系列ではこちらが先の話ですが、こういうお話もありました
ゆづ @yh_bowline

@next49 最低賃金についてですが、以前障害者を専門に雇用している会社社長と話したことがあります。最低賃金以上に働けない障害者は切り捨てられてる。働くこともできずにいる。だから最低賃金自体に反対、と。 少しでも金額があがることが国民のためと思っていたので目から鱗でした。

2012-12-02 21:00:05
残りを読む(4)

コメント

Kawai_Yusuke @fiddler_K 2012年12月16日
ちょっとデコりました。
0
Kawai_Yusuke @fiddler_K 2012年12月16日
まとめを更新しました。
0