2010年8月16日

猫ノベ

猫の話
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だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

『御主人、この子猫どうするんですの?』茶斑のふさふさを抱き上げる良い夢に「うーん、暫くこの家留守にするかんなぁ。任せられる?」『えっと、私ら昼寝てて夜は出掛けてますから…お世話とかはちょっと』「うーん…」すると茶斑子猫は、にゃあ、と鳴いて窓から出て行った。「捜し猫が居るんだっけ」

2010-08-23 00:15:40
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 茶斑子猫は、困っていた。この地に降りて来たのは人ならぬ猫捜しの為であって、だが、この地は広過ぎた。そして何より天使が沢山居た。居過ぎて居過ぎて、最初は戸惑って、だけれども、子猫なりの適応力で直ぐに慣れた。…適当なだけ、とも言うが。子猫は呟く。『ここは暑いなー…』

2010-08-23 00:05:53
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 『黒いのはね、私も捜してるの!』全く捜している風にも見えない茶斑の言葉に、紅は猫目を更に細めて、『本気で捜してるか?つっても、オマエが本気で捜して見つかるようじゃあ、アイツは務まらんだろうな』訳知り顔で会話を続ける猫達に、一言。「にゃあにゃあうるせえ。出てけ!」

2010-08-20 00:14:58
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 『同じ名前と印象の人違いだった…』と茶斑子猫は反省中。体当たりを食らって、だが微動だにしなかった紅はこちらに向き直って、『あぁ、捜してたのの1匹は、コイツだよ。…でもこっちはそんなに重要じゃないんだよな。大事な本命は、こっち』肉球で、写真の黒いのを叩いて見せた。

2010-08-20 00:12:11
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 『ほむ、らあああ!』絶対に物音立てる動くなと言いつけておいたのに、茶斑子猫は叫びながら飛び出した。止める間なんて無かった。子猫が紅の猫の胸に飛び込もうとして、だが何かに気付いて動きを止めたようとした。だが間に合わず、茶斑が紅に突っ込んだ。紅は微動だにしなかった。

2010-08-20 00:09:06
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 真っ赤な猫がやって来た。毛と瞳が苛烈な印象の紅。真直ぐな印象の猫は『ほむら』と名乗った。「はぁ、それでそのほむらさんがウチに何用なの?」尋ねれば、『猫捜しってヤツだ。こういう猫知らねぇか?』差し出された写真には、黒と茶斑の二匹。背後、押入れからガタ、と音がした。

2010-08-20 00:05:15
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 窓を掻く音がした。茶斑の子猫が居た。「どしたー?」窓を開けて声を掛ける。「来いよ。ミルクの一皿くらい出すぞ?」だが子猫は窓枠の線を超えようとしない。…無言で抱き上げる。抵抗する素振りも見せず抱かれるままの猫は、酷く疲れているように見えた。…あぁ、可愛いなぁ

2010-08-19 00:36:44
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#twnovel 黒猫が寄ってきた。多分この群のリーダーなのだろう。彼は、私に提案をする。『生き残る為に、全力を尽くしなさい。私達も、全力を尽くすから』「よっしそれじゃあ、まずは雨が降った時の傘掛から始めようぜー」『???』「分かりやすくいうとね、キミら、猫以外のことやんなさい」

2010-08-18 01:29:57
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#twnovel 「選択肢は二つ」私の声に、猫達が耳を傾ける。「皆がここから散り散りに逃げ出す」続きは?皆がこちらを見るので、「通報自体を嘘にしてしまう。そっちの方が楽だし愉快だしね」理解が及ばぬ猫達に、「分かってんのか!?」怒鳴っても、にゃあ、と気の抜けた鳴声しか返らなかった。

2010-08-18 01:26:21
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#twnovel 黒猫だった。スラリとした整った毛並みの猫は、『妄想でお楽しみのトコ悪いんだけどさ。追っ手みたいなのが来てる。カッコ悪い言い方すれば保健所。何とかなんね?』果てなく激しく難しい質問だと私は思うた。猫がウチに大量に居るのを、近所の誰かが通報したのだろう。だとすれば、

2010-08-18 01:19:55
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 猫の恩返し、を期待する向きが無い訳ではない。この猫達が、元はどんな人だったのか、それは分からない。だが、私よりずっとずっと裕福な家庭で育った人も居るかもしれない。あれこれが解決した時に、謝礼金がたんまりと…なぁんて思うていたら、一匹の猫がやってきて、口を開いた。

2010-08-18 01:17:21
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#twnovel 猫達もそのことに何か不満がある訳ではなく、概ね、猫としての暮らしを満喫しているようであった。一方的ではあるが意志の疎通は出来るし、大した不便がある訳ではない。…そうだな強いて言うならば、猫の数が増えるに従って増大する食費、くらいだろうか。バイトの身には、堪える。

2010-08-18 01:15:26
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#twnovel 私の部屋に猫が何匹も来るようになって、もう1週間になる。世間では「現代の神隠しだ」「いや単なる失踪事件でしかない」と騒いでいるが、私は何が起こっているのかを知っていた。ただ、真実を正直に告げても誰にも信じて貰えるとは思えなかったから、黙っているだけだった。

2010-08-18 01:13:42
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

「良い夢、居るー?」『居るよん』『にゃー』「ちょいと相談があんだけどさ。…あ、猫のまんまのヤツはどっか行け」『ふにゃー…』『…どしたん?』「あのさ、何か気付いたら1時前なんだよ。誰か俺の時間盗ったかなって思うてさ」『…ん、その犯人ならさっき窓から逃げてったよん』「…あんの猫か!」

2010-08-18 00:44:45
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel するとスラりとした、雄か雌かいまいち判断についかない黒猫がやってきて、『にゃにゃにゃー、にゃにゃっにゃにゃにゃー!?にゃにゃ?にゃーー!』「ええい止めい!」放って置けば一時間でも演説されそうだったのを無理矢理停めた。「…相方呼ぶ。猫の言葉が分かるっつー、アイツ」

2010-08-17 00:54:25
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel まず、やはり総長でしょう。『あ、kじょおれえrggはあふーーーーーーーーーー』解読不能。次『せっしょはこういう能登くうう返還が御座りぃ』はい次『多摩湖があればいいんだがさね』概ねまともに打てましたね。最初以外。「…とまぁ、お前ら猫の姿してんけど、元に戻るには?」

2010-08-17 00:51:03
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 猫たちは、居心地の良い場所を見つけるのが得意な生き物である。「寝るトコ、ねーんだけど」布団の上すらも占領していた猫達を押しのけて、何とか人間一人分のスペースを確保して、寝床に就く。「TLの監視役は…猫じゃ無理か。キーすら打て無さそうだし。…試しにやってみる?」

2010-08-17 00:46:36
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 「んでさ、お前等さ、良い夢、見せに行く気あんの?」私の問いに、誰もが戸惑うような表情を見せ、『にゃあにゃあ』と意味不明な答えを返す。「お前らが仕事しねーんなら、私が行くけど?」他に誰も居らず、ならそれは妥当な話の筈なのだが、『にゃにゃっにゃー!』妙な抗議が来た。

2010-08-17 00:42:53
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#twnovel ネズミを手にした瞬間、部屋中の猫達の視線が集まった。数にして、72の釣り目。4匹ほど、カレー食べてるのとバケツ被って明後日の方向見てるのと、黒と金の2匹がずっと見詰め合ってるのがいたが、気にしない。「見られてんなぁ」言葉に出せば、返るのは一声。「にゃああ」

2010-08-17 00:40:11
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 台風が通過した後の惨状のごとき部屋のなか、ずっとその目であり続けた場所があった。枕元、3匹のネズミが鎮座していた。その意味を、私は知らない。だがそれは、この場で自由に舞い続ける猫達にとって、大切な意味があるのだろう。だから私は、その3匹を手に取って、――。

2010-08-17 00:36:06
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 後悔は先に立たないし、経たないが故に先には行かない。だから、つまりは全て後の祭りで痕の奉りでもあるのだろう。私の決断は、つまりは今、この部屋の惨状を引き起こした元凶であり、壁の引っ掻き傷や開けつくされて食べつくされた買い置きのお菓子達は尊い犠牲となった。

2010-08-17 00:32:49
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel まだ夜の帳が降り始める前、私は家を出ることにした。家に残すのは、猫の群。家の外に置いておけば近所から苦情が来ることは必死。だから、家の中に置いておく。こいつらに、良い夢としての理性(どんな理性だよ?)があれば、無茶なことはしない筈。そう信じて、私は買い物に出た。

2010-08-17 00:30:15
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 「ただいまー。…あれ?」家に帰ると、誰の姿も無かった。いつもは騒がしい筈の部屋は伽藍として、そして枕元に「…ネズミ?」丁寧に、3匹、並んでいた。鳴き声が聞こえた気がして、窓から顔を出す。「…お前らなぁ」何匹もの猫達がくつろいでいた。…昨日の夢を叶えたのだろう。

2010-08-17 00:20:07
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel 路地を出ると、僕は猫ではなくなっていた。すぐ近くでシャム猫を抱いた少女が「あれ?さっきの子猫、どこ行っちゃった?」キョロキョロとあたりを見渡していた。リリーちゃんと目があった。にゃあ、と一鳴きされた。だが、もう言葉の意味は分からなくなっていた。猫の夢は、――。

2010-08-16 01:07:30
だいけ ”夢送人”という字名を名乗るも、 @daike000

#twnovel ――猫の夢は、そろそろ還る。ひょい、と身体が軽くなって、視線が急に高くなった。にゃあ、と軽い悲鳴をあげながらも振り返れば、彼女が僕を抱いていた。『何だかココには居辛い雰囲気だね。なら、私の家においでよ。ほら、リリーちゃんもさぁ』

2010-08-16 01:04:43
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