#twnovel 自宅へ帰ると、棚の鉱物が殆ど無くなっていた。瑠璃色の小さな竜は慎重にそれらを持ちあげては床に並べている。竜はくいと首をひねってこちらを見る。そしてまた1つの檸檬水晶を緑柱石の横に立てかけた。ようやく気付く、彼は魔法陣を作っていると。壮大な悪戯を、する気でいる。
2010-01-26 19:56:37@Swishwood 意外にえらそうな口調だったりしても萌えマスル。「私の邪魔をしないでくれたまえ」とか。尊大なかんじで。でもくしゃみが「キュッ!」とかだとかわいい。
2010-01-26 20:15:08@yukine_clover なんか喋れるのをずっと隠してたみたいにも聞こえますなそれ。ついうっかり口を利いてしまい必死にスッとぼけたりとか。
2010-01-26 20:20:26@yukine_clover さて、これは制止するべきだろうか。「ちょ「静かに。集中が途切れ、あ「ふーん。しゃべれたんだ、キミ?」「きゅ?」いやもう遅いから。ばつの悪そうな上目遣いで「くぅ。」と。「片付けなさい」「くぁう!」「喋れるなら喋れ」「けち」……ぽかっ。 #twnovel
2010-01-27 01:20:41鼻唄混じりの竜が楽しげに並べていたのは、血のように紅い柘榴石。そこでようやく僕は思い至る。それは偉大なる父母竜に対する墓標なのだと。 #twnovel
2010-01-28 00:04:50稚さ故の過ち? そんな冗談があってたまるものか。この仔が無意識に描こうとしているもの、それは禁呪だ。それもとびきりの──【反魂】の術式だった。「それだけはだめ」あたしの言葉で諭せる訳もない。せめての代わりに、抱き締めてやることしか出来ない。蒼い鱗が、心まで貫く。 #twnovel
2010-01-28 00:30:49#twnovel 偉大なりし祖竜が啼く。人に奪われし我が仔を想うての咆吼は遠く遠く響きゆく。母なる祖竜は嘆きて食む──鮮血の肉塊にも似た紅き果実を。柔らかざる偽りの果実たるは柘榴石。死せる夜と生まれくる朝が幾度巡ろうとも彼女の悲しみはただ深く、そして仔を愛していた。 #12m2n
2010-01-29 21:26:54黄金の瞳が値踏みするように視ている。”ふうん、古種には違いないのね”なんだよ偉そうに。”すっかり飼われて丸め込まれて。無様”檻の中からじゃ説得力ないんですけ”ッ!”劫、と空気が白熱して裂ける。「ぅ熱っつ!」蒸発した檻。赫い竜蒼い竜、仔達は人の迷惑考えず睨み合う。 #twnovel
2010-01-30 04:47:04