無断転載を擁護するわけではないが~の思考実験

あんまり確定的でないので検証とは言い難いです。
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紅蓮の猫 @lotusredcat

無断転載を擁護するわけではないが、第三者が対応すべきでない 論の検証に入ります。ちょっと興味深かったので

2012-12-22 22:34:31
紅蓮の猫 @lotusredcat

既に否定されたロジックですが、論の構成を検証すれば解ることがあるかもしれません。

2012-12-22 22:35:04
紅蓮の猫 @lotusredcat

一応まとめておきます。

2012-12-22 23:01:37

思考実験

紅蓮の猫 @lotusredcat

「無断転載を擁護するわけではないけど、第三者が対応すべきではない」は、 「①無断転載は悪いと思う ②しかし、作者が対応すべきだ ③故に、第三者が対応すべきではない」となっています。

2012-12-22 22:41:39
紅蓮の猫 @lotusredcat

この論は、「①無断転載は著作権侵害だ ②故に違法である 」「①著作権を持っているのは作者だ ②故に第三者が意見すべきでない」と言う二つの論で構成されています。

2012-12-22 22:42:16
紅蓮の猫 @lotusredcat

前者にはさしたる意味をもたないので、後者に注目して見ると、「①著作権を持っているのは作者だ ②故に権利主張が出来るのは作者のみだ ③故に第三者が意見すべきでない」という前提の提示になっているようです。ここからいくつかの類型にわかれますが、

2012-12-22 22:43:01
紅蓮の猫 @lotusredcat

「④故に権利主張しない作者が悪い 」 「④故に作者が権利主張すべき 」 「④故に作者が対応すべき」このような帰結を見せることが多いと思われます。

2012-12-22 22:43:35
紅蓮の猫 @lotusredcat

実は、前提の提示において、「①著作権を持っているのは作者だ ②故に権利主張が出来るのは作者のみだ」は正しいです。

2012-12-22 22:44:43
紅蓮の猫 @lotusredcat

しかし、「③故に第三者が意見すべきでない」から、先に提示した類型④の結論に誤りを含んでいます。

2012-12-22 22:45:22
紅蓮の猫 @lotusredcat

場合によって、「故に第三者が意見すべきではない」が正しいこともありますが、類型④は完全に偽です。

2012-12-22 22:46:02
紅蓮の猫 @lotusredcat

「④故に権利主張しない作者が悪い」は、権利と責任を混同しています。 「④故に作者が権利主張すべき」は、権利と責任を混同しています。 「④故に作者が対応すべき」は、権利と責任を混同しています。

2012-12-22 22:47:14
紅蓮の猫 @lotusredcat

と、類型④は権利と責任の混同による誤謬が発生しているようです。これらの論を提示する人は、「正しい情報から誤った結論を導き出している」ので、騙される人も多いでしょうし、本人すら誤りに気付いていない場合が多いと考えられます。

2012-12-22 22:48:52
紅蓮の猫 @lotusredcat

さて、この場合どうすればよいかは、殆ど臨機応変に対応するしかないでしょうが、ひとつ原則を示すとすれば、「責任がだれにあるかをはっきりさせること」だと考えます。

2012-12-22 22:50:56
紅蓮の猫 @lotusredcat

そうすれば、誰が対応すべきか明白になるからです。では、責任がだれにあるかについて考えてみましょう。先に提示した論の中で、発言者は「①無断転載は著作権侵害だ ②故に違法である」と言っています。

2012-12-22 22:51:40
紅蓮の猫 @lotusredcat

この論に寄るなら、「①無断転載は著作権侵害だ②故に違法である③故に対応すべきなのは無断転載者だ」とすることになります。

2012-12-22 22:52:27
紅蓮の猫 @lotusredcat

そうすると、無断転載が違法だと認めた上で作者のみに対応を求める論では、必然的に無断転載者が対応するというもう一つの結論があるということになります。

2012-12-22 22:54:21
紅蓮の猫 @lotusredcat

とするならば、「無断転載を擁護するわけではないが、作者のみが対応すべき」論では、発言者がすべきことは、無断転載者に速やかな対応を求めることです。(方法論的には

2012-12-22 22:55:12
紅蓮の猫 @lotusredcat

この時、発言者が、対応/意見している第三者に対してこの論をぶつけることは、方法論の観点からいって、妥当ではありません。

2012-12-22 22:56:14
紅蓮の猫 @lotusredcat

この論が第三者に対して主張できる条件は、「①違法な行為をした者が適切な対応を作者に対しておこなっている②作者が適切に権利主張をし、また情報が完全である」です。

2012-12-22 22:58:51
紅蓮の猫 @lotusredcat

この観点からは、先に提示した主張が、現実的ではないことを示唆できます。

2012-12-22 22:59:57
紅蓮の猫 @lotusredcat

とまあ私が考えられたのはこのくらいですね。

2012-12-22 23:00:36
紅蓮の猫 @lotusredcat

あとは実際のサンプルが無いとどうにも確証が得られません

2012-12-22 23:00:53