『映画の魔』(高橋洋、青土社、2004)からの抜粋 まとめ (順次追加されます)

『映画の魔』(高橋洋、青土社、2004)から抜粋しつぶやきとして投稿したものを順次まとめていきます。気が向いた時に抜粋をしますので、更新がいつ終わるかはわかりません。また、本書からの抜粋以外にも、このまとめの内容と関係しそうな情報や私見などを加えることがあります。この点はご了承ください。  ※これはわたくしの興味に従った偏った抜粋集ですので、本書をお読みになることをお勧めします。少しでもこの分野に興味のある方々の助けとなれれば幸いです。 拝   ⇒関連まとめ 『ホラー映画の書き方』からの抜粋 http://t.co/fEITts9v
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KAZUHIRO ARAI @majuzub

「これから殺されるであろう人々の死の映像(予知のヴィジョン)に満ちたこの映画(『マイノリティ・リポート』)は、一度もあからさまに幽霊を見せないまま、しかし幽霊を幾度も見せているのである。そのようなことは実はとっくに鈴木清順がやっているのだが、 (『映画の魔』)

2012-12-27 02:25:21
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】こうしたノイズの中に紛れ込む幽霊のあり方は今少し開拓し得る領域なのではないかと思っている。」 ※例『マイノリティ・リポート』で、当事者達は気づいていない幽霊の介在により犯罪が露見するシーン。←このシーンはネット上で拾えませんでした (『映画の魔』)

2012-12-27 02:29:05
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】 先の例の怖さをイメージしてもらうために出されている例→日本の怪談にみられる、女性が背負っている子どもが過去に殺した男の声で「こんな晩だったね・・」とその女性に語りかけるシーン。 (『映画の魔』)

2012-12-27 02:31:07
KAZUHIRO ARAI @majuzub

昨日の深夜に幽霊かもしれない声を聞いた時の恐怖体験についてつぶやきました→http://t.co/IpLE8Opi それと関連して視覚についてももしかしたら何度も何度も「そこ」を見ていると見えてしまい、一度見えるとずっと見えるということがあるのではないかと思いました。

2012-12-27 23:03:44
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】それで何度も何度も「そこ」を見ようしたのですが、途中でもし本当に見えたら怖いと思い、やめてしまいました。 こういった怖さによる制御が見えなくしているのかもしれませんね。

2012-12-27 23:04:49
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【心霊】準備中の店内で幽霊っぽい(なにこれ、マジ怖ぇよ) https://t.co/rQpVZoBU

2012-12-27 23:10:36
KAZUHIRO ARAI @majuzub

幽霊実見談における「幽霊に近似的なもの」は死体にいきつく。それにはハリウッドも気づいており、彼らは最新の技術で幽霊を限りなく死体に近づける努力をした。その結果、それは精緻を極めるほどに精巧なゾンビになった。 (『映画の魔』)

2012-12-27 23:22:04
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】 死体は技術を裏切り続ける。あるいは彼らの技術は死体を克服したかもしれない。→「だがそれは封印された。見た者は瞬時に記憶が飛ぶから。 (『映画の魔』)

2012-12-27 23:23:32
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】 恐怖映画が究極に目指すものとは誰も見たくない光景なのだろうか。そうだとすれば、それは映画の死を目指していることになる。恐怖映画とは映画の死への衝動だというトンでもない結論になってしまった。」 (『映画の魔』)

2012-12-27 23:23:51
KAZUHIRO ARAI @majuzub

「人類学者パスカル・ボイヤーは暗闇に対する恐怖、幽霊の錯覚のような認知的錯誤の一部が捕食者回避によって発達したのではないかと考えている。」http://t.co/dAu3Ekvd

2012-12-27 23:26:24
KAZUHIRO ARAI @majuzub

「ここに一人の役者がいたとする。彼を写した写真がある。その写真を見て、さてこれは幽霊か人間か、断定できる人は誰もいない。映画の世界ではこういう奇妙な事態が持ち上げるのだ。かつて子供たちの間で、某女優の出演したCMをめぐって奇怪な噂が広まったという。 (『映画の魔』)

2012-12-27 23:33:24
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】 あの女優はすでに死んでいて、CMに写っているのは実は死人なのだと。この噂は、映像は人間と幽霊を明確に区別できないという限界を如実に示していて面白い。   (『映画の魔』)

2012-12-27 23:34:21
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】この限界を逆手にとって、人間がふと幽霊的に見えたり、本当に幽霊だったり、と思ったらやっぱり人間だという人を食った怪談映画を撮り続けた偉人が鈴木清順である。」  (『映画の魔』)

2012-12-27 23:34:48
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】 「が、これでは一般の幽霊映画は困る。誰が幽霊で誰が人間かはっきりしないと話にならない。そこで編み出されたのが、生身の役者から徹底して人間らしさを奪う、という演出技法である。  (『映画の魔』)

2012-12-27 23:41:17
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】 姿形はどう見ても人間なのに、そこに、“人間ならざるもの”がいる。これはうまくゆくと相当に怖い。」 ※鈴木清順も実はそうした技法を駆使して、人間と幽霊との間をいったりきたりしてみせている。」  (『映画の魔』)

2012-12-27 23:41:39
KAZUHIRO ARAI @majuzub

人間らしさを奪う技法 ①顔を見せない(断片のみ、ディテールをぼかす)②立ち位置、態度が不自然(人間独自の間合い、距離の取り方をずらす)③動きが非人間的④あり得ない位置にいる (『映画の魔』)

2012-12-27 23:50:50
KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】⑤顔で勝負(役者の顔が怖ければ何も言うことなし。究極の大技。幽霊映画の理想)⑥一切見せない(雰囲気で勝負)。 ※⑥の例として次が挙げられている。R・ワイズの『たたり』http://t.co/b575im2U)   (『映画の魔』)

2012-12-27 23:51:46
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KAZUHIRO ARAI @majuzub

⑤については、先日視聴してつぶやいた以下はその例になると思います。「『VOICE』はいくつも怖いシーンがありためになった。エンドロールもなかなか怖い(1:42:20~ http://t.co/glGmNJWQ)。韓国語がわかると何を呟いているのかわかりより怖いのかもしれない。」

2012-12-27 23:55:54
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KAZUHIRO ARAI @majuzub

【承前】 「1:30:30からのシーンで出てくる白い光のなかの女性の顔はどうですか?怖いでしょうか? http://t.co/glGmNJWQ

2012-12-27 23:56:25
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KAZUHIRO ARAI @majuzub

鈴木清順監督 『ツィゴイネルワイゼン』http://t.co/s9UJL1EL 『悲愁物語』http://t.co/NH4gsfji

2012-12-28 00:05:49
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KAZUHIRO ARAI @majuzub

この女の子自体も怖いが、、、エンドロールのノイズ 映画『赤い靴』(1:40:11くらいから) http://t.co/MrQ67g9J

2012-12-28 00:34:43
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KAZUHIRO ARAI @majuzub

『回路』 怖い歩き 0:42~ http://t.co/yBXyXlOL

2012-12-28 00:35:27
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KAZUHIRO ARAI @majuzub

『友引忌』ではじめて女の子の幽霊が登場するシーンでのその子の動きも怖かったのだけれど、動画は拾えませんでした。 残念。 http://t.co/9lYfC5mT

2012-12-28 00:47:36
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KAZUHIRO ARAI @majuzub

「最後の怪奇小説の巨匠」と呼ばれたH・P・ラヴクラフトは、何よりも重要なのは「雰囲気」であると断言。幽霊小説として本物かどうかを判断する最終的基準は、、ある所定の感覚が創造されているかどうかにあるhttp://t.co/ZdrjtnsD 『幽霊学入門』

2012-12-28 00:58:56
KAZUHIRO ARAI @majuzub

彼岸のヒップホップ・ユニット Moe and ghosts 1stアルバム『幽霊たち』解禁。 #ototoy http://t.co/ey0ur7Ir @ototoy_jpさんから

2012-12-28 02:01:24