魔法僧侶☆おやじマジか

これは友人の実話と己の不用意な発言が引き起こした、化学反応の一部始終である。中学生である少年は、帰り道に怪しい黒いオーラに包まれた怪物に襲われる。首を斬られそうになったその時、頭上から眩しい閃光が差し込まれた。「それは、貴方の本当にしたかったことなのですか?」穏やかな語り口、独特の後ろ姿。少年には覚えがあった。本堂に集まった檀家達に説法を語る、父親の姿そのままだ。「親父、何やって」「親父ではありません。私は魔法僧侶、貴方と彼を救うためにやってきたのです」
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園葉凌 @iolite_night

「魔法僧侶オヤジ☆マジか」はハーフノンフィクション作品であり、モデルは友人のお父さんです。アロハシャツな坊さんって、寺生まれのTさんと同等のインパクトなんじゃ。

2012-12-23 18:57:00

もともと友達のお父さんが、

「なんかゲームの魔法使い(少女)の呪文を裏声で真似してくる」

らしく、そこから思わず「魔法僧侶」って言っちゃったもんだから始まってしまったのですよ。

とりあえず、その場で作り出してみた。

園葉凌 @iolite_night

坊さんな父親が、魔法使いになった! 新番組「魔法僧侶オヤジ☆マジか」!! かけた袈裟に願いを込めて、剃った頭に望みを乗せて。今、現世を説く戦いが始まる―――!

2012-12-23 18:53:42
園葉凌 @iolite_night

因みにアルティメット化すると、アロハシャツにハーパンになります。

2012-12-23 18:54:41

で、深夜のテンションで詳しい設定を考えてみました。


園葉凌 @iolite_night

「魔法僧侶☆おやじマジか」の主人公は少し冷めた、だけど普通の男子中学生でお願いします。お父さんが坊さんで、普通はお経読んだり真面目に檀家さんと仲良くしてますが、ある瞬間に魔法僧侶化します。

2012-12-24 01:30:07
園葉凌 @iolite_night

地獄からの使いに心を穢され、黒い魂を化生として具現化してしまった人達が現れた時。それが主人公の父親が魔法僧侶になる瞬間。一家に伝わる秘宝の宝珠で出来た数珠を掲げて、呪文である「なぁまんだぶ」を唱えると魔法僧侶になれます。

2012-12-24 01:35:47
園葉凌 @iolite_night

煌めく袈裟と法衣。武器は数珠。かっこよく宙を蹴って飛びまわりますが、基本はぶつぶつお経唱えて、聞き入ってしまったところで数珠で動きを捉える。最終奥義は「他力本願、阿弥陀仏!」の掛け声とともに現れる究極アイテム、拍子木の音で脳天まで浄化する「悪人正機」。

2012-12-24 01:44:34

wiki先生に手伝って貰って、浄土真宗から色んな単語をかっさらって考えてました。

園葉凌 @iolite_night

主人公が父親の真の姿に気付くのは、襲われたところを偶然助けられたから。そこから、坊さんとしての修行よりも魔法僧侶としての仕事を手伝う羽目に。本人はまったく乗り気じゃない。魔法僧侶見習いの制服は作務衣です。作務衣です。

2012-12-24 01:47:41

敵の設定。
なんで敵の設定って、序盤は3人組なんだろうね。そこはテンプレに乗っ取ってみました。
そもそも鬼の色は赤青黒らしいんですが、黒はラスボス用に取っておいて。地獄の色でもあるし。
代わりに地獄の「黒」を生成している、赤青黄色で作ってみました。

園葉凌 @iolite_night

地獄からの使者は人の黒き魂を探したり、引き出したりする為に人間界に紛れこんだりする。とりあえず赤鬼、青鬼、黄鬼。赤と青は男性で、黄は女。ボスは黒鬼(性別不明)で、閻魔様は魔法僧侶とはよい関係だといいな。

2012-12-24 01:57:48
園葉凌 @iolite_night

赤は飢餓。何にでも強欲で、強い想いを持つ人間の魂を黒くする。黄は畜生。怠惰でやる気がなさそうに見える。主に妬みの感情に惹かれるが生き物であれば全て黒くする。青は修羅。クールに見えて戦闘狂。感情も種別も関係なく、全てを黒く、そして強化も出来る。

2012-12-24 02:03:12
園葉凌 @iolite_night

黒は人の魂を操ることなどしません。何故なら自分自身が強いって知ってるから。常に人間界に潜伏し、信号組の鬼に唆されやすいように人間たちに隙を作ります。八方美人で、人の悪いところもいいところも臆面なくケロッと言ってしまう癖に、優しい嘘や歪んだ真実で相手を蝕んでいく。

2012-12-24 02:07:40
園葉凌 @iolite_night

閻魔様は地獄や極楽のあり方について、きちんと知っている方。人間の魂に対して過激に反応する黒鬼は隔離し、収容していたはずなんですが……。人間界の混乱を知り、主人公と関わることになる。魔法僧侶とは、直接会えないんだよ。仏様もそうだからえn。

2012-12-24 02:11:08

閻魔がラスボスに思えるかもしれないけど、閻魔って地獄か極楽かに行くのを最終的に分別する方だから。
あくまでも公正で、常識者なんじゃないかと。

園葉凌 @iolite_night

仏様は全てを理として見ている方。魔法僧侶も、鬼の業も、全て六道に繋がるひとつの輪であることを知っている。本編には直接関わりません。ただ、そこに「存在する」もの。

2012-12-24 02:12:59

お釈迦様とか、仏様ってのは、基本的にこっちに何かをしてくれるわけじゃないと思ってる。そりゃあ願ったり、祈ったりすれば手を差し伸べてくれるかもしれないけれど。
仏にすがるのも、六道の苦しみを少しでも和らげるためだってどっかで聞いたことがあるし。
好むも嫌いもそれぞれだと思ってるから、多くは言わないけど。基本的に、来るもの拒まず去るもの追わず。

以下、本編妄想。


園葉凌 @iolite_night

本編は主人公が見習いになって、ある程度力が付いてくる。仲のいい同級生の友人や女子には内緒の日々がしばらく続く。そして、両想いになった女子を守ろうと父に代わり魔法僧侶として実力を発揮(青に直接攻撃が出来る等)した直後ところで、女子に背後から胸元を一気に貫かれる。

2012-12-24 02:17:13
園葉凌 @iolite_night

膝をついて振り向き、驚いた主人公の目に映ったのは、褐色の肌と白髪。そして、黒くねじり曲がった角を生やした彼女の姿。周囲の記憶を捻じ曲げて、自然に溶け込んだ黒鬼の目的は主人公に近付くこと。父親が駆け付け、青鬼は人として浄化に成功するものの、黒鬼は逃がし、主人公は一度死にます。

2012-12-24 02:22:13
園葉凌 @iolite_night

死にます。はい。死にます。絶望する魔法僧侶。これが、黒鬼の目的なんですね。強力な法力を持った父親を絶望させ、魂に染みを付ける。それは日に日に広がり、魔法僧侶の魂は黒くなり、堕ちた「天狗」という存在になります。これまでこの方法で何人もの僧侶を黒鬼は天狗にしてきました。

2012-12-24 02:26:22
園葉凌 @iolite_night

天狗は人を浄化するのではなく、清い魂を反転させる術を持ちます。「人が変わった」というような表現を、実際にやってしまう。鬼は切欠や魂の具現化しか出来ません。直接な力はこの「天狗」という存在にしか出来ないのです。

2012-12-24 02:28:18
園葉凌 @iolite_night

そして、死んだ主人公はというと……閻魔様と面談です。人のあり方や生き方、鬼の存在について語り合います。「自分に救えるものは一握りかもしれない、それでも、俺は、誰か一人でも多くの人に手を伸ばしていたいんだ」からの、覚醒ですよ。生き返ります。

2012-12-24 02:31:12
園葉凌 @iolite_night

で、人間界に生きて戻って。天狗化した父と対峙します。己が死なせたんだと悔んで悔んで、苦しむ父親に、自分の心をぶつけます。「弱くても、あそこで本当に死んだとしても、俺は親父を嫌いにだなんて絶対ならないから」みたいなね!大泣きする父親と主人公。天狗化も解けて、黒鬼はうろたえる。

2012-12-24 02:35:12
園葉凌 @iolite_night

で、息子と向き合って、自身の闇すらも浄化の為に使おうとする父親は、最終形態になります。そうです!ここで袈裟を脱ぎ棄て、「己」の恰好であるアロハシャツとハーパンになるんです!!あまりの軽装に黒鬼はこらえきれず大爆笑です。誰でもそうです。主人公ですら「ナニコレ」状態です。

2012-12-24 02:38:14