日々の医療に関するつぶやきのまとめ

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

MRIと傷痍軍人⑧ところで、先日零戦搭乗員だった坂井三郎さんに関する本を読んでいて、坂井さんが晩年にMRIを撮像後ほどなくお亡くなりになった旨の文章を読みました。私は以前、坂井さんの｢大空のサムライ」という作品を読んでいて、ラバウル航空戦で敵の銃弾を受け、

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

MRIと傷痍軍人⑨体内にたくさんの金属破片が残ったままであるという文章も記憶していたので、｢？」と思った次第です。ただ私は実際の経緯は知りませんし、坂井さんのいろんな著作は脚色が多いことも知られているので、本当に坂井さんの体内に金属片が残っていたかどうかはわかりません。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

MRIと傷痍軍人⑩仮に異物が体内に残っていても磁気に反応しない金属であれば、MRI撮像には問題ありません。ただ日常診療で傷痍軍人のMRI撮像の選択には細心の注意を払うので、坂井さんの経緯はずっと気になったままでもあります。職業病かもしれません。。。^^;

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

頭痛→CTは過剰診療か？①ある中年女性が息子さんと一緒に来院。訴えは頭痛でした。深夜などの時間外では総合病院であっても放射線技師さんを呼んでCTを撮影してもらうことはためらわれることがよくあります。気軽にCTを取れる状況でない場合に、大切なのはやはり医師の診察であり、

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

頭痛→CTは過剰診療か？②私の場合は、典型的な片頭痛や筋緊張性の頭痛の痛み方かどうか確認した後に、必ず「これまで経験したことがある痛みですか？」と聞くようにしています。今回の患者さんは、「はい」とのことでした。眼に光を当てて対向反射がやや鈍いという感触もありましたが、

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

頭痛→CTは過剰診療か？③決め手になったのは患者さんがこれまでに経験したことのない痛みとおっしゃったことで、CTを撮影（→深夜大変すみませんが、、、と技師さんや医療スタッフに連絡）することにして、くも膜下出血であることが判明、明け方からの緊急手術となりました。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

頭痛→CTは過剰診療か？④よく、日本は過剰診療・CTを取り過ぎと言われます。しかし、実際にくも膜下出血であることを理学的、神経学的所見だけで判断することは非常に難しく、今回のように効果的な現症の聴取→画像診断による確定、がうまくいく例は常ではありません。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

頭痛→CTは過剰診療か？⑤そうはいっても、頭痛というだけですべてCTを取るわけにはいかないのは当たり前なので、問診や診察においてできるだけ質の高い情報収集を集めることが肝要になります。そのときの医師と患者さんのコミュニケーションをいかに行うかについては、教科書だけで伝えるのは

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

頭痛→CTは過剰診療か？⑥難しく、こういったエピソードをひとつずつ紹介しながらそれぞれの頭の片隅に置いてもらって心の中で準備してもらうようにしています。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

正義の味方①　救急当直をしていると、消防士さんはもちろん、交通事故や傷害事件の被害者や容疑者と警察官が一緒に来られることが良くあるので会話することが多い。自分は中高生のころに、『め組の大吾』という消防士さんの漫画と、『西部警察』というテレビ番組でリスペクトしている職業なので、

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

正義の味方②　仕事でなければいろいろと雑談したいのだが、彼らと会うときには緊迫した場面がほとんどだし、患者さんとその周辺の状況に神経を集中させているので、未だに果たせていない。。。それでなくても病院では、

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

正義の味方③　自分の五感を集中するだけなく、患者さんに直に接している看護師さんなどの医療スタッフや、病態や障害が発生した際の家族や、消防官・警察官からの話をもとに、彼（彼女ら）の目や耳を借りる感覚で、転帰を頭の中で想像して治療方針まで考えるので、

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

正義の味方④　彼（彼女）らとのコミュニケーションは良好ですることは必須だが、同時に少し距離を置くことにしている。逆に彼（彼女）らから期待されているのは、医学的な解釈や検討なので、『現時点では、、、』と前置きしながら、できるだけ客観的な解釈と今後の見通しを伝えるようにしている。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

正義の味方⑤　最近はテレビ番組をあまり見なくなったが、『相棒』の主人公、杉下右京の考えや行動は共感する。『細かいことが気になるのも僕の悪いクセ』という台詞も、そのような態度は私生活ではトラブルの原因になりやすいかもしれないが、仕事では天職になる性格だろう。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

正義の味方⑥　一方で、杉下警部が周囲と少し距離を置いている（風に見える）のも、大変共感する。以前は行動が熱血過ぎて、官房長（岸部一徳さん）と衝突してしまったエピソードの回を見たことがあるが、

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

正義の味方⑦　医療も（おそらく実際の警察や消防と同様に）、いろんなことが同時多発的に次から次へと起こるので、内面は熱血でも行動はクール（←日本語）になる必要がある。もちろん、感情を前面に出してよい職や人のキャラクターもあるだろう。ただ、それだけでは長続きしないし、

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

正義の味方⑧　患者さんや関係者にとって良い影響を与えるだろうと判断した時のみ、趣味の歴史ネタやユーモア・駄洒落などを話すようにしている。先日は、患者さんが参加したインパール作戦の話で盛り上がった(^^;)。。他のスタッフはその作戦名を知らず、家族からは『よくご存知ですね。』と

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

正義の味方⑨　言われたが、搬送された患者さんの傍らにおられる消防官や警察官とはそのような世間話をすることはまずない。今後もあまりないだろうが、その方がよいのだろうと思っている。中高生が初恋の異性にあまり声をかけられない感じでしょう(^^;) 。。。 。。。

ちばにゃん@社会復帰リハビリ中 @cmy_rl

@DrMagicianEARL 東北の田舎の病院（結構大きい総合病院）の病棟では「カルテは標準語で記載しましょう」と注意が張り出されているそうです。確かに、そこの病院では看護師さんも患者さんも方言がきつくて、一見の私には何を言っているか聞き取れなかったです。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@chiekok21 そうなのですか。私はできるだけ現場の生の情報を重視すべきだと思います。方言を書くとしたら患者さんか家族の訴えか、身近な医療者の発言としてでしょうから、方言に加えてできるだけ共通語を付記してください、なら優れた指示だと思います。@DrMagicianEARL

ちばにゃん@社会復帰リハビリ中 @cmy_rl

@Todaidon @DrMagicianEARL 確かに。そこの病院の医師が、「いづい」って方言はAδ線維でなくｃ線維の持続痛を示す、標準語にはない優れた表現だ！と力説していたのを思い出しました。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

@chiekok21 なるほど、ありがとうございます。ネットで検索すると、「いづい＝不快感があり、その場に居続けられない様子をソフトに表す言葉」なのですね。素晴らしい。。。東北弁は素人ですが伊達政宗公のファンです(^^)@DrMagicianEARL

ちばにゃん@社会復帰リハビリ中 @cmy_rl

@Todaidon @DrMagicianEARL 私も生まれは関東なので、東北弁は初心者です。今の病院では「そじてる（荒れてる）」「がおる（疲れる）」「おがる（育つ）」が日常診療で頻繁に使われています(＾＾;

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

｢できるな｣と思う医師　①足音を立てない靴を履いていながら、いざという時にフットワークが軽い。黒い運動靴（ナイキなど）はCool。

森本卓哉 Takuya MORIMOTO @Todaidon

｢できるな｣と思う医師　②製薬会社が配布するボールペンは使わず、マイペンを使用する。