【問い直される福島県県民健康管理調査⑥】

宗教学者 島薗進氏の連続ツイート第6弾です。 今回も、原子力規制委員会による「検討チーム」の議論に関してのものです。
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島薗進 @Shimazono

0【問い直される福島県県民健康管理調査⑥】ますます不信増幅する県民健康管理調査。原子力規制委員会「原発事故…健康管理…検討チーム」 第2回会合12/6の内容を③から吟味。http://t.co/tMVpfwxH ⑤からは議事録にそって。http://t.co/b4Hlp9yT 

2012-12-27 22:42:01
島薗進 @Shimazono

1【問い直される福島県県民健康管理調査⑥】論点となったのは福島県と県立医大の調査ではだめなので、県外への避難者や県外の被災者も含め国レベル検査・調査をするのが妥当なのではないかとの論点。これは県と医大の調査が放射線健康影響ムラの路線で行われていることを踏まえての議論だ。

2012-12-27 22:42:14
島薗進 @Shimazono

2【問い直される福島県県民健康管理調査⑥】木田光一福島県医師会副会長は現行の福島県と福島医大の県民健康管理調査ではダメと主張。これは山下俊一氏、神谷研二氏ら放影研、放医研、長崎大等系専門家の「調査すれども治療せず」「不安をなくすため」主義の調査が不信を招いたことへの批判。

2012-12-27 22:43:54
島薗進 @Shimazono

3【問い直される福島県県民健康管理調査⑥】それを受けて放影研疫学部長の小笹晃太郞氏が発言p16-18「私が福島県、福島県立医大がなさっているのが一番、当初は適切だろうと思った中には、やはり国といった場合に独立性の問題ですね、その機関の活動の独立性の問題、国という行政体からの」

2012-12-27 22:44:42
島薗進 @Shimazono

4【問い直される福島県県民健康管理調査⑥】「独立性の問題ですね。それがどの程度担保できるのかというところが一番大きいのだろうと思います」。これは実情と異なることはなはだしい。国の原子力推進の立場からの放射線健康影響研究を先頭切って進めてきた人たちが福島県と医大の調査を先導。

2012-12-27 22:44:55
島薗進 @Shimazono

5【問い直される福島県県民健康管理調査⑥】県と医大が被災者の調査を独占することによって、県民のための検査や公平な調査が行われなくなっていると批判されているのだ。福島県が情報を独占して独立性や公平性を失わせている。それが分かっているから、小笹氏は「当初は適切だろうと思った」と。

2012-12-27 22:45:08
島薗進 @Shimazono

6【問い直される福島…健康管理調査⑥】述べたのではなかったか?では、どこがよくなかったのか?「それに対しまして、医大が行っていると研究目的と思われてしまうというところはなかなか厳しいところがあるのでは」。研究目的の調査で被災者(県民)の健康のための調査とは思えないということが問題

2012-12-27 22:45:46
島薗進 @Shimazono

7【問い直される福島県…健康管理調査⑥】それはABCC=放影研の疫学の問題でもある。被災者の健康のための検査・調査と放影研LSS流の疫学調査とはどういう関係にあるのか?小笹氏はこの問題についてはっきり述べるべきだ。しかし、小笹氏はその問題にはふれずに、健康管理のための調査が公平に

2012-12-27 22:46:34
島薗進 @Shimazono

8【問い直される福島県県民健康管理調査⑥】なされるための「独立した機関」というよく分からない話を持ち出す。「独立した機関というものが本当にできるのだろうか、できるのであれば、それがいいですし、その可能性がどの程度あるのかということ」。学術的に独立した機関であるべきなのは当然。

2012-12-27 22:47:28
島薗進 @Shimazono

9【問い直される福島県…健康管理調査⑥】どうしてできないと前提するのか?「そうしますと、セカンドベストというような形で地元の学術的な機関である福島県立医大が十分な権限を持ってなさるというのが当初、一番適切ではないのかなと思ってたんですけども、ただ、これは今後十分に検討していって」

2012-12-27 22:47:55
島薗進 @Shimazono

10【問い直される福島県県民健康管理調査⑥】「…必要があれば変えていくべきことであろうと思います」小笹氏は国より県の方が、特定勢力の政治的意図から自由にできると「当初は」考えたと主張している。今はどう考えているのか?それを隠して放影研の立場を弁明しているように聞こえる?

2012-12-27 22:48:08
島薗進 @Shimazono

11【問い直される福島…健康管理調査⑥】医大の調査は信用されていない。だからこそ木田副会長は国連人権理事会グローバー報告者のステートメントを引き福島県と医大の調査ではだめだと言っている。小笹氏には組織のための発言ではなく「独立した」医学者としてのモラルに従った発言を求めたい(続)

2012-12-27 22:48:58