江戸時代の武士や寺子屋の子供が学んだ書物について

江戸時代の武士や寺子屋の子供が学んだ書物についてまとめました。
人文 寺子屋 武士 儒教 江戸時代
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@miohiromin
1537[書物](始)珍しい書物を紹介する。享保元年跋刊(ばつかん。跋はあとがき。それに年号があり、奥付がない場合、これを刊行時期のおおよその手掛かりとする)の「聖学要考図」(せいがくようこうず)。大本1冊。平住専庵著。浪華郁文堂扱い。著者は医師。
@miohiromin
1538[書物]聖学とあるように、この書物は聖人、つまり孔子を中心とした儒教の教えを説いたもので、当時は武士から寺子屋の子どもたちまで、基礎学習として学んだもの。その中から有名なものや大切な言葉を拾い出し、一つずつ大書して説明を加えた便利なものだ。
@miohiromin
1539[書物]これから実物を画像で紹介するが、とにかく書物としては風変わり。1つずつ掛け軸にしたり障子に大きく転写するなどして、毎日眺められるようにデザインされている。そして、こういうのを見るにつけ、古人は常にこういう徳目や格言を見ながら心を磨いたということ。
@miohiromin
1540[書物]まずは「敬」。相手を敬うことから始めなければ、対人関係はもちろん、他国との間もまずくなる。親を敬い、師を敬い、お年寄り、兄や姉、先輩、上司、そして先祖。ツイッターではことさら「嫌O」を掲げる人がいるが、古人たちはどう思うか http://t.co/COLQRt8
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@miohiromin
1541[書物]「居敬窮理」(きょけいきゅうり)。朱子学の学問修養の目標。居敬は修養で、常に反省しながら言動に注意すること、窮理は学問で、正確な知識情報を得ること。勉強の目的を簡潔に表わした。 http://t.co/Oaji5c0
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@miohiromin
1541-2[書物]居敬窮理。今、この4字熟語を大学生に質問しても、大半が答えられないという。これを江戸時代では寺子屋の鼻垂れ小僧たちが最初に教わった。勉強をする目的をまず教えたのだった。

石部統久 @mototchen
朱子、王陽明も重視した静坐について 宋明期儒学における静坐の役割及び三教合一思想の興起について http://t.co/8kuSz3ch 陽明学の静座の方法 http://t.co/LW8quG0j 朱子学における静坐居敬の解釈をめぐって http://t.co/kyL3t0gY
@miohiromin
1542[書物]「格物致知」(かくぶつちち)。「大学」にあるもので、これも子どもらが最初に教わる。意味は大変難しいが、自分の心の動きをよく確かめ、変な気を起こさず、良い行いをする気持ちを持とうといった教え。我欲を抑えることですね。 http://t.co/VQHKwyA
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@miohiromin
1542-2[書物]なお、周囲に書かれている漢文は、これぐらいはすぐ読めないと、武士として一人前となるための学問吟味という試験さえ通らず、一生冷や飯食いの身となる。武士は世襲とはいえ、人としての資格試験があり、礼儀作法と学問、武芸をパスしないと家督相続が許されなかった。
@miohiromin
1543[書物]「養心寡欲」ようしんかよく。心を養って欲を寡(すくな)くする。欲というのは目や耳、口など外から入るものに関係する。それを制御するのが心。心を養い鍛えて、欲を起こさないようにしようということ。養心は孟子にある言葉。 http://t.co/i6hlI9s
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@miohiromin
1544[書物]「博文約礼」はくぶんやくれい。論語にある一説を要約した語。ひろく学問をして道理を窮め、礼をもって実践をしめくくること。学問と礼の大切さを説き、子どもらが最初に教わった一つ。 http://t.co/WBuGEQn
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@miohiromin
1544-2[書物]初代総理の伊藤博文の名はこの語からとった。それにしてもこのレイアウト、顔写真が主流になる前の初期の選挙ポスターそっくり。中央に候補者名を大書し、左右に経歴や公約など。
@miohiromin
1545[書物]「朝(あした)に道を聞かば夕べに死すとも可なり」。論語にある孔子の有名な言葉。世の中が乱れまくり、道が行われなくなって久しい。もし、いま政治で道が行われたなら、それですぐに死んでもいい位だ、と。大げさだが深い嘆きだ。 http://t.co/vbenyYc
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@miohiromin
1546[書物]これも論語。「知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼(おそ)れず」知・仁・勇が身についていれば動じることがない、ということ。そのような境地を目指して日々学問すべしと江戸時代に励ました。 http://t.co/gmRTkMy
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@miohiromin
1547[書物]「浩然之気」こうぜんのき。「孟子」にある有名な言葉。浩然は広大なこと。天地に満ちている大きくて強い気。これが人に宿ることで何物にも屈しない道徳的勇気となる。力まかせの蛮勇とは違う。 http://t.co/O3It5vy
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@miohiromin
1548[書物]以上、享保元年の「聖学考要図」から一部を紹介した。繰り返しとなるが、古人は常にこれらのような徳目、格言を目に見える所に掲げては日夜、心を養い磨いた。強制されての道徳でもなければ、国家のための修身教育でもない。礼と恥を知り、責任感を持つための自己涵養として尊んだ。
@miohiromin
1546[書物]の画像が表示されないとの報あり。サイズを変えて再掲します。 http://t.co/Kbpa00wL
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@miohiromin
@mino1020 そんなことはないはずですよ。前にさくらさんが出ないと言ったことがありましたが、サイズを変えたら出ましたから。これでどう? http://t.co/nZ6zN8pN
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ただまご = 永島孝 @tadamago
@Movizoo @Kyoko_555 日本の数学のレベルの高さは江戸時代からの伝統のおかげです.数学の入門書「塵劫記」は江戸時代のベストセラーの一つ.寺子屋・手習所で読み書きそろばんが教えられ,多くの子どもたちが数に馴染んでました.
ただまご = 永島孝 @tadamago
@Movizoo @Kyoko_555 十,百,千,万,億,兆,京などなじみの数詞も塵劫記に拠ってます.元の意味が忘れられても「にっちもさっちも」が言葉として残ってます.鼠算(塵劫記にある数列の問題)といえば急激に増えるたとえということだけは皆がおぼえてます.
ただまご = 永島孝 @tadamago
@Movizoo @Kyoko_555 17~19世紀に数学書がベストセラーになるというのは日本以外に例がないのではないでしょうか.

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