PSPで青空文庫を読む

ありさと@alisato@mstdn.jp @ailsato

T-Time5.5で、昔購入したイラスト入りT-Time本をPSP用に書き出してみた。おおおーーー、T-Timeすげーーー。これぞ私の求めていたものだ！　無料版は10ページしか書き出せないので、ライセンスキーを購入することに決定。

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T-Time5.5を使えば、PSPでテキストが読める(テキストをｊｐｇに変換して書き出すので、それをスライドショー形式で見る)ことが分かったので、テキストを入れるために、Amazonで4GBの純正メモリースティックを注文。

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青空文庫の久生十蘭の「キャラコさん」2話分をT-Time5.5でPSP用に書き出してみた。おおーーー、快適に読めますことよ。htmlもｔｘｔも縦書き表示できるので、bk1の特典ファイルなんかも変換してしまえばよいのだな。

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青空文庫の久生十蘭の「キャラコさん」第一話をPSPで読了。いやーん、面白いじゃん。で、PSPは読書端末として、なかなか快適です。LボタンとRボタンでページ送り(ページというか画像だけど)できるのが使いやすい。寝っ転がっての操作も楽ｗ

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記事に「自分のことをボクと呼ぶボク少女が十代には多いらしい。ゲームや漫画世界の登場人物の真似をしているのか」とあるけどhttp://bit.ly/cYc30W 、戦前に発表された『キャラコさん』にすでにボク少女は登場してましたのことよ。http://bit.ly/aZVTly

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久生十蘭『キャラコさん』は、明るくて心優しく「質実剛健」を地でいく19歳の女の子を主人公にした小説だけど、実は中年男のドリーム小説だと思いました。だって、中年男が19歳のお嬢さんに親切にされたり、女学生と恋に落ちたり、19歳のお嬢さんに亡き妻の面影をみたりしちゃうんですぜ。

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『キャラコさん』に描かれているのは、太平洋戦争直前の日本ですが、セレブな皆さんが高原のホテルで過ごしたり、別荘でスキーに興じたり、豊かだったんだなぁ……と。前述した「ボク少女」も登場して、現代の日本に近いなぁという印象。でも招集されたり、お国のために鉱山をさがす人も出てくる。

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印象としては、佐藤史生の七生子シリーズに似てるかも。佐藤史生さんは久生十蘭が好きで、私が十蘭の『だいこん』のことを知ったのも、『グレープフルーツ』誌に掲載された佐藤史生さんのエッセイでした。だから七生子シリーズんは十蘭のの影響があるのかもなぁと思います。

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T-Time5.5での変換は、表示→表示エリア→携帯ゲーム機(SONY　PSP)、詳細→本文フォント→自動明朝体、本文サイズ→15　で書き出してます。15文字×18行。htmlのタイトルがフォルダ名になるので、タイトルに連番を入れておくと、PSPに移した時にソートされて便利。

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PSPで読むのは全然苦にならなかった。ページめくりをRボタン一発でできるので、むしろ文庫本読むのより楽だったかも。ありがとう、青空文庫とT-Time5.5。そしてありがとう、久生十蘭せんせい。これから『ノンシャラン道中記』を変換して読みます。

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青空文庫の久生十蘭『キャラコさん』をT-Time5.5でPSP用に変換して読了。面白かった～。ちょっとおせっかいでもあるキャラコさんの魅力、文体、どう転がるかわからない小さな謎、描かれた戦前のプチセレブな皆さんの生活、どれも興味深い。