来年の教員採用試験の準備を始めようしている方々のために、教員採用試験に合格するための勉強の仕方についてお話します。これは、かなりの内容・分量になりますので、今日から1週間くらいかけて毎日、たっぷりとお話ししていくことにしますね。
2012-09-15 15:14:11教員採用試験とは教員になるための就職試験であり能力検査試験です。ですから、採用するにふさわしい人間的魅力、教師となるにふさわしい資質を身に付けることが何よりも大切です。確かに受験テクニックはあります。しかし、それはあくまでも人間的魅力と教師としての資質を身に付けた上での話です。
2012-09-15 15:19:44大学生で受験するのであれば、大学での日々の勉強やサークルやボランティア・アルバイトなどでの自分磨きはとても重要です。講師をしながらの受験なら、日々の教壇での指導に打ち込み、教師としての力量を日夜向上させていくことが何よりも大切です。
2012-09-15 15:22:11就職試験たる教員採用試験は「一夜漬け」のガリ勉で合格するのは極めて難しいものです。教員採用試験に合格するための土台は、魅力的な人間になる、そして、良き教師になる、という2点に尽きます。
2012-09-15 15:24:31魅力的な人間になり、良き教師になる(なり始めでも、なりかけでも、なっている途中でもOK)という土台ができていれば、あとは、教職教養や一般教養、専門教養の勉強といったいわゆる筆記対策試験の勉強によって試験を勝ち抜いていくことができます。
2012-09-15 15:26:35人間に魅力がなく、教師としての自分磨きがまったくできていない、してもいない、という状態では、ちょっとくらい筆記試験の過去問をやったくらいでは、1次試験に合格することはあっても、最終合格することは極めて難しいのが、教員採用試験です。
2012-09-15 15:28:10私の過去8年間の教員採用試験対策講座の指導経験を振り返ってみても、合格する人のほとんどは、人間的な魅力、教師としてのなんらかの資質を持っていました。確かに、筆記試験の対策も重要です。でも、それだけだと合格しないのが就職試験なのです。
2012-09-15 15:30:46では、人間的魅力とは何なのでしょうか? 教師としての資質とは何なのでしょうか? 今日は、この二つについて考えてみたいと思います。
2012-09-15 15:32:38人間的魅力にもいろいろあるでしょうけれども、教採や就活で最も重視されるのは次の3つでしょう。1.一緒にいたいか。2.信頼できるか。3.その人から学べるか。
2012-09-15 15:35:041.一緒にいたいか。とは、その人と一緒に働きたいか、一緒の職場にいたいか、一緒に会話をしたいかということです。要は、一緒にいるのが楽しいか、快感かどうかということです。就職は恋愛と似ています。重要なポイントは相性です。フィーリングです。ここが合わなければ何も始まりません。
2012-09-15 15:36:45だから「自分は勉強もできるし、知識もある、だから早く面接を終わらせて合格させろよ!」という態度をしていては相手から好きになってはもらえません(微笑)。能力だけで人を好きなることは稀です。能力プラス魅力が必要ですよね。そこは恋愛でも就職でも同じです。人が人を選ぶのが就活・教採です。
2012-09-15 15:39:25一緒にいたいと思ってもらうためには、まず、「明るく、元気に、爽やかに」が基本中の基本です。暗い人、ジメジメした人はまず好かれません。私が多くの面接官経験者にインタビューしたところ、最も採用したくない受験者のワースト1にはいつも「暗い人」というのが上がってきました。
2012-09-15 15:41:31多くの都道府県(政令市)の教採で1次試験に必ず何らかの人物評価試験(集団面接、討論、グループワーク等々)があるのは、一緒にいたい人かどうかを1次試験でも見極めたいためです。筆記試験では見えないことが人物評価試験では見えてきます。一緒にいたいをクリアしないとそこから先に進めません。
2012-09-15 15:44:012.信頼できるか。2番目の信頼できるか、というのも重要な人間的魅力です。就職試験とは働く人を選ぶ試験です。教採なら教師として働けそうな人に合格を出すわけです。つまり、仕事を任せることができる人かどうかということが大きなポイントです。これも単に学力だけではいけません。
2012-09-15 15:45:45もちろん、学力がなければ教師としての信頼も勝ち取れないわけですが、学力だけでは教師として信頼されません。そこもプラスアルファが必要です。仕事を任せられる、子どもを預けられる、保護者対応を任せられる、そんな人であるかどうか、これがとても重要です。
2012-09-15 15:47:26教師になりたい理由に「子どもが好きだから」をあげる人はとても多いようです。子どもが好きなことは良いことですが、子どもが好きなだけでは教師になれません。子どもを任せられる、子どもを預けられると思ってもらえる人が教師になれるのです。子どもが好きというのは必要条件の一つに過ぎません。
2012-09-15 15:49:403.その人から学べるか、というのは、周囲の人がその人から学び、得るものがあるかということです。周囲の人がその人から学ぶことも感じることもないというのでは、その人が必要とされる度合いは低いと言えます。たとえ学生でも初心者でも周囲の共感・感動を勝ち取ることができるものはあるはずです。
2012-09-15 15:55:37「あなたといて良かった」、「あなたから学んだ」と言ってもらえることがその人の人間的魅力でもあります。これは子ども相手のときだけではありません。同僚相手でも、上司相手でも、面接官相手でも、相手から共感、賛同、感動を勝ち取ることができなくては、就職試験を勝ち抜けません。
2012-09-15 15:57:47教員採用試験で合格を勝ち取るには、まずは、1.一緒にいたいか。2.信頼できるか。3.その人から学べるか。の3点をクリアする必要があるのです。これがなければ、筆記試験をどんなに頑張っても合格させてはもらえないでしょう。
2012-09-15 15:59:41広島教採塾では、この3点をとても大事にします。「明るく・元気に・爽やかに」は徹底的にパフォーマンス特訓します。日常の会話でも表情が暗いと「明るく話してよ!」と突っ込みを入れます。楽しそうにすること、周囲を楽しませることをモットーにし、楽しい雰囲気作りができる人になってもらいます。
2012-09-15 16:01:51「信頼」も広島教採塾はとても重視します。いい加減さやウソは断じて許さないという部分は徹底しています。広島教採塾はソフトドリンクやスナックの持ち込みもOKですし、食べながら飲みながらの受講もOKです。そんな部分は自由奔放ですが、いい加減さとウソは厳しく対応されるという部分もあります
2012-09-15 16:06:37広島教採塾は時々、受講生に無茶振りをします(微笑)。「面接官だって大学教授だって何かが学べるような小学生向けの模擬授業をしろ!」とか、「面接官がメモしてどこかで使いまわすような面白いネタを面接の回答の中に必ず入れろ!」とかです。人を感動させられなければ教師になれないと思うからです
2012-09-15 16:11:35無茶振りと言われることもありますが、私は、これが合格のためのトレーニングにもなると本気で考えています。面接官が思わずメモするようなネタ、専門家でも「ああ、なるほど、その手があったか!」というような授業技法、それこそが人間的魅力にも通じ、教師の資質にも通じるのです。
2012-09-15 16:13:44