＃SJで妄想　＃LT_PARTY

noco @nocohyuk

1.やっぱりこんな華やかなパーティーに私なんか場違い…。友人に誘われたパーティーはいかにもセレブと呼ばれる人の集まりで。誘ってくれた友人もどこか行っちゃうし。帰ろうかな…ふらふら歩いていると肩がぶつかりよろけた所を誰かに支えられた。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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2.『大丈夫？』「あ、ありがとうございます…。」助けてくれたその人から身体を離すとヒールが折れて上手く立てなかった。すかさず手を差し伸べてくれる彼。『これじゃ歩けないね。』そう言うと、ひょいっと私をお姫様抱っこをした。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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3.「ちょっ///恥ずかしいからやめてください！」彼の腕の中でバタバタと動くと『危ないから大人しくして？それに足も捻ってるでしょ？』確かに足の痛みは感じていた。仕方なく彼に従い大人しく身を任せた。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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4.パーティー会場を出ると彼の車に乗せられた。『さて、何処から行こうかな？お姫様。』キラキラした笑顔がまるで王子様のようで思わず見惚れてしまった。ハッと我に返る。「…いやいや！帰ります！ありがとうございました！」 #SJで妄想 #LT_PARTY

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5.車を出ようとすると腕を掴まれ『だから、そんな足じゃ無理でしょ？』そうだった…。じゃあ、どうしたら…。『まずは足、冷やさなきゃね。あと靴も用意しないと。ちょっと待ってて。』彼は車から出ると何処かに電話しているようだった。#SJで妄想 #LT_PARTY

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6.『さぁ、行こうか！』彼が車に戻ると私の返事を待たずにエンジンをかけた。「どこへ？」『内緒だよ、お姫様。』「あの…そのお姫様ってやめてくれません？」『えー。いいじゃん！何なら僕も王子様って言ってもいいよ？』ふふっと楽しそうな、王子様…？ #SJで妄想 #LT_PARTY

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7.『着いたよ！』ここって…。私でも知ってる超高級ホテル。エントランスに車を止めると［お待ちしておりました。］『うん、車よろしくね！』助手席のドアが開けられると『お姫様、掴まって？』またお姫様抱っこをされホテルへ入った。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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8.ロビーに入るとすぐに支配人らしき人がこちらへ来た。〔ジョンス様、お話は伺っておりますのでお部屋にご用意させて頂いております。〕『急なお願いなのに助かります。ありがとう。』そう言うと部屋のカードを受け取り、エレベーターに乗り込んだ。#SJで妄想 #LT_PARTY

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9.何なの…。この人本当に王子様なの？ジョンスって名前なんだ…。頭の中が整理出来ないでいると『お姫様、こちらのお部屋です。』扉が開かれると見た事もないような大きな部屋。これってスイートルームってやつ⁈『気に入ったかな？』私をソファに優しく降ろす。#SJで妄想 #LT_PARTY

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10.『氷水、用意して貰ったから足ここに入れて？』「ありがとう…でもストッキング…。」『あぁ！ごめん、ごめん！あっち向いてるから大丈夫になったら教えて？』彼が背中を向けてる間にストッキングを脱いだ。「大丈夫、です。」 #SJで妄想 #LT_PARTY

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11.振り向くと同時にジャケットを脱ぎ私の膝に掛けてくれた。私の足元に跪き捻った私の足を氷水の中へ入れてくれる。「冷たっ！」足を引っ込めようとすると『ちょっとだけ我慢して？』上目遣いでそんな事言わないでよ…。我慢して足を入れた。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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12.冷たさに慣れてきた頃、部屋のチャイムが鳴る。『ちょっと待っててね。』彼がドアを開けると沢山の箱を持って人が出入りした。一通り荷物が運ばれると『ありがとう。ご苦労様。』ドアを閉め私の元へ戻ると『もう大丈夫かな？』 #SJで妄想 #LT_PARTY

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13.足を出すと彼がタオルで優しく拭いてくれる。スリッパに足を入れてくれると『次はこっち！歩ける？』私の手を取り隣の部屋へ向かう。さっきの箱って全部…靴だったの？まるで靴屋さんに来たみたいにキレイにディスプレイされてて言葉も出なかった。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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14.『気に入るのがあると良いんだけど…。』彼が私の顔を覗き込む。やっぱり、王子様だ…。「わ、私、スリッパで帰るからこんな素敵な靴無理です！」部屋を出ようとすると腕を掴まれ『そんな事言わないで？しかもスリッパで帰られたら困るのは僕かも（笑）』 #SJで妄想 #LT_PARTY

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15.確かに…。彼のメンツもあるよね…。帰るのを諦めると『まだ足、痛む？』「いや、もう大丈夫です。」『ヒールの方がドレスには合うから…コレとかはどう？』踵に大きなリボンのついたピンクの靴を手に取った。『座って？』彼が靴を履かせてくれる。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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16.何で…「サイズぴったり…。」『良かった！シンデレラの王子様になった気分‼』いや…あなた、本当に王子様なんでしょ？私、それとも夢でも見てるの？『すっごく似合う！立ってみて！』彼が手を取り私を椅子から立ち上げる。#SJで妄想 #LT_PARTY

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17.『ドレスにも合ってると思うけど…どうかな？』鏡の前に連れられる。あ、かわいい…。でも「本当に、いいんですか?」隣に立つ彼に問いかける。『もちろんだよ！』嬉しそうに微笑む彼。「あの…」聞きたい事はいっぱいで何から話していいのか言葉に詰まる。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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18.『さっきの部屋で話そうか？』彼が私の手を引き先ほどのソファへ促した。『コーヒーでいいかな？』「あっ！私がやります！」『いいから、いいから。』鼻歌交じりにコーヒーを淹れてくれる。『はい、どうぞ。』カップを置き私の隣へ彼が座った。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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19.『僕ね…』彼がゆっくりと話し出した。『さっきのパーティー、父や会社の付き合いで出席してたんだ。僕の意思は関係なく、言われた通りに従って…。』初めて見た彼の寂しげな横顔。『そんな時、君が現れた。』彼が私を見つめて微笑む。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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20.『僕は、僕の意思で君を連れ出した。こんな事…かなり冒険だよ？』ふふっと笑い『でも…、本当は僕を連れ出してくれたのは、君。』真っ直ぐ見つめる瞳…。『君は、僕にどんな魔法をかけたの？』彼が私に問いかける。「…魔法をかけられたのは、私…。」 #SJで妄想 #LT_PARTY

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21.「だって…もう何が何だか…。こんな素敵なホテルにこんな素敵な靴。それに…本当の王子様のような、あなた…。」『シンデレラの魔法が解けるのは0時。』「え？」『魔法が解けないか0時まで僕と一緒に過ごしてみない？』やっぱり、これは…夢？ #SJで妄想 #LT_PARTY

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22.『今は…』腕時計に目をやる彼。『22時を回ったところ。あと約2時間。どう？お姫様？』0時になったら本当に魔法が解けるかもしれない。それまでは夢を見ていてもいいかな？「分かりました…。もし魔法が解けなかったら？」 #SJで妄想 #LT_PARTY

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23.『それは…僕と結婚かな！』「はい⁈」『え？だってシンデレラって王子様と結婚するんでしょ？』この人…どこまで本気なのか、もう分からない…。呆然とする私に『さぁ、お姫様。0時まで何しようか？』でも何だか楽しそうな彼に乗ってみたくなった。 #SJで妄想 #LT_PARTY

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24.〔ぐぅーーー。〕やだっ！お腹鳴っちゃった‼『ははっ！お腹空いたよね？僕もペコペコ。じゃあまずはご飯食べよう！』彼がルームサービスへ電話をかけた。…初めからずっと思ってたけど、彼は凄く手際がいい。思ったらすぐ行動出来る人。でも… #SJで妄想 #LT_PARTY

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25.でも…、彼は自分の意思だけでは普段行動出来ないんだ。何だか勿体無い…。『ん？どうしたの？ぼーっとして？』「…いやっ！何でもないです！」ルームサービスが届くまで、疲れと緊張からか少しの間だけ眠ってしまっていたようだった。 #SJで妄想 #LT_PARTY