『マイ甲冑と武将隊、意義と将来』まとめ

おもてなしの形態、文化的意義などについて、つらつら
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Ugata @ugata_noto

「甲冑武者」って、世間一般的には、コスプレの一形態とみられているのだろう。が、「コスプレではない」と拘る人間もいる。私も立場としては、コスプレと分けて考えている。コスプレ自体を貶めて考えている訳ではなく、元々が伝統的甲冑師が結成した団体に所属し、文化事業としてやってきたからだ。

2013-01-01 21:33:58
Ugata @ugata_noto

承前)まあ、具足は着用して楽しく、自分で着用している写真をSNSなどにあげたり、観光客に撮られるためにポーズをとったり、それに一生懸命になっている側面をとりあげれば、コスプレとなんら大差ない活動と考えて差し支えない、ともおもうのだが (続

2013-01-01 21:35:42
Ugata @ugata_noto

承前)旧来、甲冑武者は、観光地で衣装を着ている、また、行列で勝鬨をあげ、儀式を再現する、ごく一部では寸劇や摸擬合戦的マスゲームを行う程度の存在だった。一線を画したのは、名古屋おもてなし武将隊の出現だと思う。彼らは、容姿端麗、歌って、踊ることができ、アイドル性があった。 (続

2013-01-01 21:38:11
Ugata @ugata_noto

承前)また、武将に「なりきる」点でも徹底していた。行き過ぎた点が、しばしば批判の対象にされたが、観光地専属・職業甲冑武者は、その群を抜いた努力もあいまって、無料で観るには、十分に見応えがあるものとなった。「歌って踊れる甲冑武者」は、ある自治体の武将観光の (続

2013-01-01 21:40:59
Ugata @ugata_noto

承前)仕掛人が考案し、名古屋市が企画を採用したもの。源流は他にあったか不明だが、当時、ゲームではコーエー『決戦』明石全登、『戦国無双』、カプコン『戦国BASARA』は、既に世に出ており、世に受け入れられる素地はあったと思われる。 (続

2013-01-01 21:44:11
Ugata @ugata_noto

承前)名古屋おもてなし武将隊が火付け役となり、各地に武将隊ブームが起こり、「歌う、踊る、寸劇、なりきりの専属武者」は、甲冑武者の俗にいう、おもてなしの一形態となり、マイ甲冑の側でも、元来なりきりをやっていた者もいたが、その人口が多くなる一因となった。(続

2013-01-01 21:47:11
Ugata @ugata_noto

承前)が、方法論として、「歌う、踊る、寸劇、なりきり」以外にも考えられないだろうか。名古屋隊は、歴史授業もおこなっているようだが、そういった、甲冑に頼らない活動もひとつだと思う。冒頭に、文化事業の認識がある、といったが、具足の技術継承は、それ自体文化的意義がある(続

2013-01-01 21:50:00
Ugata @ugata_noto

承前)各地で自発的な具足作成の教室が開かれているのは、観光地の直接振興かは別として、甲冑をもちいたひとつの答えだと思う。伝統的な技法から、より作成しやすくキット化されたものまである。(続

2013-01-01 21:53:35
Ugata @ugata_noto

承前)具足は、美術品でもあるが、元は戦争の道具である。武者行列でも、いたずらに抜刀しない考え方の団体もある。甲冑自体の捉え方、考え方も含めて、まだまだ可能性はあるだろう。

2013-01-01 22:00:45
Ugata @ugata_noto

実際には、甲冑系でいうと、甲冑師の方々は、勿論史実に造詣が深い方が多い。が、それ以外の部分で、フィクションもありでいいと思うが、真に文化的にやりたいのであれば、例えば、「三献の儀」ひとつとっても、着到状や願文の内容の吟味、片膝付きの所作など、考証すべき点が多い。

2013-01-01 22:14:16
Ugata @ugata_noto

承前)マイ甲冑は、参加者が個人保有のものを有志で出しているので、そこに時代考証を厳密に求めることも、統一することも、限りなく不可能に近いのだが、やれることは、ある。真に文化事業を目指すのであれば。(続

2013-01-01 22:16:41
Ugata @ugata_noto

承前)団体を縛る規約の緩急、隊としてのスタンス(厳粛にするか、観光客に愛想をふりまくか)を定める、などといった問題は、ボランティア団体ではクリアしがたいため、逆に、固定で活動する団体に期待したい。

2013-01-01 22:21:06