- takemootoo
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狩る雪に靄燻りしは日の照りて野火走りゆく八方に消ゆるか(かるゆきにもやくゆりしはひのてりてのひはしりゆくやもにきゆるか) 回文短歌、作ってみました。
2012-02-15 01:31:36矢目削り胸に貧しき蘖は恋ひ来し妻に眠りつけめや(やめけつりむねにまつしきひこはえはこひきしつまにねむりつけめや) 回文短歌、2作目は妻恋歌。妻は夫(つま)にも変換可。
2012-02-16 16:19:46向かひなき咲く杜若打ち濡れぬ地唄は月か草木靡かむ(むかひなきさくかきつはたうちぬれぬちうたはつきかくさきなひかむ) 回文短歌、3作目。
2012-02-22 02:21:05背が月と今日来たれかし傍の辺の葉ぞ敷かれたき吹け時つ風(せかつきとけふきたれかしそはのへのはそしかれたきふけときつかせ) 回文短歌、4作目。
2012-02-28 21:39:44神の名は言の葉を編む婢とおと舐めむ青葉の常花の実か(かみのなはことのはをあむめなとおとなめむあをはのとこはなのみか) 回文短歌、5作目はとおとさんに。
2012-03-09 02:39:40白雪は木食侘し求めなめ灯火湧きし雲は消ゆらし(しらゆきはもくしきわひしもとめなめともしひわきしくもはきゆらし) 回文短歌6作目。木食(もくじき)は木の実や草だけを食べて修行すること、また、その人。
2012-03-20 23:21:00其見しなば人ぞ恋しき泣き濡れぬ来鳴きし日こそ鴟はな凍みそ (そみしなはひとそこひしきなきぬれぬきなきしひこそとひはなしみそ) 回文短歌7作目、削除・修正。
2012-03-31 05:56:44記しながら草食ふ史眠りをり胸問ひ吹雪く桜悲しき (きしなからくさくふふひとねむりをりむねとひふふくさくらかなしき) 回文短歌8作目。
2012-04-05 04:13:09紫は緯錦織り酒桶を飾り置きしに絹は着ざらむ (むらさきはぬきにしきおりさかをけをかさりおきしにきぬはきさらむ) 回文短歌9作目。
2012-04-26 22:22:49雉鳴かば堰かれ滝水畷経て花摘み来たれ風は悲しき (きしなかはせかれたきみつなはてへてはなつみきたれかせはかなしき) 回文短歌10作目。
2012-04-29 20:38:45藻刈る為に人目忍びき畔より遠き日の鴲訪ひにけるかも (もかるけにひとめしのひきほとりよりとほきひのしめとひにけるかも) 回文短歌11作目。
2012-05-04 03:51:00星路見ゆ漕ぎて不知火闇の夜の雅び濡らして聞こゆ満ち潮 (ほしちみゆこきてしらぬひやみのよのみやひぬらしてきこゆみちしほ) 回文短歌12作目。
2012-05-09 04:55:40汝が月が残る夜空か本木なき輩ぞ寄るこの垣内かな (なかつきかのこるよそらかもときなきともからそよるこのかきつかな) 回文短歌13作目。垣内(かきつ)は垣根の中。屋敷内。
2012-05-15 02:18:36去年の水手弱女浴みし長き秋悲しみ編めやわだつみの底 (こそのみつたわやめあみしなかきあきかなしみあめやわたつみのそこ) 回文短歌Op.14。
2012-05-22 03:47:36求めては竹馬の友ぞ来な庭に汝こそ下の葉朽ち果てめとも (もとめてはちくはのともそこなにはになこそもとのはくちはてめとも) 回文短歌Op.15。
2012-05-24 03:51:07緋のみ咲く撫子の花身を焼くや女は残し手慰みの日 (ひのみさくなてしこのはなみをやくやをみなはのこしてなくさみのひ) 回文短歌Op.16。
2012-05-29 17:59:27牛馬の貌の牛頭馬頭人折るを問ひ詰めつこの墓下の猛獣 (うしうまのかほのこつめつひとをるをとひつめつこのほかのまうしう) 回文短歌Op17。 「折る」は挫ける、屈するの意。
2012-05-30 02:32:34死経ぬればそこはかとなく異なりけり嘆くな科は今夜晴れぬべし (しへぬれはそこはかとなくけなりけりなけくなとかはこそはれぬへし) 回文短歌Op.18。
2012-05-30 03:49:41吐息よりこの水茎へ立つ炎伝へ聞く罪残りよき糸 (といきよりこのみつくきへたつほのほつたへきくつみのこりよきいと) 回文短歌Op.19。水茎は書かれた文字、文章。
2012-06-07 22:14:11美き女主人吐く唾や蜜賜はればまた罪や罰苦は波と消え (えきとみなはくつはやみつたまはれはまたつみやはつくはなみときえ) 回文短歌Op.20。ドMホイホイ。
2012-06-08 16:29:26弾く水またハナミヅキ咲く野辺の草木摘みなば玉つ御髪は (はしくみつまたはなみつきさくのへのくさきつみなはたまつみくしは) 回文短歌Op.21。
2012-06-20 23:06:48漁れば夕闇灯る浜辺さへ廻る本宮冬晴れとなす (すなとれはゆふやみともるはまへさへまはるもとみやふゆはれとなす) 回文短歌Op22。
2012-06-27 23:55:43薔薇園は黙して言はで小宇宙失せては出でし雲端の空は (はらそのはもくしていはてせううちううせてはいてしくもはのそらは) 回文短歌OP.23。
2012-07-25 11:05:10歌ふ草波なす風は吹き抜けぬ貴腐はせかすな皆咲く葡萄 (うたふくさなみなすかせはふきぬけぬきふはせかすなみなさくふたう) 回文短歌Op.24。
2012-08-10 05:55:01桜噎す袂を絞る坪庭にほつる星をと黙す叢草 (さくらむすたもとをしほるつほにはにほつるほしをともたすむらくさ) 回文短歌Op.25。
2012-10-30 03:31:58