
@downclown99 昔のアメコミでも、フキダシでの感情表現はそこそこあったと思います。フキダシや効果音はレタラーさんの仕事なので、その場に最適な物を作るはずです。ただ、フキダシをを読む順番が日本と違うので、そこは読みにくさの一因となってるかもしれません。
2013-01-03 15:12:30
@ameco_bot @castilla009近年アメコミが日本漫画の影響を受けているという話は僕も聞いていますし、読んだことがあります(「スコット・ピルグリム」の作者とは対談もしました)。従って、ここ20年ほどで多様な形のフキダシが出たとしても、それは当然あるだろうと思います。
2013-01-03 15:12:47
以前ネタ画像として貼った『ジュードーマスター』ですが、叫び声はしっかりトゲトゲのフキダシになってますね。これは1960年台の作品です。「欧米漫画にここまでの使い分けはない」という竹熊先生の論は、やっぱり乱暴だと思います。 http://t.co/7nNy4ZVC
2013-01-03 15:42:06

@tiidori レタラーさんのお仕事なので、かなりしっかりした作りになっているのですよ。もっとも、フキダシの「配置」が日本と違うので、そこは「読みにくさ」になっているとは思います。もっとも、それが読みにくいのは日本人のみなのですが……。
2013-01-03 15:48:25
@kentaro666 はじめまして海法というものです。アメコミの翻訳やライトノベルを仕事にしております。竹熊様の漫画に関するお仕事はいつも拝見させていただいて、勉強させていただいております。今回のお話ですが、漫画の読みやすさの感覚についてはうなずける点もあるのですが(続く
2013-01-03 15:54:14
@kentaro666 基本的な事実部分で幾つか間違いがあり、このままでは瑕瑾とはいえ論旨にも影響があると思われますので、調査をされたほうが良いかと思います。アメ子さんもおっしゃっておりますが、吹き出しの使い分けはここ20年どころか昔からあります。
2013-01-03 15:55:05
@kentaro666 またアメコミに分業があるのは確かですが、吹き出しのみ書くアーティストというのは、あまりいないかと思います(ご存でしたらお知らせください)。また個人の感想になりますが、レタリングについてはアメコミに漫画にない面白表現が幾つもあり(続く
2013-01-03 15:57:56
@kentaro666 一概に分業がマイナスというわけでもないとは思います。それを言うなら、アシスタントがペン入れする日本の漫画も幾らでもあるわけですし、それらが統一性がないとは限らない。また読みやすさは慣れの問題でもあり、実際、アメリカ人は最初日本の漫画を読みにくいと言います。
2013-01-03 15:59:30
@kentaro666 竹熊様が、日本の漫画の読みやすさを支える文法を発見するきっかけとしてアメコミがあったことは理解するのですが、アメコミ=読みにくいと言われてしまうと、それは少し一方的ではないかと思うわけです。ご配慮いただければ感謝します。
2013-01-03 16:01:15
アメコミを読んでると、字専門のレタラーさんが、キャラや口調にあった書体や書き文字を縦横に駆使してて、豊かだなぁと思うことがよくあって、翻訳の時にすごく悩んだりする。サンドマンのデリリウムの吹き出しとか、すごくしびれたよね!
2013-01-03 16:09:25
1)私が日本漫画とアメコミの違いに関心を持ったきっかけは、30年前アニメージュで連載された「風の谷のナウシカ」を見て、「作画は素晴らしいのに、どうしてこんなに読みづらいのだろう」と疑問を感じたことに始まります。ナウシカはアメコミではないですが、共通する「読みにくさ」がありました。
2013-01-03 15:23:42
2)「ナウシカ」の3巻くらいまでは、宮崎氏がまだ漫画の描き方に慣れておらず、一応漫画風にコマを割っているものの、コマとコマの「つなぎ」を考慮していない(構図をコマ単位で完結させていて、単体の絵としてみたら素晴らしいが、ページ単位のコマの流れ=コマ運びができてない)事にありました。
2013-01-03 15:28:31
3)次の引用図版は、徳間書店「風の谷のナウシカ」第1巻からの引用です。全体のコマ構成を見せる目的の引用なので、1ページそのまま載せます。これを見ると、人物と背景が均等な密度で描かれていて人物のアップは小さなコマだけです。 http://t.co/41RZsSrT
2013-01-03 15:47:35

4)前に引用したページは、単体のコマとして見ればなんの問題もありません。しかし「ナウシカ」の初期は全体がこんな調子で書かれているので、一般的な日本漫画のスピーディなコマ運びになれていると、ひとコマ一コマ「鑑賞」しなければならないのは「読みにくい」です。
2013-01-03 15:51:43
5)これはやはり宮崎氏がアニメーション監督であり、アニメはふつう画面のフレームが一定の面積で決まっているので、その「決まったフレーム内」で構図を決めているから、こうなるわけです。ではその約10年後に描かれた「風の谷のナウシカ第7巻」ではどうなっているでしょうか。
2013-01-03 15:53:59
7)以下は7巻からの引用です。コマ運びが見違えるように読みやすくなっています。読者の眼は、まず中央下部のナウシカのアップに目が惹きつけられるでしょう。そして、ナウシカは何に対して「否」と叫んだのか、前後のコマから内容を把握しようとします。 http://t.co/HQ69csTq
2013-01-03 15:57:44

8)第1巻と第7巻のあいだには、約10年が経過しています。ナウシカの漫画連載は、アニメ制作の合間に描かれたからこれほど時間が経っているのですが、この間、宮崎氏は実作で「コマ運びの呼吸」を体得しているのです。漫画はページ単位、もっといえば見開き単位で把握しながら読むものなのです。
2013-01-03 16:00:57
9)そして、私は、ナウシカの「読みにくさ」から、アメコミの(日本人として感じる)読みにくさを感じたわけです。というのは、その数年前、私が高校生のときに小野耕世監修の「月刊スーパーマン」が創刊されて、2~3年でしたがアメコミに熱中した時期があり、
2013-01-03 16:04:27
10)それはもっぱら作画に熱中したのでしたが、コマ運びには最後まで馴染むことが(僕には)できませんでした。それで「ナウシカ」を見て、普通の日本漫画とは異なる「読み込み」を必要とするアメコミを思い出したというわけです。
2013-01-03 16:06:44
11)宮崎が少年時代に熱狂した「砂漠の魔王」は、手塚漫画が主流になる前の「和製アメコミ」で、見事な作品ですが、スピード感はないわけです。宮崎のルーツが「砂漠の魔王」であることを考えると、そんなに見当はずれの論考ではないと信じます。 http://t.co/uxkRUowr
2013-01-03 16:13:25

@masyuuki 「風の谷のナウシカ」は1巻でも1ページ5コマで全体の構図を見せるページもありますもんね。逆に7巻でも10コマ超のページはザラですし
2013-01-03 16:17:57
アニメーターの特性が窺えるとしたら、流線や集中線といった効果線を利用していない、利用できないところではないかしらん。漫画を描き慣れていないと、あんがい難しいんだよ、と、デビュー当時悩んだ僕が言ってみる。
2013-01-03 16:22:48