有明海・諫早湾の環境修復を目指して
- a_iijimaa1
- 2460
- 0
- 2
- 1
諫早湾の水門を開門するという判決が下りましたが、いまだ開門されていません。開門すれば、全国ではじめての大規模な環境修復が行われることになります。
2012-12-31 13:44:15なぜ諫早湾の開門が必要なのか。諫早湾と有明海で今起きている環境問題はどんなものなのか。一人でも多くの人が知ることが、環境修復への道を開くことになります。
2012-12-31 13:45:26【諫早湾・有明海シンポに向けた豆知識】有明海、伊勢湾、東京湾などの内湾は、陸起源の有機物やその分解産物である窒素・リンが川によって流入しています。人口が多い地域では生活排水が、有機物や窒素・リンの大きな供給源です。
2013-01-01 12:28:02【諫早湾・有明海に向けた豆知識】内湾の海水中の窒素・リンは植物プランクトンの栄養源になります。植物プランクトンや粒子状有機物は、動物プランクトンや二枚貝、フジツボ類、アナジャコ類、イワシなどの小魚、他にも多くの動物の食物になります。
2013-01-01 12:32:54【諫早湾・有明海シンポに向けた豆知識】では海水中の有機物や窒素・リンは多い方が良いのでしょうか。実はそうではありません。動物が食べきれないほど、植物プランクトンや粒子状有機物が多いと、水質が悪化し、生態系に大きなダメージが生じるのです。
2013-01-01 12:42:04【諫早湾・有明海シンポに向けた豆知識】動物が食べきれなかった植物プランクトンや有機物は、海底にたまり、細菌により分解されます。その時に酸素が消費され、酸素の足りない水「貧酸素水塊」が生じます。分解される有機物量が多すぎる時には、酸素濃度0の「無酸素水塊」になることも。
2013-01-01 12:59:25【諫早湾・有明海シンポに向けた豆知識】貧酸素・無酸素水塊は、風向きによっては岸近くまで浮き上がります。浮き上がった先でも、そこに生息していた動物たちを次々と殺します。
2013-01-01 13:05:31【諫早湾・有明海シンポに向けた豆知識】浅い所に浮き上がった貧酸素・無酸素水塊は、中に含まれている硫化水素がイオウとして析出するため、青白く(黄緑色のこともあり)濁っているので、「青潮」と呼ばれます。青潮に襲われた干潟には、カニや貝や魚の死骸が累々と重なり、地獄のようです。
2013-01-01 13:08:02【諫早湾・有明海シンポに向けた豆知識】内湾海底の貧酸素化と青潮を防ぐためには、流入河川への有機物負荷を減らすことと、植物プランクトンや粒子状有機物を食べる動物の住処を増やすことが重要です。これらの動物の多くは干潟や浅瀬に棲んでいますから、現存する干潟を保全しなければなりません。
2013-01-01 13:11:53【諫早湾・有明海シンポに向けた豆知識】有明海では、たくさんの河川が流入し、沿岸の人口も少なくはないのに、長い間、海底の貧酸素化は起きていませんでした。それはなぜだったのでしょうか。また、諫早湾が堤防で締め切られた後、有明海全体の水質が悪化したのは、どうしてなのでしょうか。
2013-01-01 13:17:521月12日(土)、明治大学駿河台校舎リバティ・ホールにて、「有明海・諫早湾 日本初の大規模な環境復元の意義」という公開シンポジウムが開催されます。少しでも環境問題に関心がある方のご参加をお待ちしております。
2013-01-02 23:11:08