古琵琶湖層群巡検案内 ~お正月 妻は初売り ぼく露頭
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修論の露頭で、思い入れが特に強い露頭の生存確認に新年早々出かけて参りました。
Tweetを纏めたら巡検案内の様になりそうだったので、まとめてみました。
出発!
STOP1:奈良県天理市福住町「並松層のAT」…発見できず(´・ω・`)
早川先生のフィールド火山学にある写真に触発されて行ってみたものの発見できず。
http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/kazan/field/0112.html
下記論文を参考にしましたが、周辺に論文の記載に合う露頭はありませんでした。
松岡数充(1978) 奈良県都介野地域の後期洪積世の植物化石. 第四紀研究. 17. 165-170
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaqua1957/17/3/17_3_165/_pdf
@supervisor0901 かもしれませんね(前のツイートは https://t.co/ge1tMrt1 を見て思っただけですw
2013-01-02 10:21:32@supervisor0901 @eggcoveredrice ご想像の通りフィールドの露頭を見るのと、この論文の露頭が、残って無いか探しに。 https://t.co/Uwa5mC0f
2013-01-02 10:37:01STOP2 三重県伊賀市倉部 県道沿いの崖
道路沿いの崖に白いスジが入っていたので「タフか?」と思って藪をこいではり付いてみたものの、ただのシルトでした。
ただ、粘土層中からは広葉樹の葉っぱの化石が出てきました。
1:5万地質図「水口」図幅を見ると伊賀累層の柘植部層のようです。
地質図は↓で参照できます(便利になりました)
http://gsj-seamless.jp/geonavi/
STOP3 滋賀県日野町鎌掛
ようやく私の修論フィールド内の露頭です。
鎌掛火山灰層(約2.5Ma)が、断層(鎌掛断層)の影響で傾いています。
ちなみに年代は古地磁気層序(Yahashida&Yokoyama,1983)をもとにしています。
論文は↓で読むことが出来ます。つい5年前までは、研究機関に所属していないと、なかなか読むことが出来ませんでしたが、今では簡単に読めるので助かります。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geosoc1893/89/4/89_4_209/_article/-char/ja/
そこに見えるのかぁ。RT @kobiwa_net: 生存を確認。タフは鬼板の下側。 http://t.co/cVa0O8P1
2013-01-02 13:02:49鬼板の上は単なるシルトで、タフは下側という不思議な感じですσ(^_^;) RT @supervisor0901 そこに見えるのかぁ。RT @こびわ: 生存を確認。タフは鬼板の下側。 http://t.co/P6nmBvbT
2013-01-02 13:05:39STOP4 佐久良川の常永橋
砂泥互層(数cmの砂層→数十cmのシルト・泥層)が観察されます。なかなか見つけられなかった紫火山灰層、ようやく見つけることが出来ました。う~ん、調査の甘さが露呈してしまいました(´・ω・`)