【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】

島薗進 @Shimazono

０【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】県民健康管理調査に対して国連人権理事会報告者グローバー氏が問題点を多々取り上げた②プレスステートメントを述べたのは11/26。それを受けた原子力規制委員会の対応は無惨⑦。だが、そもそも問題はどう展開してきたのか。①～⑦の時系列的整理。

島薗進 @Shimazono

１【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】2012年は福島県県民健康管理調査に対する疑義が噴出したが、それを受けて行われた原子力規制委員会「東京電力福島第一原子力発電所事故による住民の健康管理に関する検討チーム」は2012年11月30日から審議を始めたが12月28日の第4回に至り

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２【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】議事進行は強引に現行の県民健康管理調査を是認しようとして混乱の極に至るhttp://t.co/o6hVdXOk　この連ツイではここに至る経緯をふり返る。12年1月16日に「福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター長　山下俊一」

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３【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】「同上　臨床部門副部門長（甲状腺検査担当）　鈴木眞一」の連名によるメールが甲状腺学会など7学会の会員宛に送られた。これは県民健康管理調査の甲状腺検査を受けた者がさらに検査をしたいと希望してきたとき、「追加検査は必要ない」と述べてほしい

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４【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】と述べたものだった。http://t.co/cLaIyDYN　これを受けて実際、診療を拒否される子どもたちが続出した。これは市民が診療を受ける権利を否定するものだと問題になった。また、診療を希望するのは県民健康管理調査で検査を受けた、

島薗進 @Shimazono

５【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】あるいは受けることになっている福島県の子どもたちだけではない。事故直後の時期、多量の放射線ヨウ素が流れたと思われる茨城県等、東北・関東の諸地域の住民の中にも検査を望む人は多い。さらに、そもそも検査は被曝が少ない他地域と比較すべきだが

島薗進 @Shimazono

６【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】すでに事故後1年を経ても、そのような調査がなされる気配がなく、県民健康管理調査のデータに基づき「不安をもつな」と言われるばかりだ。しかもそのデータでは、過去のデータと比べて嚢胞の検出がひじょうに高いのだがそれでも心配ないと言われる。

島薗進 @Shimazono

７【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】2012年の夏月の段階で被災住民を中心にこうした疑問が噴出し要望書なども提出された。たとえば、http://t.co/Jv0ok2th これに対して、政府や県や福島医大がこの時期になってようやくとった対応がいくつかある。

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8【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】一つは、「国は放射線の影響の有無を調べるために県外でも同様の検査を実施し、今年度中に比較データを得ることを決めた」というもの（毎日8/26）。今一つは「県民健康管理調査を進める県と福島医大は、甲状腺検査に関する説明会を今月から」

島薗進 @Shimazono

９【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】「南相馬、福島、郡山の３市で先行的に開催する」（福島民友10/1）というものだ。後者については、福島医大の鈴木教授による説明会が何度か行われたのみ。そこで山下副学長も時間を見つけて説明のために登場すると予告されたが、それは行われていない。

島薗進 @Shimazono

10【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】その間に検査により甲状腺がんの疑いがある対象者2名が見出されたと報告されたが（９月、１１月）、それについての説明も不十分だと受け止められ、ますます疑念・不安が拡大した。他方、政府は福島県民を対象に「全ゲノム（遺伝情報）解析調査」に

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11【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】着手する考えを明らかにした」産経8/31　　http://t.co/sPMYQwdb　これは健康管理調査とどう関係するのか。何の説明もない。そうこうする内に、県民健康管理調査では長く「秘密会」が行われていたことが報道された（１０月）。

島薗進 @Shimazono

１２【問い直される福島県県民健康管理調査⑧】他方、東大医科学研究所上昌広教授「誰のための福島県民健康調査？」『SciencePortal』 科学技術振興機構(JST) 10/26　http://t.co/Gs5HsonI　のように医学界からも痛烈な批判も出されるに至った。（続）