@kentarotakahash によるアーティストという看板の免罪符、あるいはある種の甘えについての考察。
昨日の @ken_goさんと @bcxxxさんの議論。アーティストの発言責任を厳しく求める@bcxxxさんにも、そこでの マネージメントや編集者の管理不足を指摘する @ken_goさんのどっちにも同意だったんだけれど、一番引っかかるのはどこか、今頃分かった。
2010-08-20 11:14:35芸術家が特権的な地位を与えられて、その発言が過剰に重要なことのように扱われる。一方、その発言が問題を含んでいても、アーティストだから・・・芸術はそもそも非論理的なものだから・・・で擁護されることを批判する @bcxxxさんの基本姿勢にはまさしく同意。
2010-08-20 11:20:24ところで、昨今はフラット化によって、アーティストも気軽に発言するようになった。WEB上での発言などはマネージャーや編集者の手を経ないで、公に発せられる(だから、 @ken_goさんの求めるチェックが働かない)。が、影響力としては、紙メディアでの発言もWEBでの発言も同じだろう。
2010-08-20 11:25:54マネージャーや編集者のチェックが働かないところで、アーティストが発言するようになれば、一方でダダ漏れしてるのに、マネージャーや編集者の手の届くところだけチェックしても・・・ということになり、チェックは全般に甘くなる。多分、それが今の状況なんだろうな。
2010-08-20 11:30:22で、僕が思うには、アーティスト(有名人)は単純にその発言の影響力が大きい分、叩かれる時には大きく叩かれる。が、間違ったこと(明らかな事実誤認や矛盾など)を口にすることは、誰でもある。アーティスト=天才=キチガイみたいな構図でおかしなこと言う人がいる、というのは稀な例では。
2010-08-20 11:36:56アーティストも自分の芸術領域以外では普通の人だから、普通の人のように間違ったことを言う。フラット化した場所ではそれが露になる。それだけのことの方が多いような。それを「あの人はアーティスト」を免罪符にして擁護するのは、もはや違う気がする。
2010-08-20 11:41:04それよりも、どういう時に一番引っかかりを感じるかというと、問題とされた発言がただ放置されるだけ、の時。発言者がフラット化した場所で批判を引き受けて、間違いを訂正するなり、いや、あくまで自分はこう思うと主張するなり、ならばいい。でも、たいていはそこで急に保護回路が働く。
2010-08-20 11:46:20保護回路を働かすのはマネージメントだったり、ファンだったり。一般人に混じって発言したアーティストを急に特別な人として取り囲むのだね。で、アーティストはそれに甘えて終わり。発言者であるアーティストに批判は届いたのかどうかも分からない状態で何となくうやむやに。
2010-08-20 12:00:50とはいえ、昨今はそのへんも看破されやすくなった。甘えたアーティストはそういう時に口をつぐむか、急に自分のファンとだけ話すようになるかするから。一方で、僕のTL上にいるアーティストは、最後まで一個人として自分の言葉に責任を持つ人が多いね。
2010-08-20 12:10:10包容力。見習いたい。QT @tsuda 逃げるのもまた人間くささじゃないですか。そういうのが垣間見れるのが面白い。RT @kentarotakahash: 津田さんはいつもツイッター性善説。QT @tsuda 俺はしないけどフラットな場からいつでも自由に降りられるのがツイッター
2010-08-20 13:45:23ただ、人が逃げるのは良いとしても、発言は発言で放置されていて、その影響力は長く残ったりする。第三者によって検証されても、目にする人は少ないだろうし。それは見過ごせないという点では、やっぱり @bcxxxさんの批判的視座に戻るんだよなあ。
2010-08-20 13:51:18