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#twnovel 今日は朝からママがそわそわ。明日パパが来るから、あれしよう、これしようって大変そう。でもなんだか嬉しそう。「そんなんなら一緒に住めばいいのに」「一緒に住んでないからこそ好きで居られることもあるのよ」そうなの?ボクにはよくわかんない。
2012-12-30 22:00:38#twnovel 「煩悩を祓う除夜の鐘ほどナンセンスなものはないね」スルメをかじりながら友人は言った。「だいたい鐘の音なんかで祓えるような代物じゃない。それに祓ってもらっちゃ困る」なぜ?ボクはつい訊き返した。「そもそも、君も僕も誰かの煩悩の賜物だぜ?」彼はコークハイをあおった。
2012-12-31 03:00:58ボクの恋は、あっさりと終わった。鐘の音を聞きながら、頬に雪を浴びながら、ボクたちは新たな年が来るのを待った。「来年はまともな恋、しろよな」悪友が笑う。白い息を吐き出しながら言う姿が何だか可笑しくて笑った。「そうだね」もう、君には恋しないから大丈夫、とは言えない。 #twnovel
2012-12-31 03:30:21買ってもいない宝くじで皮算用するのはボクの楽しみでもある。108つの願いを込めてあーでもないこーでもないと妄想するのだ。まずは焼肉が食べたい。すき焼きもいいなあ。そうして夢を見ながら0時を跨ごうとする頃、除夜の鐘。ああ、なんて儚い夢だ。 #twnovel
2012-12-31 08:55:53#twnovel 「煩悩の数ってどうして百八個なの?」「多分元々は百八、ということじゃなくて凄く沢山ある、位の意味だったんじゃないかな?人の業は深いから」「あなたは違うでしょ。いつだって私に優しい」「そうでもない。ボクはキミに対して少なくとも常に一つは煩悩を持ってるよ」「…バカ」
2012-12-31 10:28:43「ボクがする、ボクが!」舌足らずな君の欲求は段々細かくなってくる。拭き掃除をするパパを見て君もやりたくなったんだね。「だっこしてー!」でも哀しいかな、届かない目標地点。何にでも興味津々な君は来年どんな事がしたい?近い将来の君に想いを馳せて、今日も君を抱っこする。 #twnovel
2012-12-31 12:06:08#twnovel 特別な年にしたいと思ってなかったのに、君のママと出会ってからは毎日が特別だった。大変だったけど、君が生まれてきてくれたことで忘れられない一年になった。そろそろボクなんて呼び方を変えた方が良い時期かもしれない。自分をパパなんて呼ぶのは照れ臭いんだけどね。
2012-12-31 16:31:38自分が二人欲しい。そしたらもう一人の自分に世界を見てきて貰って、うんと早く大人になる。子供のボクと、大人の僕で、優しい世界を作るんだ――そんなことを思った俺も今じゃすっかりしがない大人で、俺がもう一人いればそいつに仕事を押し付けられんのにな、と思うだけだった。 #twnovel
2012-12-31 17:13:02#twnovel 「本能に濁点、つまり濁りが加わると煩悩になる」「よく、分かりません」「今そなたは正座を続けて足が痺れている」「それはボクのせいじゃないです、和尚様が正座だと言ったから」「そう、もしそこで倒されようものなら」……姉ちゃん。ボクを使って同人誌描くの、やめてくれない?
2012-12-31 19:05:30#twnovel 煩悩をクラウド化して、いつでも好きな時に取り出せるようにしたビジネスが流行っている。友達に薦められてボクもやってみることにした。お金に対する執着も無くなり、今も高い月額使用料を払っているけど煩悩の無い心はとても穏やかデス。タイヘンイイデスヨ。アナタモドウデスカ?
2012-12-31 20:29:02キミはボクの煩悩だ。いや違った太陽だっけ。どっちも正解だから問題ないけれど。ねえ、知ってる?除夜の鐘には煩悩を祓う力があるって。怖いね、キミが祓われちゃうよ。だから逃げよう二人っきりで。隠れちゃおうよ。そうして鐘など気にしてられないことをしよう。何って、それはさ。#twnovel
2012-12-31 20:43:31鐘の音がする。ゴーン、ゴーン。消えていく。ボクの煩悩。ゴーン、ゴーン。あんなけしからんことも、こんなけしからんことも。ゴーン、ゴーン。ほら、祓われていくよ。ゴーン、ゴーン。これで、最後の、108つ目。#twnovel ボクはダレ。ボクはナニ。ボクはドコ。ボクは、ボクは、ボクは。
2012-12-31 21:01:06#twnovel「消えたくない!」除夜の鐘が鳴りだすと、ボクが援け求めてきた。何とかしてやりたいけど、耳をふさいでも侵入する鐘の音。「さよなら」涙とともに消えていくボクの煩悩。きれいな心身になって迎える新年。でも、元旦に訪ねてきた。小さい小さいボクが。「今年もよろしく」
2012-12-31 21:08:18除夜の鐘がなり始める。 「知ってる?この鐘の音は108回鳴らすのだって。なんでも煩悩?の数なんだって」そうボクに言った彼女はもう隣にはいない。家に帰る道も、大きすぎる部屋も、彼女がいない毎日に慣れたはず、なのに。#twnovel 「消えてくれないじゃないか」響く度に甦る。
2012-12-31 22:02:34ズルズル。大晦日、ボクの家はたぬきうどんを食べる。ズルズル。噛まないで食べて家族の健康と幸せを祈るのだ。うどん美味しい。でもあの娘の家では蕎麦を食べてるんだろうなあ。ズルズ…あっ。そんな事を考えてたらうどんを噛み切ってしまった。どろん。キツネの姿に戻ってしまった。#twnovel
2012-12-31 22:06:46少女ロボットは動かない。足りない物は解ってる。多分きっと。けれどボクには難しすぎて。#twnovel キスで目覚めた少女は親友と見つめ合った。足りない何かは王子様。少女は誰しもお姫様。研究は大成功。なのに何だろう。この胸の違和感。この問題はどのようにして解けばいい。#少女とレシピ
2012-12-31 22:13:03#twnovel 友人の家へ向かう途中で鐘の音が響いて、それでボクは年が明けた事を知った。夜空を見上げれば高いところに三つ並ぶ星。その星に祈ると必ず叶う、そんな君の言葉を未だに信じて今年も祈る。君が心から笑えますように、幸せが巡ってきますように。いつか叶うその日まで。
2012-12-31 22:16:26『煩悩』という得体の知れないものが怖かったボクを、じいちゃんは笑い飛ばしてくれたっけ。「煩悩ってのはな、お前がありのまま、自然に楽しみしたいっつー欲求とか、望みのことなんだよ。やり過ぎたり、他のことが煩わしくなったらそれは煩悩じゃねぇ。だから怖がるな」 #twnovel
2012-12-31 22:26:50今年が来年になるまであと一時間と少し。年は、時は名を変えるだけで悠然と流れ続けていくのにボクはいつまでたっても駄目なまま。隣の君と手を繋ぎたくても出来ないんだ。どうしたのと笑う君に曖昧に返すだけ。煩悩だけがあって勇気がない。ああ、鐘よ、この煩悩を叩き壊してくれ。 #twnovel
2012-12-31 22:56:46ボクには胸がある。両手じゃ抱えきれない。だけどおっきいから自分のことおっぱいとは言わない。みんな羨ましいっているけどあなたの胸をあきらめないで。いつか増えるって信じている。大は小を兼ねる。おっきいことはいいことだ。世界よ幸せと柔らかな肉に包まれろ。 #twnovel
2012-12-31 23:12:00ボクの本能欲望煩悩♪ ボケて本当浴場Oh No♪ 夜中に鳴るのは鐘108つ♪ おなかが鳴るからカレーナンいくつ?♪ 積み上げられたの鏡餅♪ 罪挙げられたの鏡持ち♪ 嬉しくなるのはお年玉♪ 嬉しくないのはオトシマエ♪ 最後に一言来年も宜しくそうしてボクは布団敷く♪ #twnovel
2012-12-31 23:20:54ボクの煩悩。キミと話したい。キミの名前を呼びたい。キミの横顔を独占したい。キミと手を繋ぎたい。キミの隣を歩きたい。キミと喋ってる男は消えればいいのに。キミがボクだけを見てくれたらいい。隣でボクを見つめるキミの瞳は何故か濁っている。きらきらの表情をもう一度見せて。 #twnovel
2012-12-31 23:56:22「えっとですね、茜さん。整備には見えないかもしれないですけど、というか整備には見えないだろうなとは思うんですが、まぁ整備でして、ボクらは自転車程度完全にバラしても元に戻すぐらいお茶の子さいさいです」そうでなければロボットやゼロハンなんか相手にしてられないですし。 #twnovel
2013-01-01 15:55:06○あららぎアース:故郷の三日月島が沈んだ。この星は終わると、学者は告げる。大人は脱出の相談ばかり。だからボクたちが、この星を救うと決めたんだ。島の跡から、中心核へ。星核炉を再起動できれば、可能性はある。直径五キロの小さな星だけど、それでもここが僕らの地球なんだ。 #twnovel
2013-01-04 05:16:33「――まあボクにはこの子がいるんで」この子、と銀のフレームに手を添える。「まだ高専入ってからの付き合いですけど、おかげで今のところ遅刻とかもせずに済んでますし」添えた手をそっと這わせるようにフレームを撫で上げる。「この子がいれば行きたい所はだいたい行けますしね」 #twnovel
2013-01-05 21:44:10