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【初級者向け】四式中戦車「チト」のお話

猪鼻湖のチト車捜索作業で、とうとう潜水調査が始まったのでついでに解説しました。 今回は初心者向けと言うより、初級者向けの内容となりますのでご注意ください。
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這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

四式中戦車チト「ダイバー調査」第1回潜水 http://t.co/O6e7RvOZ はい、という訳で第一回目の潜水調査です。チト車がこれで見つかるかどうかが気になりますねぇ。

2013-01-06 16:55:10
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

チト車の潜水調査も始まったことですし、ここはひとつチト車について簡単に解説をしましょう。

2013-01-06 17:11:08
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

元々「四式中戦車」ことチト車は、昭和十六年度の研究計画にて、それ以前の長砲身57mm砲を搭載した駆逐戦車案に変わり、新しく中戦車(甲)(乙)(丙)として提案されたのが始まりとなります。

2013-01-06 17:17:35
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

昭和十六年度の研究方針で、三種あるのうちの中戦車(甲)は主砲に47mm砲を搭載し、一式チヘ車の純粋な後継戦車として開発されていました。これがのちの四式中戦車の原案となります。

2013-01-06 17:20:50
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

ちなみに中戦車(乙)は57mm砲を低姿勢の固定戦闘室に搭載した車両、中戦車(丙)は57mm砲、もしくは75mmカノン砲を搭載した車両として提案されており、これらはのちに乙案が丙案に合併吸収され、「五式中戦車」と呼ばれるチリ車案として計画されました。

2013-01-06 17:23:22
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

チト車の話に戻しますが、「◎戦37」の研究番号を与えられた新中戦車(甲)の開発は、元々搭載砲を一式チヘ車と同一の47mm砲搭載戦車として計画されていましたが、昭和十七年度研究計画でそれが九七式車載重機関銃と一式四十七耗戦車砲を双連とした双連砲を搭載する戦車に研究が変更されます。

2013-01-06 17:27:49
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

機関銃と砲の双連、分かりやすく言えば同軸機関銃ですね。この構造自体は二式軽戦車や五式チト車の副砲としてよく見られますね。 http://t.co/uGPnx9yB

2013-01-06 17:33:06
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

これは旧軍戦車ではよく見られたかんざし式砲塔での欠点を抑えたものであり、これは旧軍戦車の砲架の構造上、搭載することが見かけよりも難しいものでした。詳しくはこちらのブログを見たほうが速いでしょう。 http://t.co/AfG8BJKx

2013-01-06 17:34:26
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

研究番号「◎砲8」と名付けられたこの試製双連四十七耗戦車砲は、電気発火の開発なども盛り込まれつつも順調に開発が進んでいましたが、流石に昭和十八年度頃には47mmという口径の砲自体が古いものであり、既に威力不足が甚だしいものとなっていました。

2013-01-06 17:40:49
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

そこで昭和十八年度に研究方針が一部改定され、新中戦車(乙)(丙)で開発されていた五十七耗戦車砲がスライドして搭載されることとなり、チト車はここでいよいよ五十七耗戦車砲を搭載される計画となります。

2013-01-06 17:44:55
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

五十七耗戦車砲を搭載すると仕様が変更された事に合わせて、それまで全備重量20t、最大装甲厚50mmで計画されていたチト車の要求仕様も全備重量25t、最大装甲厚75mmと変更され、主に装甲の強化が昭和十八年八月十日に提出された昭和十八年度(改正)研究計画で盛り込まれました。

2013-01-06 17:50:10
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

ただこの研究方針では、同時に研究されていた試製五十七耗対戦車砲は威力不足の懸念により開発が中止されており、旧来の砲で開発が継続されていたのは試製五十七耗戦車砲のみの状態でした。開発は実質「(五十七耗戦車砲なら)何とか使えるだろう」との予測の元に研究を続けていたわけですね。

2013-01-06 17:54:14
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

そんな中で五十七耗砲搭載型チト車の試製第一号が昭和十九年五月に完成、射撃試験を行いましたが、その二ヶ月後の昭和十九年七月にチト車の搭載砲試製七糎半戦車砲(長)に変更、チリ車で計画されていた自動装填装置を排除してカウンターウェイトを載せた七糎半戦車砲を搭載すると決定されました。

2013-01-06 17:57:57
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

五十七耗戦車砲の開発は昭和十八年度の研究方針から一年開発が継続しており、対する五十七耗対戦車砲が威力不足を懸念し早々に切り捨てられた事を考えると、もう少し早めに七糎半戦車砲の搭載に踏み切れれば、戦車開発ももう少し順当に進んだのでは、と思わずにはいられませんね。

2013-01-06 18:00:40
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

では、そろそろこの小話の主役に登場してもらいましょう。これが四式中戦車「チト」です。 http://t.co/e3Yb5Mb8

2013-01-06 18:04:52
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

四式中戦車の諸元性能……全備重量:30t 全長:6.34m 全幅:2.86m 全高:2.86m 最大装甲厚:75mm 発動機:空冷V型12気筒ディーゼル(400hp/1800rpm) 主武装:四式七糎半戦車砲Ⅱ型(65発搭載) 航続距離:250km 最高速度:40km

2013-01-06 18:12:01
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

チト車についてはなかなか面白い話が色々ありますが……みなさん、走・攻・守のどれから聞きたいですか?

2013-01-06 18:14:54
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

要望がありましたので、まずは「守」の部分に当たる装甲について話していきましょう。

2013-01-06 18:18:25
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

チト車の装甲は砲塔の鋳造砲塔が有名ですが、車台などは主に防弾鋼板Ⅱ種にて構成されており、6輌分の鋳造砲塔並びに50mm以上のⅡ種鋼板は四技研から大阪造兵廠播磨製造所に依頼し、砲塔前面の50mmⅠ種鋼板及び35mm以下の防弾鋼板は全て日本製鉄八幡鋼所が担当しております。

2013-01-06 18:23:49
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

鋳造砲塔については、以前から言われているように日本には大型鋳造の経験が無く、大事を取って分割式で形成し、後部は単体ボルト締め、左右の二つは前面及び上面に平板を配置して溶接で一体化する計画でした。しかし鋳造時の鋼板の歪みが甚だしく、何より硬いため修正がきかず加工は困難を極めました。

2013-01-06 18:27:36
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

この鋳造砲塔の製造は三菱重工の他に、日本製鋼所室蘭製作所でも行われており、終戦時には同工場に完成品1個、70%程製造が進歩したものが2個あったそうです。

2013-01-06 18:29:19
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

車台の生産は三菱重工東京機器製作所で19年度末から生産体制が取られており、事実かどうかは定かではありませんが、終戦時には生産型一号車があった、とも言われています。

2013-01-06 18:31:55
這い寄る混沌@C98 4日目西た-05b @Nyarlathotep_44

昭和十九年度末に計画された「昭和二十年度各造兵廠作業計画」では、チト車は三菱重工にて二十年八月から納入を開始し、最大月産30輌、二十年度中に170輌を計画していたようです。それと同時に同年九月から神戸製鋼でも月産5輌、二十年度中に20輌を生産する予定もあったみたいですね。

2013-01-06 18:36:10
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