茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第837回「座間味って、いいね」

脳科学者・茂木健一郎さんの1月16日の連続ツイート。 今回は、座間味系ツイート。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

2013-01-16 05:54:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第837回をお送りします。文章は、その場で即興で書いています。今回は、座間味系ツイート。

2013-01-16 06:26:52
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざい(1)座間味島、渡嘉敷島には、那覇の泊港から船でいく。高速フェリーならば、約50分。昨日、朝9時の便で、関原宏昭さん(@ninbenTsuita)や、武安弘毅さん、時事通信の野口安計さんと座間味島へと向かった。前夜にあまり眠っていなかったので、いつの間にかうとうとしていた。

2013-01-16 06:31:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざい(2)那覇から慶良間諸島へと向かう航路は、なんどもつかったので、その風景はよく覚えている。泊から出て、進行方向右手に、浅い環礁のような島が見えてくる。高速船の左舷で、目をつむりながら、ああ、今ころ、あの風景が見えているのだろうな、と想像していた。

2013-01-16 06:33:20
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざい(3)座間味島に到着すると、村長の宮里哲さんがいらした。波止場からゆったりと歩いていくと、座間味村役場があった。前に、鰹漁を始めたことを記念した碑が建っている。かつて、座間味は鰹をとって、それを島で伐採された松で燻製した鰹節が評判で、大いに賑わったのだという。

2013-01-16 06:35:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざい(4)「私が子どもの頃には、浜でよく鰹をさばいていて、頭とか、身とか、よくもらったものです。なにしろ、たくさんとれましたからねえ。」と宮里村長。その鰹節つくりもいつしか衰退し、座間味は、経済的に停滞していってしまったのだという。

2013-01-16 06:37:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざい(5)その停滞から脱するきっかけをつくったのが、20年以上にわたって在職した、当時の座間味村長。観光で島を盛り上げていこうと発想し、村役場の職員たちにも、「民宿をやったらいい」と推奨、現在に到る、観光の島としての座間味の基礎ができたのだと、現村長の宮里哲さんにうかがった。

2013-01-16 06:39:14
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざい(6)村長室を出て、座間味の集落をあるく。ほんとうに気持ちがいい。細い路地、小学校の校庭のガジュマルの木。ほほをなでる潮風。ひそやかにある御獄。ねこが、歩いている。宮里村長のお話をうかがったあとでは、何気ない風景の背後に、人間のドラマ、歴史があるように感じられる。

2013-01-16 06:41:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざい(7)座間味小中学校に行き、こどもたちと話した。夢のこと。夢をどう育むか。私たち4人の大人が、それぞれの子どもの頃の夢、今の仕事の話をした。子どもたちは、本当にいい表情をしていた。まるみ屋で、牛丼をたべた。村長の携帯に、今日はくじらが見つからない、という連絡が入る。

2013-01-16 06:42:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざい(8)それで、ホエール・ウォッチングはあきらめて、ミシュランのガイドで二つ星がついたという、阿真ビーチに行き、ゆったりとした時を過ごした。やじるしのかたちをしたサンゴを見つけたり、マルオミナエシの貝殻を集めたりした。座間味っていいなあ。宮里村長、ありがとうございました!

2013-01-16 06:44:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

ざい(9)座間味港から、ふたたび、高速船に乗った。慶良間諸島の島影を見ながら、うとうとする。私は、いつの間にか、かつて慶良間から那覇に戻ったときの感慨を綴った、「もの言わぬものへの思い」(http://t.co/wuFKVVuK ) という文章の、あの時間の中へと戻っていた。

2013-01-16 06:48:17
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第837回「座間味って、いいね」でした。

2013-01-16 06:48:40