建築史家・五十嵐太郎のNY滞在ツイートまとめ

建築家・五十嵐淳氏がニューヨークに滞在しているとき(2012.12.28〜2013.1.4)のツイートをまとめました。 建築だけでなく、ミュージカルなどについてもつぶやいています。 建築家・五十嵐淳のNY滞在ツイートと合わせてお楽しみください。 http://togetter.com/li/439751 続きを読む
五十嵐太郎 旅行 NY ニューヨーク 建築
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taroigarashi @taroigarashi
NYへの機内、映画を見る。『最強のふたり』は前評判通りに楽しい。ステレオタイプもあるが、アートや音楽の意味を考えさせる部分も面白い。『北のカナリアたち』は俳優陣が強者揃い。違う立場で同じ事件を語るとだんだん真相がわかるのは、湊かなえ『告白』と同じだが、こちらはキテレツな結末でない
taroigarashi @taroigarashi
前回、ニューヨークを訪れたときは時間がなく、スキップしたので、およそ15年ぶりにブロードウェイとタイムズスクエアの界隈を歩く。電飾画面がすごいことになっている。東京以上に『ブレードランナー』的な世界に。大きなスクリーンに観客が映り込む、シンプルなメディア・アート的装置も大人気。
taroigarashi @taroigarashi
MOMAは噂に聞いていたが、大量の人でごったがえし、まともに鑑賞できる状況でなかった。近・現代美術でこれだけの集客力を誇ることに驚かされる。ちょうど日本の前衛芸術展を開催中。世界の文脈からみると、全体的にじめっとしてどろどろ、色が少し暗いのが日本アートの特徴ではないかと改めて思う
taroigarashi @taroigarashi
MOMAの建築パートは、ユートピア的作品の特集展示。コールハースのエクソダス、チュミのマンハッタン・トランスクリプト、セドリック・プライス、磯崎、黒川、アーキグラム、ホライン、ディコン、最近亡くなったレベウス・ウッズから現代まで。建築が現代美術と共に位置づけられ、ああうらやましい
taroigarashi @taroigarashi
80年代ロックを散りばめたミュージカル「ロック・オブ・エイジズ」を観劇。映画版とは、選曲や順番、物語の設定と展開が少し違う。ASIAやEUROPEが入り、DEF LEPPARDがなくなるなど。劇場がそれほど大きくないので、ライブ的に盛り上がる。ロックが古典芸能化したことを痛感
taroigarashi @taroigarashi
美術界からの評価が高いNY近郊のディアビーコンへ。巨大工場をまるごと現代美術の空間にしたもの。なるほど、建築家が余計なことすんなと言いたくなるカッコよさ。いまあるジャッドやデマリアはそれほどでもなかったが、サンドバックの糸による幾何学、ルウィットの手描き数学空間、ハウザーなど最高
taroigarashi @taroigarashi
ディアビーコン。地下は国立近代美術館でもやっていたような初期ビデオアートの特集展示。全体としては、セラ、ハウザー、スミッソン、フレヴィンなど、ミニマリズムやランドアートが多く、建築に影響を与えた作家が多い。チェンバレインの車をぐしゃぐしゃにした彫刻もゲーリーへの補助線が引けそうだ
taroigarashi @taroigarashi
エンパイア、フラットアイアンビルとSITEのキオスクなどに寄って、SANAAのニューミュージアムへ。単一の写真だとわからないが、街を歩くと、ヴォリュームを崩してずらすのは、まわりの建物のスケールを意識したものと実感できる。ローズマリー・トロッケルを含め開催中の展示は好みでなかった
taroigarashi @taroigarashi
ニューミュージアムの3つ横くらいにフォスターによるギャラリー、そこから3分くらいでヘルツォーク&ド・ムーロンの豪華アパート+ホテル(向かいに写真集店)、南下して2分でSHOPアーキテクツによる建物、西へ2分でOMAのプラダやアルド・ロッシのビル。巨匠の建築が高い密度で集合している
taroigarashi @taroigarashi
ミュージカル『スパイダーマン』を見た。これは面白い!U2が楽曲に、石岡瑛子が衣装デザインに関わっているのはもちろんだが、出演者が文字通りにスピード感のある空中戦を演じ、都市を空間を表現する舞台美術が凝りに凝っている。全編ガジェット満載で、呆れるを通り越して、驚き、楽しむしかない。
taroigarashi @taroigarashi
宙吊りの蜘蛛女を中心に、空中でスイングしながら女達が黄色い帯を縦横に編む幻想的なオープニング。ライブのワイヤーアクションで、スパイダーマンが飛び、2、3階席にも着地し、観客の頭上でグリーン・ゴブリンと戦う。ここまで3D、高さのある演出は見たことがない。そして漫画的な舞台美術の融合
taroigarashi @taroigarashi
これだけ複雑なら怪我や事故、初期の上演でトラブルがあっても仕方ない。舞台の手前がビルの屋上、奥が地上面になるほか、垂直軸が傾いたり、転換する感覚は、まさに映画で見たスパイダーマンの動きだ。CG技術がもたらすダイナミックな表現が、現実の演劇と生身の俳優にフィードバックして興味深い。
taroigarashi @taroigarashi
ときどき美術系の人から最悪と言われるライトのグッゲンハイム美術館へ。とはいえ、やはりこの空間は圧倒的に素晴らしい。確かに、現代美術や大きな彫刻には不向きの特殊解だが、今の白黒のピカソ展は内容も良く、絵画のサイズがほどほどなので、展示が空間もうまく使いこなし、相乗効果を上げている
taroigarashi @taroigarashi
以前、グッゲンハイム美術館で見たザハ展は、床が傾いているなら、ドローイングも斜めにかけちゃえば、という度肝をぬく手法だった。今回、吹抜けの脇に付随する部屋はかなり天井が低いのに、カンディンスキーや1900年前後の絵画をうまく展示すると、むしろ親密さを演出し、空間のマジックを感じた
taroigarashi @taroigarashi
MOMAのPS1へ。今や日本でもめずらしくなくないが、学校をアートに使う先駆者。ただもとの学校の空間性能は違う。LAのアフリカンアメリカン、パキスタンのベーコンみたいなBHABHA、アウトサイダーのLANIGAN-SCHMIDT、パゾリーニを特集し、展示もオルタナティブで興味深い
taroigarashi @taroigarashi
大晦日、メトロポリタン劇場でオペラ「マリア・ステュアルダ」を見る。女王が死刑になるラストは「アンナ・ボレーナ」とプロットが似ていると思ったが、錯乱状態を歌うソプラノの独唱がウリではなく、マリアは人々の罪を背負い、赦しを与え、死を受け入れる。キリストのような宗教性さえ感じさせる演出
taroigarashi @taroigarashi
31日は夕方からカウントダウンで有名なタイムズスクエアの周囲の数ブロックは、大量の警官があふれだし、クルマを閉めだし、人の交通を制限すべく道路を封鎖する。戒厳令でもしくかのように、ものものしい。このエリアに泊まっていたため、夜ホテルに戻るのにも、宿泊証明書を見せないと通れなくなる
taroigarashi @taroigarashi
元旦の午前、再度MOMAへ。4日前は人が多く、ゆっくり全体を見れなかったからだ。同時に複数開催の企画展もすごいが、コレクション/常設の規模とクオリティこそが真価であり、残念ながら日本が簡単に追いつけない側面だと実感。しかも都心に超巨大美術館が存在し、レストランもしっかりとおいしい
taroigarashi @taroigarashi
MOMAの脱構築の建築展も、80年代以降の美術フロアで歴史的に位置づけられている。チェルシーへ。リノベーションが多いエリア。石上純也の数少ない実作のひとつ、ヨージ・ヤマモトのショップもここ。今は別の店に代わり、建物を斜めに切断する通路は、残念ながら内部化され、だいぶ空間が変わった
taroigarashi @taroigarashi
高架線跡地を公園にリノベーションしたハイラインを歩く。ディラー+スコフィディオのデザイン、オウドルフの造園など、さすがにセンスがいい。またハイラインに沿って、フランク・ゲーリーやニール・ディナーリらの幾つかの建築、アートワーク、巨大なガゴシアンを含むギャラリー街も見ることができる
taroigarashi @taroigarashi
911跡地へ。6年前に訪れたときは、まだ鎮魂の雰囲気が強かったように思うが、いまは新しい高層ビルの建設が進み、タワー跡を強調するメモリアル施設もできて、新しい観光地としての人の流れが生まれている。近くにはファサードの垂直線がくねる76階建てのゲーリーによる高層マンションも登場した
taroigarashi @taroigarashi
すごい久しぶりにメトロポリタン美術館へ。このメガミュージアムは、展示空間もテーマにあわせて作り込み、すべて本物を並べたディズニーランドのようだ。また大吹抜けの人の多さはまるで駅のようだ。日本美術のセクションでは、近世の絵に囲まれて、名和晃平さんのピクセル鹿を置く、ユニークな展示
taroigarashi @taroigarashi
メトロポリタン劇場にてオペラ「トゥーランドット」を見る。高さや奥行きのある舞台美術は好み。相対する複雑な感情を楽曲であらわす『ドン・ジョバンニ』とは違い、わかりやすい内容と曲で派手な演出。ハリウッド映画に近いというか、実際初期のスペクタクルはオペラの影響も受けていたのだろう。
taroigarashi @taroigarashi
最終日の午前、イーストヴィレッジ界隈を歩く。モーフォシスによる新しいクーパー・ユニオンの建物は、ゲーリー的な派手さを演出しつつも、躯体と表層を分離して内部はそれほど過激ではなさそうだ。ユニオンスクエアパークに北上し、シブいリノベーション物件を二つ。NYもガラス建築が増えているなあ
taroigarashi @taroigarashi
JFK空港のビジネスラウンジ。ここはドナルド・ジャッド、ダン・フレヴィン、クリストほか、現代美術のアートワークを散りばめ、しかも各作品のキャプションと解説までついている。さすがニューヨークと思いきや。備品の横のフレヴィンやジャッドは、ありえないほどぞんざいな置き方でちょっと笑える
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