国連科学委員会 UNSCEAR 2012 白書の内容
- glasscatfish
- 17743
- 0
- 15
- 19
フォーブズ誌:LNTはやっぱ、非科学的。<0.1Sv/年間はまったく健康に影響なしと、UNSCEARが発表。LNT主張はかえって、余計に心配させて健康異常を増やす。英語の記事だが、関心のある外国人の友達にどうぞ。http://t.co/v56Am0hX
2013-01-12 19:33:44経済紙Forbesに出た”トンデモ”記事が話題にしているUNSCEARのリポートは以下のものではないかと思う(http://t.co/tAHfhcfr)。第67回国連総会への報告で、投票なしで認められたようだけど、これのどこにForbesにあるような話があるのか?ないよねえ。
2013-01-13 20:06:40こういうことなのかな→UNSCEARの最新の白書(http://t.co/s6La9qaL の一番上)が出る直前に書かれた解説 http://t.co/3IYQMoVZ を極言した記事 http://t.co/r4CIek9M さすがにまずい
2013-01-12 21:00:15UNCEAR2012をご覧になった方は、「遺伝的変異の伝達に関しては、0.5mGyのしきい値があるという合意が形成されつつある」という記述が何度か出てきたのにお気付きでしょうか?フォーブス方はこのあた.. http://t.co/r1r78ol5
2013-01-15 23:02:57@glasscatfish 0.5Gyの打ち間違いです。失礼しました。 http://t.co/oewk7Sg8
2013-01-15 23:09:00.@DanielKahl さん紹介のフォーブス記事の元とおもわれるUNSCEARの昨年末の白書 http://t.co/oDnZfvlM を見てたら、最近の進展として「放射線の遺伝的影響のしきい値は0.5Gyというコンセンサスが形成されつつある」D-40 このあたりが誤解の原因?
2013-01-15 19:56:46「LNTが公的に否定された」というでっち上げをしたとされているフォーブス記事、おそらく記事のきっかけは「 原子放射線による影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)」が昨年出した白書 http://t.co/oDnZfvlM
2013-01-16 19:15:06UNSCEAR報告のサマリーでは、「本文書は、非標的効果・遅延影響と呼ばれるメカニズムの理解は進んでおり、遺伝子とその蛋白発現量とにおいて、高線量被ばくと低線量被ばくとでは違う反応が起こるという複数のエビデンスがあったが、各報告のあいだには一貫性と整合性が欠いていると結論した」と
2013-01-18 00:19:41実はこのUNSCEAR2012白書ではゲノムの不安定性やその伝達に関するしきい値の存在が繰り返し触れられている。(パラグラフ 20, 27, 40) http://t.co/oDnZfvlM
2013-01-16 19:18:38LNTといっても、どんな指標で見るかで評価は違ってくるはずなので、そのあたりもLNTは防護上のものとされる理由ではないだろうか。例えば発ガンの段階が多段階なら当然直線関係にはならないことは、がん抑制遺伝子を学んだ人はご存知かと思う。
2013-01-16 19:23:17UNSCEAR2012では、発ガンと遺伝的な影響が低線量放射線の効果として考慮すべき課題としている。ここでの低線量は 100mSvまたはそれ以下のこと。線量率は(以前の定義では)0.1mGy/min以下。この白書の内容が今後検討していく方向性を示しているようだ。
2013-01-16 19:28:31マウスには放射線に感受性が高い系統とそうでない系統がある。また、遺伝子の中にも放射線で変異が入りやすい場所がある。そうした知見が積み重なって、最近確かになってきたことは、マウスでは 0.1-0.2Gy以下では遺伝子の不安定性が起こらないということ。UNSCEAR2012-20
2013-01-16 19:36:24更に、その不安定性が次の世代に遺伝するかという点では、0.5Gy がしきい値ということが二つのレビュー(実験の論文をまとめて議論した論文)で示され、最近の報告でも確認された。 UNSCEAR2012-20
2013-01-16 19:39:05これら 0.5Gy 近辺でしきい値を示したゲノムの不安定性の遺伝の実験系は、どれも低LET放射線(γ線)によるもの。高LET放射線(α線)による報告はまだまだ信頼性のあるものが乏しい。 UNSCEAR2012-27
2013-01-16 19:42:54UNSCEAR2012 では塩基除去修復系がゲノムの不安定性を防ぐのに寄与しているなど、メカニズム的な進展にも多く触れている。また、バイスタンダー効果や放射線に対する適応現象もゲノムの不安定性を考える上では不可分なものとして取り扱っている。
2013-01-16 19:45:46UNSCEAR2012 の内容は他にも、ミトコンドリア、遺伝子の網羅的発現解析、システムバイオロジー的なアプローチと続く。ちょっと意外だったのは、網羅的発現解析では、低線量であまり有効な結果が出ていないこと。発現量の変動も少ないし、平たく言って、しょぼい結果しか出ていない。
2013-01-16 19:48:36この論文はUNSCEAR2012に引用していたものではないが http://t.co/jYFvu41N 染色体ペインティングという手法で低線量放射線の効果を見たもの(無料文献)。0.1Gy以下では変異誘導の効果がない。
2013-01-16 19:53:01@Dreswl 感受性の高いマウスの系統と組織、検出法でようやくわかるようになったという話です。ヒトでは細胞でしか実験できないですが、UNSCEARの白書にはいくつかの調査が引用されていましたのでご覧ください。
2013-01-16 23:14:36UNSCEAR2012 の白書「低線量における放射線の生物作用」 http://t.co/oDnZfvlM から重要と思われるものをいくつかツイートします。昨日の続きです。
2013-01-17 19:42:05昨日はUNSCEAR2012が取り上げている放射線の遺伝的影響におけるしきい値についてツイートしました。今日は発ガンにおけるバイスタンダー効果と低線量放射線に対する適応現象について。
2013-01-17 19:44:46バイスタンダー効果(bystander effect, abscopal effect)とは放射線を照射されていない細胞や組織が放射線の影響をうけることで、近接した細胞の場合もあるし、離れた細胞や組織が影響を受けることもあるとされています。 #UNSCEAR2012
2013-01-17 19:51:45バイスタンダー効果が放射線のリスクを高めるか低くするかについては両方の結果があり、まだコンセンサスがあるとは言いがたい状態。 #UNSCEAR2012 -35
2013-01-17 19:55:42小脳に腫瘍ができやすい遺伝子操作を行ったマウスで注目すべき報告がある。小脳を放射線照射から保護しておいてもこのマウスは高率で小脳に腫瘍を作る。高線量(3Gy)でバイスタンダー効果は発がんリスク増加を示す #UNSCEAR2012 -30 http://t.co/74kvmc5L
2013-01-17 20:02:12