- L_O_Nihilum
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どうでもいいけど、享受創作提供の3原理による倫理ってところで、僕はちょいとべつの倫理についても考えたことがある。提供者側からの倫理観の話。
2013-01-18 20:23:51「陽だまりの彼女」で確か、どこだかわすれたけど「僕達のやっていることはささやかなことだけど、ちゃんと世の中を動かしているんだ」っていう実感を言ってる台詞があったんだわ。
2013-01-18 20:24:27ニーズを調べてそれを計算し、売る量、広告の置き方、等々いろいろ考えてオフィスワークの成果を外に表出してるところなんだけど、
2013-01-18 20:25:12想えば音楽業界、ってのもこれだよね。夏に成ったら水着の似合いそうな曲、冬が来たらクリスマスソング、受験が近づいたら「負けないで」とかね。
2013-01-18 20:25:44これは、よくよく言われる享受者の言い分から見る倫理観としては、売れるためにニーズを選んでるゲスい方法だ、みたいなことが言われるんだけど、売ってる当人の気持ちに立つと、そうとも限らない部分があるんだなあ、と思わせてくれる台詞だった。
2013-01-18 20:26:36今受験間際に訊いた曲ランキングみたいなのテレビでやってるけど、それはすなわちまさに「当時の受験の時期にニーズされていた作品」のリストってこと。
2013-01-18 20:27:23それは言い換えればその時期をねらっておかれた(酷い言い方すりゃそれこそデータベースに並べられたジャンルから取り出された)売りのための出版だけど、
2013-01-18 20:28:01それを流通させる側としてはどうなんだろうなあ。特に、これは創作者と重度に重なるときも多いからねえ。その時期の多くの人の心情をわしづかみにするように曲を作るのは、一面ではたんに、その時の気持ちに応えたいという彼らなりの対話であり、応答であるようにも思う。
2013-01-18 20:29:17「異なる他者の要求に同時に応えること」がデリダにおける正義。多くのアーティストが、時期とともに曲を出す、というのはその集まり自体がこれを達成している。それはある意味では、彼らの対話的な正義だと言えると考えていい。
2013-01-18 20:30:12「売れるかどうか」以前の問題。これに売上の勝敗を加えると、ただの功利主義(最大多数の最大幸福)と同じになってしまう。
2013-01-18 20:30:51一面では、流行に流されその通りにフォーマライズされた、という身体の同一化とか、そういうネガティブな事であるように思うけど
2013-01-18 20:32:09提供の観点から言えば、「それだけ多くの人が選択した正義」の現れ。つまりその時代の受験生の気持ちの証明である、と言っていいのだろうなあ、とか。
2013-01-18 20:33:17