アルジェリアにおける「テロ」事件から見る政府による「テロ」のレッテル貼りに関する中田考先生の考察
- taku_almurakami
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むしろ、最終的には「テロリスト」の要求は拒否されるにしても、事件の初動においての対話は、「テロリスト」がいかに民衆から遊離した狂信的で偏狭で残虐で交渉の余地のないがん名な集団であるかを印象づけ、強行突入と軍事力による強制排除を正当化するためにむしろ歓迎されることもありうる。
2013-01-20 08:58:07従って「テロリスト」との対話が竣拒される場合は、真の第三類型ではなく第二類型と第三類型中間/混合型で、政権が民衆に事態を第三類型であると信じ込ませようとしていると考えられる。つまり対話を拒否し「テロリスト」に自らの主張を伝えさせず凶暴なカルトのイメージを押しつけるのである。
2013-01-20 09:17:10今回のアルジェリアの事件でもアルジェリア政府や欧米は「犯行グループ」をアルカイダ系凶暴カルトとして描こうとしているが、一般のアルジェリア人労働者を「敵性」外国企業に勤めているにもかかわらず無条件に解放していることからも民衆から乖離した破門主義者takfeeristカルトではない。
2013-01-20 09:23:44おそらく、今回のアルジェリアの事件のテロリストは、凶暴なカルトというよりは、一般の民衆民衆と基本的な価値基準を共有する第二類型に該当するイスラーム主義者の急進派で、その主張が表沙汰になり、政府の「非」が明らかになるのを恐れ、断固対話を拒否し速攻で人質ごと殲滅作戦を強行したのだ。
2013-01-20 09:44:46欧米が、アルジェリア政府の立場を本気で強く非難しないのは、「テロリスト」と対話して彼らの主張が世界的に報道されることによって欧米の帝国主義植民地主義的侵略の真相が世界に知られるのを恐れ、彼らの口を塞ぐ「汚れ仕事」をアルジェリア政府がやってくれたのを内心では喜んでいるせいだろう。
2013-01-20 09:46:12珍しくたくさん連ツイートしたので疲れた。続きは、インシャーアッラー、いずれまた、昼のアポまで、受験生の門弟たちへの神佑を祈りつつ少し仮眠します。ではオタッシャデー。
2013-01-20 09:47:24無理やり140字に抑えようとしたせいで、読み返してみたら文の平仄があっていない (T_T) → 「テロ」という語の問題性に気づいてすらいない知性を欠くナイーブな愚物であれ、知っていながら「不正な政権」による真実の隠蔽に加担し、権力の抑圧に抗して真実を語る言論人の良心を売り渡し、…
2013-01-20 09:59:211ツイートに収まらないので2ツイート分けて、【訂正再掲】 「テロ」という語の問題性に気づいてすらいない知性を欠くナイーブな愚物であれ、(続く)
2013-01-20 10:01:32(承前) 知っていながら「不正な政権」による真実の隠蔽に加担し、権力の抑圧に抗して真実を語る言論人の良心を売り渡し、権力者の犬、茶坊主、御用学者に成り下がった輩であれ、メディア、知識人、学者の言うことを信じてはならない。(了)
2013-01-20 10:02:32「テロ」なる語のいかがわしさについてツイートしましたが、『大航海』2005年4月号にそのものズバリ「イスラームとテロ」という本格的な論文を書いていたのをすっかり忘れていました f^_^;) 草稿ですが、ネット上で読めますので御笑覧下さい。 http://t.co/JVx3beTG
2013-01-21 13:37:32