いしはらっちさんによる『新国立劇場マンスリープロジェクト「世界の演劇の今」Ⅱ-韓国-』

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

新国立劇場マンスリープロジェクト シリーズ「世界の演劇の今」Ⅱ-韓国-終了。今回も刺激的なお話をうかがえて超満足。講師は演劇コーディネーターの木村典子氏。90年代の韓国留学から大学路の劇団木花での制作経験を経て、現在の仕事へ。濃厚な時間でした。

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「世界の演劇の今」韓国。現在、韓国の現代演劇は大学路の小劇場から中劇場へ移行してきている。原因として、劇団が小劇場を持っていた(家賃を払っていた)のが地価高騰で劇場が維持できなくなったことや国の文化政策が変わったことがある。

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「世界の演劇の今」韓国。現在、大学路の小劇場は劇団公演よりプロデュース公演が増えた。また劇団が減った大学路はタレント事務所や制作会社が増え、中劇場サイズの劇場(官民問わず)が増えた。例としてアルコ劇場や大学路芸術劇場など。劇場の公演ポスターは街の美化のため決められた掲示板に掲示。

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「世界の演劇の今」韓国。大学路で現代演劇の制作が減ったのは政策も影響している。現政権では文化芸術であっても公共性が求められる政策。助成金といえ税金が使われる以上、民間でも責任と義務、公共性が追求される。また国公立劇場の特化(劇場と文化の結びつけ)が強化された。

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「世界の演劇の今」韓国。国公立劇場の特化は例えば伝統芸術作品や学生向け、観光客向け、博物館が企画する演劇上演など。また国公立劇場でも貸館事業ではなく、企画制作自主事業や独立採算を求められる。こういった劇場のホールは小さくても中劇場サイズなので、演劇全体として中劇場へ流れがある。

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

「世界の演劇の今」韓国。明洞芸術劇場や南山芸術センターなどの役割や来歴、実際の公演映像の紹介も。また国立劇団が財団法人となった理由や現在の運営形態などもお話してくださった。韓国でも劇作家のレジデンス制度があるそうで。いくつか見せてもらった映像も面白かった。

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

「世界の演劇の今」韓国。演劇のキーワードとしては移民問題、政治犯、外国人花嫁、いじめ問題なんかが多くあるそうで、畑澤さんの「親の顔が見たい」がヒットしたことなども事例として上がりました。

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

「世界の演劇の今」韓国。中劇場で現代演劇が上演される理由の一つとして、地方活性化もある。今までは地方のホールで現代演劇を上演した場合、サイズが合わなくても小劇場作品を無理やりやっていたりもした。中劇場が増えた今、このサイズの作品を創れる人の育成も課題で取り組まれている。

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

「世界の演劇の今」韓国。育成の他にも国公立劇場では公共サービスを実施。ワークショップやバックステージツアーなど。中劇場への流れがある反面、大学路の現代演劇活性化を望む流れもある。残念ながらミュージカル公演のことはあまり触れませんでした。でも一時期すごいブームがあったそうです。

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

「世界の演劇の今」韓国。演劇の交流についても。前は交流そのものに意味があったけどこれからは作品としての価値、質に課題があるということを話されてました。夢は日韓で作られた過去も未来も内包した作品で世界をまわることだそうです。応援したい！

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

「世界の演劇の今」韓国。また交流の話から鄭義信さんの「春の川は海に流れる」のことについても。今までで一番「日本人としてどう感じたか」を聞かれた作品だそうです。日本と韓国の歴史問題の認識のズレを演劇でどう埋めていくかも課題とおっしゃってました。最後は演劇の南北交流について。

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

「世界の演劇の今」韓国。演劇南北交流は現政権では活発ではない様子。近代演劇の戯曲を作った芸術家の多くは北に渡った人たち。その作品の上演や北の革命劇を上演しようという話はあったそう。韓国外で朝鮮語を話す民族の交流フォーラムのようなものもあるそうです。

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

「世界の演劇の今」韓国。朝鮮語の演劇は韓国だけではない、舞台芸術は北にもあるということを忘れないでほしいとも。前回のUKに引き続き、今回もとても興味深く面白いお話でした。新国立劇場の皆さん、お話くださった木村さんに感謝です。

いしはらっち@あひる女王 @ishiharak

「世界の演劇の今」韓国。毎度のことですが、一連のつぶやきはあくまでわたしのメモで主観入り、木村さんのお話なさったままではありせん。意訳や勘違いもあると思いますのでご了承ください。