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神崎春市 @kanzakiharuichi
@ichiro_sakaki こんばんは。先日の求められる主人公像に関するツイート、自己投影の有無はともかく、読者を置き去りにしないキャラの感情の起伏って難しいなぁと。よろしければ起伏の組立そのものからご教授下さい。
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 遅くなりましたがとりあえず、ご質問にあった点についてつらつらと。
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 折角なのでちょい、創作関連ツイートとしてやります、ご了承いただければ。 さて、「読者を置き去りにしないキャラの感情の起伏」の話ですが。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 私自身も確実にやれているかどうか、確証は無いので、出来るだけ客観的に理解しやすい方法論として分解・構築する方法を心掛けまする。リアルタイムで考えながらのツイートなので、上手く行くかどうかは賭けですがw #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs さて、読者を置き去りにしない、という事はつまり、特定キャラに感情移入して、そのキャラの気持ちに連動して読者も喜怒哀楽を少しでも感じてくれる様にする、更に言えば、そのキャラの感情の変化に、読者が感情的な「納得」をしてくれるかどうか、だと思いますが、 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 実際の所、例えば創作物に関しても、大ヒット作に対して「すごくつまらない」と感じる人が居る事からも判るように、人間は、特定の事象や事物に対して感じる気持ちは、画一化しにくい側面がありまする。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs なので、創作物においては、最大公約数的な感情の流れを組み込んでやる事で、出来るだけ多くの読者を置き去りにしないように心掛ける事になります。具体的には、「誰でもこれは覚えがあるよね?」的なとっかかりを一つ用意して、それを基点に、感情の流れを #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 組み立てていく、という様な手法です。誰かを復讐の為に追い続ける主人公が居たとして、その「誰かを復讐の為に追い続ける」気持ちそのものは、それと記載しても読者は共感しにくいと思われます。自分の人生費やしてまで、他人を滅ぼそうとする気持ちは、 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 普通の生活を送っている人間には、まず覚えの無いものです。しかし、その前提である所の怒り、恨み、憎しみ、というものは、程度の差を問わねば誰もが経験した事のある感情でしょう。ではそうした感情を抱くに至った過程において、誰もが知っている様な「平凡さ」を #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 組み込んでやる。例えば、「家族を奪われた悲しみ」となると、割と普遍的に皆が理解しますし、それを更に具体的で「ああ、なるほど」と思って貰う為には、もっと、その悲しみを卑近な例をもって示す事になります。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 例えばペットを飼っていて、これと死に別れた、という経験は多くの人に在ると思いますが、その際の、「生きていた筈の生き物がもう動かない」「あんなに柔らかかったのに、今は死後硬直で硬い」という、「死」の具体的イメージから想起される驚きや落胆を、 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs そのまま描写する事によって、目の前で死んだ家族、というものに対する失望感を連想させる。読者は「ペットであれだけ辛いんだから、親兄弟なら」と連想し易い、という訳です。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 個人的に印象に残っている「死」のシーンでいえば、「鋼の錬金術師」のキャラの葬儀シーン死んだ軍人の娘が、父の死を理解出来ずに、「お父さんあんな所に閉じ込められてたら仕事出来ないよ」的な発言をする訳ですが。あれは、「子供らしい理解力の無さ」を #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 前面に押し出し、「死を悲しむ事すら出来ない幼さ」を示してみる事で、傍観者達の(そして読者の)悲しみを盛り上げる手法です。誰しも子供の幼いが故の理解力の無さは、実体験、あるいは親戚の子を見る事で覚えがあるでしょうし、そんな「父の死を理解出来ない」 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 子供に対して哀れみを感じてしまう主人公達の気持ちは、ごく自然に、トレース出来る、という事になります。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 他にも、自分の過去の経験に照らし合わせ、「これが悲しかった」「これが嬉しかった」というものがあったとすると、これを、単純化してやる。殴られたから怒る。奪われたから怒る。一人にされたから寂しい。気を遣って貰ったから嬉しい。その他諸々。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs この最も単純で、恐らくは汎用性のある情動を覚えておいて、そこに状況や、要素を組み替えて適用してやる。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs これは某有名声優さんがおっしゃっていた事ですが。「日常生活から出来る演技の訓練は何かありますか」という問いに対して、その声優さんは「例えば道を歩いていて花を見る。綺麗だと思う。そしたらその気持ちを覚えておきましょう」 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 「次に、自分が、『綺麗である事に驚き感動するキャラ』を演じる際には、その時の気持ちを思い出しながらやれば、自然に役に入り込めます」的な事をおっしゃっていたのですが。これと基本は同じだと思います。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 先の例でいえば――まず第一段階として「ペットの死から得た幾つかの経験とそれに伴う感情の変化」→「それを肉親の死に際して登場人物が感じる諸々へと変換・増強する」→「そこに母が倒れていた。物言わぬ物体となって。冷たい。あんなに温かかったその身体が」 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 「それはもうモノなのだと」「人間では無くなったのだと、もう、どうしようもないくらいに、母の人間たる事が失われてしまったのだと、彼に告げてくるのだ」的な――こういう文章なり漫画ならモノローグ、あるいは描写、それを行うと。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 当然、失われたものの大きさを強調せんと後々の「復讐」に繋がりませんから、ここでよくやるのは、「失われたものがいかに価値があるものであったかを強調する」訳で、当然、回想シーンやら何やらで、いかに「母」が重要だったかを示す。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs つまりここでは「母」ですから、まあよくあるパターンは母が造ってくれたお弁当とか食事の想いで、ベタですが母の手編みのマフラーとか手袋、あるいは、母が自分を庇い守ってくれた想い出、そういうのを置いてやる事で、「喪失」を強調する。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 結果として、主人公の悲しみは強調されますから、そこから、今度は、復讐に繋がる様に、調整をする。例えば人間はつい他罰的な思考をしてしまいがちなので、「悲しみを持て余して、誰かを憎むことでこれを忘れようとする」ってのは割と理解しやすい。 #sousaku
榊一郎 @ichiro_sakaki
@somafs 誰かのせいにして、それに集中する事で、他の感情を忘れる、というやつですね。この理屈を何処かに一つ置いておく(明示するかどうかは別にして)と、復讐に走る主人公の思考に一貫性が出ます。 #sousaku
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