同志社大学大学院の内藤正典教授による「アルジェリア人質事件」と「マリ紛争について」-2013-1-22-

同志社大学大学院の内藤正典教授の「アルジェリア人質事件」と「マリ紛争」についての1/22のツイートです。 お亡くなられた犠牲者の皆様のご冥福をお祈りいたします。
国際 内藤正典 ムスリム マリ フランス アルジェリア
13
masanorinaito @masanorinaito
だが、世界に十数億いる彼らには、(どんなにろくでもないやつであったとしても)一定の通底する価値観がある。その価値観を全面的に否定したり、存在を否定したりするような行為は、やはり暴挙であって、衝突への道をひらいてしまう。だから、それを回避するための知を創出しなければならない。
masanorinaito @masanorinaito
私はムスリムではないし、イスラム教徒の肩を持つつもりもない。イスラム教徒にも、真っ当な人と、およそろくでもない人がいるのは、他のいかなる宗教の信徒と同じである。無神論者とも同じである。
masanorinaito @masanorinaito
アメリカの場合は、9/11という未曽有のテロの被害にあったことの報復でイスラーム主義勢力を掃討した。だが、フランスは何かの被害を受けた報復でマリに侵攻したのではなく、「原理的」にイスラームを嫌悪しているところがあるから、一層、引くに引けなくなるリスクを負ってる。
masanorinaito @masanorinaito
フランスは、国民国家としての誇りが異常なまでに強い国家であるから、一度、のめり込むと悲惨な結果を招くだろう。
masanorinaito @masanorinaito
正確に言えば、アメリカの駐留と日本を含む外国の莫大な援助から甘い汁を吸えた人々は、アメリカを友人とみなしているが、恩恵に与らなかった人々、親族を駐留軍に殺された人々は、当然、敵とみなしている。
masanorinaito @masanorinaito
アメリカがアフガニスタンのタリバンを放逐したとき、アメリカ政府は「これでもうイスラーム過激派の恐怖から解放されたんですよ」とアフガン市民に語りかけた。だが、その後十年を経ても、アフガン市民はアメリカを友人とはみなしていない。
masanorinaito @masanorinaito
いくらマリ人のなかに、イスラーム武装勢力を嫌悪し恐怖に怯える人びとがいたとしても、外の国家の軍隊が侵入して武力を行使するというのは、侵略以外のなにものでもないと確信するマリ人もいる。
masanorinaito @masanorinaito
繰り返しになるが、フランスのマリ侵攻はきわめて危険な侵略行為である。過激なイスラーム主義者が跳梁跋扈する事態を解決するなどと本気で信じているのなら、失敗に終わることは間違いない。
masanorinaito @masanorinaito
それなら射殺しなければならない、だが撃ってもいいのだろうか、というような窮迫的な逡巡を顔に浮かべる。だが、こちらが少しでも身動きすると、引き金にかけた指に力が入るのがわかる。万策尽きたと思った時に、上官がやってきて、兵士は銃口を下げた。上官が来なければ、いま生きていない。
masanorinaito @masanorinaito
かつて留学中に自分が射殺されそうになったときに、つくづく思い知ったのだが、実際に銃口を向けてくる兵士というのは、「話せばわかる」というような人物ではない。向こうも、何が何だかわからないが、眼の前の外国人はスパイかもしれない。
masanorinaito @masanorinaito
そうだとすると、武装集団は、イスラーム主義者としては酷く質が悪い集団であったか、アルジェリア政府の権益を損なうために、金目当てで犯行に及んだ野盗の類である可能性も否定できない。
masanorinaito @masanorinaito
犠牲者のなかにマレーシアの人も含まれているようだ。彼らがマレー系のムスリムであったか、異なる民族であったかはわからないが、武装勢力は、単にアラビア語を話したアルジェリア人以外の人たちを人質にとる、もしくは危害を加える対象としたように思える。
masanorinaito @masanorinaito
日本企業のなかで、イギリス、フランス、アメリカの企業との合弁事業に参加しているところはリスクが高まったと言えるだろう。ただし、日本企業がイスラーム主義勢力に狙われる直接的な理由はない。
masanorinaito @masanorinaito
陰謀論には一切興味がないが、国際世論が、徐々にアルジェリア政府の強硬策を支持する方向に傾斜し、さらにはフランス政府のマリへの軍事介入を支持する方向に傾斜していることに危惧の念を抱く。
masanorinaito @masanorinaito
もし、武装集団が思惑通りに人質を分散させて確保してしまうと、事件は長期化するにつれて、各国とも自国民の人命尊重と慎重な行動を求める。それがアルジェリア政府にとって不都合なのはもちろんのことだが、同様に、マリ侵攻を準備していたフランス政府にとっても不都合だったはずである。
masanorinaito @masanorinaito
単なる想像だが、それを見越してマリ侵攻を急いだのではないのか?
masanorinaito @masanorinaito
少なくとも、フランスの諜報機関が、把握できないほど無能だとも思えない。そうだとすれば、フランスは、アルジェリアで何らかの襲撃が起きうることぐらいは、当然、情報としてつかんでいたはずである。
masanorinaito @masanorinaito
山岳が入り組んでいるアフガニスタンと違って、砂漠地帯での集団の移動は(ただし晴れていればだが)、衛星からいくらでも捕捉できる。犯行グループが40人もいたのならば、治安上重要なイナメナスに向かう途中で捕捉されないとは考えにくい。
masanorinaito @masanorinaito
これは根拠があって言うのではないけれど、フランス軍と政府は、アルジェリアで事件が起きることを、予測していなかったのだろうか?そんなことがあるだろうか?
masanorinaito @masanorinaito
この数日間で、国際間で巨大な情報操作が行われているようにも思える。フランスによるマリ侵攻を正当化するために、次々に、必要な証拠が挙がってくる。マリの隣国アルジェリアでの人質事件は、結果として、マリ侵攻のみならず北アフリカ、西アフリカ地域での欧米の介入を呼び寄せている。
masanorinaito @masanorinaito
解放されたアルジェリア人の人質が、犯行グループが日本人をはじめ外国人人質を殺害したと語っていたが、あの国で、政府に不都合な発言などテレビの前でする人はいない。もし、すれば消されてしまうはずである。
masanorinaito @masanorinaito
ターゲットにロックオンしてしまえば、あとは自動的に「テロとの戦い」として正当化され、そこで何が行われようと、一切の検証は不可能になってしまうのである。
masanorinaito @masanorinaito
だが、彼と今回の事件とが結びついているかどうかも定かではない。これは、ビン・ラディンと9/11実行犯が直接結びつくかどうかが判明しないうちに、アメリカと同盟国が、いきなりアフガニスタンに侵攻し、当時のタリバン政権を力づくで崩壊させたプロセスとよく似ている。
masanorinaito @masanorinaito
その前の段階でも、イギリス政府、米政府ともに、アルジェリア政府の強硬策を支持に回った。支持に変わったと言ってもいい。なぜなら、この事件が「テロリスト=アルカイダとの戦い」とされたからである。凶暴そうなベルモフタルの顔が何度も何度もメディアに登場するうちに、欧米の態度は決まった
masanorinaito @masanorinaito
最期の段階に来て、アルジェリア政府が犯行グループがマリから侵入したと発表したことによって、フランスのマリ侵攻は、一段と正当化されたことになる。
残りを読む(6)

コメント

相武印月齋(斬奸抜刀隊参謀) @Rhone69650 2013年1月26日
内藤センセはところどころで良い事も言うのだが・・。昨年末の安保理決議( http://thenationonlineng.net/new/columnists/security-council-text-of-resolution-20852012-on-mali/ ) がマルっと抜けちゃってますね・・。アララ・・(苦笑
星五91体の地方妖怪 PGERA @PGERA_RX 2013年1月26日
突っ込みどころしかねぇ・・・
ログインして広告を非表示にする
ログインして広告を非表示にする