130123 内藤正典氏インタビューに至った経緯と、同氏のツイートまとめ

2013/01/23に行われた、内藤正典氏インタビューに至った経緯と、同氏のツイートのまとめです。 インタビューの記事・動画はこちら→ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/54705
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岩上安身 @iwakamiyasumi

だんだん悪化してきた。腹痛、下痢、悪寒、発熱。今、38度まで上がった。一日かけて悪化したので、昨日が空白に近く、アルジェリアの事件を十分に追えていない。床の中で追跡中。相変わらずだが、マスメディアは信がおけない。イスラムの専門家のツィートが参考になる。連投でRTする。

2013-01-21 03:45:48
masanorinaito @masanorinaito

フランスもまた、マリへの侵攻を、アル・カイダとマリ北部のイスラーム組織が結託していると主張することで正当化している。

2013-01-18 03:35:52
masanorinaito @masanorinaito

アル・カイダとは、何かの「拠点」を指す一般名詞であって、その組織実態を、この一語だけで表すものではない。もちろん、「例の」アル・カイダと連携しているかもしれないし、していないかもしれない。だからこそ、安易にこの名称を振りかざして反政府運動を残虐に弾圧する免罪符に使うべきではない

2013-01-18 03:37:25
masanorinaito @masanorinaito

朝日朝刊のアラン・ロディエ氏インタビュー。国際社会がアフリカでのイスラム過激派台頭に無関心だったことがアルジェリア人質事件の遠因で、日本人はフランス人やアメリカ人ほどでないにしても「邪教徒」であることに変わりはない、と指摘。自己中心的、荒唐無稽な分析。

2013-01-18 11:59:13
masanorinaito @masanorinaito

これまで何度も中東で日本人が取り残される事件が起きたが、その度に日本政府は救援機を飛ばさなかった。80年代のイラン・イラク戦争の時には、テヘランで取り残された邦人救出に日本の民間機は飛ばずトルコ航空が救出した。国民国家なら邦人救出は国家の責務。

2013-01-19 13:20:52
masanorinaito @masanorinaito

一連の事件、仏軍マリ侵攻からアルジェリア人質事件に関する米国、英国、仏国などの報道をみていると、次第にアルカイダがアフリカに猛威を振るいつつあるから、力で掃討するのは正当だという方向に収斂しつつある。

2013-01-19 13:32:54
masanorinaito @masanorinaito

だが、これはアフガニスタンにアメリカとその同盟国が侵攻したときに怒涛のような勢いで流布された反イスラム宣伝とよく似ている。当時も、アルカイダがテロを起こしタリバンは彼らをかくまっているから同様にテロリストであるという理屈でアフガニスタンは攻撃された。

2013-01-19 13:37:26
石合力 Tsutomu ISHIAI @TsutomuISHIAI

アルジェリア軍は最後まで人質の救出より武装勢力の掃討を優先したようです。

2013-01-19 23:24:32
masanorinaito @masanorinaito

Former PM Villepin warns of 'blind' Mali intervention http://t.co/xLvs20PM @FRANCE24ド・ヴィルパン仏元首相は、マリ介入を危険と批判。アフガンやイラクで失われた十年を忘れるなと

2013-01-20 03:13:54
masanorinaito @masanorinaito

2011年に始まった中東での民主化運動、チュニジアやエジプト、リビアで激しかったが、アルジェリアには波及しなかった。2012年にはアルジェリアで総選挙があったが、1960年代からずっと与党の座にあるFLN(国家救済戦線)が勝利。

2013-01-20 03:21:17
masanorinaito @masanorinaito

その時も、どうしてアルジェリアでは「アラブの春」が起きないのかと、ずいぶん議論になった。結論的に言えば、1.90年代の内戦があまりに凄惨な殺し合いであり、その鮮烈な記憶が残る人びとは体制変革が再び殺戮をもたらすと危惧した、2.石油とガスの収入を公務員や中流層に還元した

2013-01-20 03:23:43
masanorinaito @masanorinaito

いわば一方で「飴」を与え、他方で、「恐怖の記憶」を操ることで、ブーテフリカの政権は、隣国での市民運動のうねりを抑え込むことに成功した。この無言の弾圧は、当初、シリアのアサド政権も同じことを考えていたはずである。

2013-01-20 03:25:34
masanorinaito @masanorinaito

しかし、シリアの市民は、南部のダラアという町で起きた治安機関による子どもの殺害に憤りの声をあげ、それが燎原の火のごとく広がって、今日の惨状に至った。

2013-01-20 03:26:43
masanorinaito @masanorinaito

アルジェリア政府にしてみれば、今回のオペレーションを国際世論が称賛してくれると期待していることだろう。90年代の泥沼の内戦を制したこと自体、政権にとっては、「イスラム過激派テロ組織」の芽を早くも90年代初頭に摘み取った功績だった。

2013-01-20 03:28:50
masanorinaito @masanorinaito

90年代のはじめ、地方選挙に続いて総選挙を実施したら、イスラム主義者のFIS(イスラム救済戦線)が勝利した。それをFLN(国家救済戦線)が軍の力を頼りに潰した。フランスは暗黙のゴーサインを与えた。国際社会は、この理不尽な弾圧を非難しなかった。

2013-01-20 03:33:00
masanorinaito @masanorinaito

その結果が、悲惨な内戦となったのである。イスラム主義者の側も、政治闘争では軍に勝てないから、地下に潜伏して激しい武装闘争を展開した。市民を標的にする殺し合いが、軍部、過激化したイスラム武装勢力の双方によって続いた。FLNの政権は、治安に絶対的な力をもつ軍にあやつられてきた。

2013-01-20 03:34:56
masanorinaito @masanorinaito

その結果としてのアルジェリア政府と、その軍が、今回の人質事件の当事者なのである。武装勢力に対して、どう対処するか、それは事件が起きたときから明白だった。この種の事件について、私には、フランス政府が知らなかったとは思えない。

2013-01-20 03:36:54
masanorinaito @masanorinaito

英国のキャメロン首相が「事前に情報がなかった」と不快感を示したことも、もちろん額面通りに受け取れない(英と仏はともに中東・アフリカを分割してきた植民地統治の主役である)が、英国が知らなくても、フランスは知っていなければいけないのである。

2013-01-20 03:38:47
masanorinaito @masanorinaito

かつて、こういう明確な政治的意図をもって政権を攻撃する勢力は、「反政府ゲリラ」とよばれてきた。いまや、だれもゲリラと呼ばず、「テロリスト」と呼ぶ。違和感がある。ある人物や集団が「テロリスト」と規定されたら最後、誰も、それに逆らうことはできないかのように殲滅される。

2013-01-20 03:42:46
masanorinaito @masanorinaito

しかし、そのことと、テロリストを育てたのがアルジェリア政権と軍部の残虐な対応だったこととは無関係ではない。90年代以来、政権と軍が、イスラムを掲げて世直しを計ったFISを、市民の支持によって選ばれたFIS(イスラム救済戦線)を、残酷に力で壊滅させなければ、

2013-01-20 03:45:42
masanorinaito @masanorinaito

マグレブのアル・カイダをはじめ、さまざまな名前が取りざたされる「テロ組織」は、アルジェリアでは活動できなかったのである。

2013-01-20 03:46:27
masanorinaito @masanorinaito

「信仰を捨てて欧米の民主主義国家のようになれば可愛がってやろうじゃないか」アメリカもフランスも、実に自分勝手に、ムスリムの諸国家に、そう言い続けてきた。ムスリムの国でも、アメリカ風になったり、フランス風になった人は数多い。だが、やっぱり、それは違うんじゃないか、と思う人が増えた

2013-01-20 03:55:26
masanorinaito @masanorinaito

その帰結を、今、私たちはエジプトやチュニジアでのイスラム政党の伸長のなかに見ている。西欧風の国家をつくることにかけては先端を行ってきたトルコでさえ、いまや、「西欧思想に追いつかなければ進歩にならないんだ」という西欧追随をやめてしまった。

2013-01-20 03:57:43
masanorinaito @masanorinaito

だが、こういう現象は、ムスリム諸国が自分で選択したとは限らない。いいようにアメリカに利用され、いいようにフランスに支配され、いいようにEUにあしらわれたことによって、中東諸国の人々は、少しずつ、ムスリムとしての自覚を新たにしたのである。

2013-01-20 03:59:09
中田考 @HASSANKONAKATA

選挙で勝ったイスラーム救国戦線FISを圧殺したアルジェリアの軍事政権を西欧が支持したことが、イスラーム世界における西欧が掲げる「民主主義」に対する信頼を決定的に喪わせた。その後、所謂「ムスリム・モダニスト」は民主化による政治参加を諦め市民社会における一定の自由空間確保に戦略転換。

2013-01-19 04:07:36