福島第一原発事故前後の食品中の放射性物質の規制値
- iamdreamers
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2011年3月に発生した原発事故前後の、食品に含まれる放射性物質の規制値について呟いてみる。値の妥当性については言及しないのであしからず。
2013-01-24 17:27:38事故後の規制値については100Bq/kgとしか認識していない人も多いのかなぁ、と思って(と言いつつ、私もそうだったんだけど(^^;)、簡単に呟いてみた。
2013-01-24 17:35:37比較表
福島第一原発事故前の規制値
事故前は、「医療被曝および通常のレベルの自然放射線被曝を除くすべての被曝源からの線量の合計値が5mSv/年を十分下回るように」という基準を基に、線量限度の1/3を、輸入食品からの被曝限度として当てられている。
2013-01-24 17:28:59輸入食品の占める割合は約35%であり、これがすべて汚染されていると仮定して、規制値を決定した。この規制値が370Bq/kg。この基準値は、「すべての輸入食品が370Bq/kgでも、普通の食生活をしていれば被曝線量は0.04mSv/年以下」
2013-01-24 17:29:48ちなみに、国内の食品については汚染はない(無視できる程度に小さい)ものとして、規制値はなかった。みたい。(前述の通り、天然に元から含まれる放射性物質は規制の対象外)
2013-01-24 17:31:21福島第一原発事故後の規制値
- 食品中の放射性物質の新たな基準値について -厚生労働省医薬食品局 食品安全部基準審査課-
被曝限度を5mSv/年とした場合の試算 (暫定規制値)
まず、国内生産の食品と輸入品とを区別せず、一律に汚染されているものとし、線量限度5mSv/年すべてを食品に充てて試算した結果が、飲料水/牛乳・乳製品200Bq/kg、野菜類/穀類/肉・卵・魚・その他500Bq/kg。
2013-01-24 17:32:55なお この値は、食品衛生法(昭和22年法律第233号)の規定に基づく食品中の放射性物質に関する暫定規制値 を割り当てたもの、とのこと。
- 食品中の放射性物質の暫定規制値 -厚生労働省-
被曝限度を1mSv/年として規制値算定
で、実際の規制値を規定するに当たり、より一層の食品の安全と安心を確保するため、1mSv/年に引き下げて規制値を設定した。飲料水からの被曝限度を0.1mSv/年、その他一般食品からの被曝限度を0.9mSv/年と規定。
2013-01-24 17:33:33その上で、飲料水はすべて汚染されていると仮定、一般食品は半分が汚染されていると仮定している。その結果、飲料水は10Bq/kg、一般食品は100Bq/kgという規制値を設定している。
2013-01-24 17:34:14もうちょっと正確には、飲料水をWHO基準の10Bq/kgと規定、それからの被曝線量は0.1mSv/年になるので、残りの0.9mSv/年で一般食品の規制値を決めた、という順序。
さらに、牛乳や乳児用食品に関しては、万一流通するすべての食品が汚染していても影響がないように、一般食品の半分である50Bq/kgを規制値としている。
2013-01-24 17:34:56関連まとめ
えーと・・・この↓まとめだけ読んどけば、上はいらないかも知んない(・・・ぉぃ)