「どこの店舗に入っても客として一様に大事に扱われるはずという現代日本人的な思い込み」はどこから来たのか

専門的な古書店の場合には、売りに行く人と店は商取引だけど、ブックオフとかは売りに行くのは客になるんですわね。 電鉄会社が作ったある種の”平等な社会”から眺めてみるのも面白いですなあ
lm700j 4034view 3コメント
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  • hhasegawa @hhasegawa 2013-01-23 06:07:21
    新古書店と伝統的古書店の話をすれば、実はこの両者は競合していないのではないかと思っている。漫画とエンターテインメント系の文庫本を中心にほぼ均一価格で揃えるのが前者、特定分野の書籍を専門に集め独自の基準で評価した値段で必要とする人に売るのが後者、という棲み分けがもう成立しているし。
  • hhasegawa @hhasegawa 2013-01-23 06:10:26
    (承前)ちなみに、新古書店ではなく組合加盟店に古書売却すべき、と言うのは、単に後者の方が高く買ってくれることが多いからではないか。とはいえ、これは例えば専門書店にそこが集めている分野の本を売ったりする場合のことで、漫画や一般の文庫本であれば前者に持って行った方がいいこともあろう。
  • hhasegawa @hhasegawa 2013-01-22 06:05:09
    (承前)件の発言者のような感想が生まれるのは、どこの店舗に入っても客として一様に大事に扱われるはずという現代日本人的な思い込みゆえだろう。ただ、それを前提にしたとしても、あるいは前提にするからこそ、古書売却の場合「客」は先方なのだから、努力が求められるのは売りに行く側なのである。
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:10:10
    「どこの店舗に入っても客として一様に大事に扱われるはずという現代日本人的な思い込み」 https://t.co/haZ5HWup が日本で浸透したのはいつ頃なのだろうか。同じ金を払えば同じ財やサービスが受けられる、という発想はきわめて近代的なものである。(続く)
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:12:22
    (承前)昔はなじみと一見で対応を変えるのはむしろ普通だったわけで、日本ではそれこそ「現金掛け値なし」の三井呉服店が最初なのだろうか。しかし、それが近代になるまで普及しなかったということは、三井的な手法は近世ではなお限定的な場合にしか良さが発揮できなかったのだろう。(続く)
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:15:01
    (承前)価格とサービスを明示する、といえば、江戸時代もそば屋は「もりかけ十六文」と書いてあった・・・と思ったが、庶民がお品書きの文字を読める社会とはなかなかである。それはともかく、個人的には明治初年の鉄道の運輸約款あたりが、価格とサービスの明示の端緒かと思いついた。(続く)
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:18:13
    (承前)確か運輸約款は、鉄道運輸開始時に新聞で公告され、当時は駅にも掲げてあったはずである。お客が読んだか、読んでも意味が分かったかはともかく、近代技術によるサービスには近代的手法で、というので話の辻褄は合うが、先行研究はあるのかな。(続く)
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:19:48
    (承前)で、いつものようなオチになって芸がないのだけれど、顔なじみの世界ではない都市の市民社会が形成されると、そのような市民は同じ代価で同じ財・サービスが享受できる、というシステムを選好するようになるはずだから、日本では当然、それが電鉄沿線に発達したはずである。(続く)
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:25:24
    (承前)それでまたいつもの展開だけど、ここで小林一三の宝塚を別な面から考えると、近世では一見さんお断りな芝居茶屋を経由して席を買うという、複雑怪奇な入場システム(今だと相撲が近いか?)だったのが、明朗会計な入場券に変えた、というところに、経営の「近代性」を見いだせよう。(続く)
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:29:14
    (承前)阪急で他に思いつくのは、チップを廃した大食堂もそうだし、当初は外商をやらなかった百貨店も例になるだろう。百貨店の外商部門は、お馴染みの顧客に特別サービスを提供するのだから、「市民社会」的な思想には馴染まないわけで。まあ、その後は、阪急百貨店も外商やってますけどね。(続く)
  • 憑かれた大学隠棲:再稼働リプレイスに一俵 @lm700j 2013-01-24 22:30:38
    @bokukoui そういや阪急百貨店の外商は母者に「ウチは座してでも商売できますから」って抜かしたことがあって、流石ターミナルデパートと変な感動をしたことがありますw
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:35:47
    @lm700j それをいっちゃあオシマイよ(笑) ですがけっこう本質を突いた言葉ですよね。江戸時代の呉服屋も、店頭よりはお得意の屋敷へ出入りする外商の方がメインの商いだったみたいですし。
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:33:08
    (承前)まあとにかくその、同じ客なんだから同じサービスを受けられる、というのは、優れて近代的な、比較的近年に普及していった概念だろうということですね。で、それが普及していったのは、顔なじみになる面倒さ、なったらなったでの煩わしさなど、それが選ばれる理由があったのだということです。
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:34:15
    あんまりまとまらんけど、こんなところで。
  • 憑かれた大学隠棲:再稼働リプレイスに一俵 @lm700j 2013-01-24 22:34:35
    @bokukoui http://t.co/GB0fx3m6 この食品サンプルの本には百貨店の食堂の成立の話がありますよ
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-24 22:36:39
    @lm700j 先日お話を聞いてこれだ! と感心し、さっそくネットで取り寄せました。今読んでますが、白木屋の忘れられた偉業に感動しているところです。良い本をご紹介ありがとうございました。

コメント

  • hhasegawa @hhasegawa 2013-01-26 23:14:30
    .@lm700jさんによるtogetterまとめにて、先日の古書店に関するツイートを使って頂きました。ところで「顧客に特別サービスを提供するのだから『市民社会』的な思想には馴染まない」という点ですが、
  • hhasegawa @hhasegawa 2013-01-26 23:15:10
    (承前)日本の論者の期待に反し、現在の欧州の「市民社会」には前近代の身分的な「町人社会」要素が残存し、それゆえ一見と顔馴染みの区別やチップの当然視のような風習がいまだ色濃いのではないか、とも思います。
  • 墨東公安委員会 @bokukoui 2013-01-28 23:54:35
    hhasegawa そうですね、確かに平板な見方に偏っていたと反省します。もともと想定したデパートという業態自体は欧州産でも、本国よりむしろ日本でその論理が徹底的に浸透したのかもしれません。アメリカの影響も考慮する必要がありますね。

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