













だから、ドロッセルマイヤー(書き手)には、読み手の心の中に立ち上がる「物語」そのものをコントロールすることはできない(単にそれは「私が」つまらない!と思う)。

あの結末について、「その後」系の二次創作を読めなかった私ですが、いずみのさんの物語論的なアプローチに触れて、色々憑き物が落ちました。
で、もやもやと考えた、私なりの『プリンセスチュチュ』の物語、の一部を呟いたものです。

13話でふぁきあが読んでいる物語が終わり、王子に鴉の血が仕込まれる(王子は別の物語(るぅちゃんの物語)の中の「王子」となる)。
鴉自体は、ふぁきあが物語を読む以前から存在し、金冠町を支配している物語全体とほぼ同程度の大きさがある。
町の封印が解け、鴉自体が消滅しても、物語は依然として存在し続けるので、鴉=全体の物語ではない。
「王子とお姫様のハッピーエンド」が町を支配していた物語の結末。
るぅちゃんの結婚譚がそもそもの「お話」だったのではないか。
るぅちゃん自身が、あの世界から「幸せに旅立つ」ことが目的の物語だったのではないか。
という妄想です。



