チェルノブイリ当時のヨーロッパ事情 glasscatfishさんのツイートより

Jaworowski 氏は安定ヨウ素剤(液体)の配布などチェルノブイリ事故の様々な対応策をポーランド政府に提言した本人。しかし、甲状腺に平均70mSv, 最大でも200mSvという線量と、医療用 I-131の大量投与でも癌が増えてないことから、ヨウ素剤配布は必要なかったと回顧していた。
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s_matashiro @glasscatfish

チェルノブイリ事故は1986年。ポーランドでは独立自主管理労働組合「連帯」の結成後、ソビエト共産党の支配から民主化していく過程。「連帯」の勝利に事故への対応(牛乳の緊急空輸などアメリカ大使の役割も含め)の影響は小さくない p9 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 13:08:33
s_matashiro @glasscatfish

Jaworowski 氏は安定ヨウ素剤(液体)の配布などチェルノブイリ事故の様々な対応策をポーランド政府に提言した本人。しかし、甲状腺に平均70mSv, 最大でも200mSvという線量と、医療用 I-131の大量投与でも癌が増えてないことから、ヨウ素剤配布は必要なかったと回顧

2013-01-28 13:31:12
s_matashiro @glasscatfish

LNTの起源:発足当初のUNSCEARでの議論は政治や時事問題の影響を受けていた。ソ連・チェコ・エジプトの代表はLNTを強く支持し、核実験停止の根拠として主張した。冷戦時代を通じてソ連が変わらずLNT支持 p9 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 14:09:39
s_matashiro @glasscatfish

UNSCEAR1958のリポートでは、LNTは作業仮説として「単純化のために」導入されしきい値の有無も両論併記的。しかし、この慎重な態度は1959のICRPでは消え、後年はあたかも科学的な根拠のある事実であるかのように扱われた p10 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 14:14:07
s_matashiro @glasscatfish

1958年当時、UNSCEARは核実験の降下物によって起こる大きな遺伝的傷害は4万人もに起こると考えていた。現在では、原爆生存者二世の調査で、確認できるような影響はないことが分かっている(UNSCEAR2001)。 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 14:30:29
s_matashiro @glasscatfish

チェルノブイリ事故後様々な奇妙な規制が欧州内外で行われた。これらの原因は3つ。1:感情 2:LNT 3:為政者によるプラセボ効果(とりあえずなにかやった、という姿勢を見せる)である。 p8 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 14:35:43
s_matashiro @glasscatfish

Joworowski氏がUNSCEARの資料を元に書いた、第2次世界大戦終了から現代までの自然放射線による被曝と人工被曝を比較した図。自然放射線の高線量地域はかなり極端な例を取っている http://t.co/QY7hWnpZ http://t.co/kGcHQHDR

2013-01-28 19:00:15
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s_matashiro @glasscatfish

チェルノブイリ事故直後本当に危険なレベルの(1Gy/h)は原子炉西南1.8kmの無人地域だが2日後には1/100に。5万人近くが避難させられたプリヤピチでも当日の1mSv/hから2日後は 0.01mSv/h。避難の必要は無かった p12 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 19:10:13
s_matashiro @glasscatfish

チェルノブイリ事故後の大規模避難の領域はLNTに基づき、被曝が1mSv/yになるように決められた。しかし避難の害は甚大。ロシアの放射線防護 専門家IIyin氏によると「大規模避難の圧力をかけたのは、ポピュリスト/環境保護家/自称専門家」 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 19:19:25
s_matashiro @glasscatfish

フランスでの放射線モニタリングシステムと自然放射線量を紹介したパリ在住の方の個人ブログ「おフランス 嫁入り日記」 http://t.co/YN85qqn6 東京0.073μSv/h, パリ0.053-0.090。モンブランの近くには自然放射線で0.2583μSv/hという地域も

2013-01-28 19:24:22
s_matashiro @glasscatfish

Jaworowski氏は、チェルノブイリ事故の作業員や住民の癌罹患率が他の地域に比べて高くない(むしろ低い)ことも指摘。また、甲状腺癌の増加についても検査技術(超音波検査の導入)と90%検査体制の影響も大きいという意見を紹介。p15 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 19:28:52
s_matashiro @glasscatfish

Jaworowski氏は、チェルノブイリ事故の直後に自身のワルシャワの研究所で通常の55万倍のβ線を観測した。情報が入らないので、BBCニュースで事故を知るまでは核戦争が始まったと考えていた。p7 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 19:33:04
s_matashiro @glasscatfish

UNDP, UNICEFといった国連の機関から、(LNTを前提とした)がんじがらめの規制から政策の転換を図るように、35の現実的な提言が2002年になされた。UNCEARの報告に基づきWHOの協力でまとめたもの。対策費の適切な配分など http://t.co/CnbfF70o

2013-01-28 19:47:32
s_matashiro @glasscatfish

http://t.co/LfE0upYLに恐らく影響を受け、ベラルーシ大統領はチェルノブイリ事故の地域に住民の帰還を認め、復興を図る方針を示した。 しかし、このニュースはなぜかポーランドも含む西側メディアでは報道されていないようだ。p18 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 19:51:53
s_matashiro @glasscatfish

ゴルバチョフは回顧録で、「ペレストロイカより、チェルノブイリ事故が真のソ連崩壊の理由」と述べている。 p19 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 20:02:29
s_matashiro @glasscatfish

今日ではロシアはより理性的な対応だが、ウクライナやベラルーシは感情的な政策をとりがち。国連で健康被害が少ないというUNSCEAR2000報告の時も両国の代表は猛烈な抗議を行った。 p19 http://t.co/QY7hWnpZ

2013-01-28 20:03:07
s_matashiro @glasscatfish

以上、国連科学委員会UNSCEARの議長も務めたZbigniew Jaworowski 氏 http://t.co/jRmLQTgZ が亡くなる前年に発表した文章から目についたものを抜粋しました http://t.co/QY7hWnpZ http://t.co/7qBTNW5m

2013-01-28 20:09:47
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