落研出身の虎徹さん@veni

@veni_tbさんの、落研出身な虎徹さんまとめ。 演目は紺屋高尾。 あの声で演じたらものすごくエロいと思います
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veni@浮上率低め @veni_tb

紺屋高尾を虎徹さんが演って、バニーちゃんが聴いてはらはら泣けば良くないですか? これは談志師匠の→ http://t.co/YkHx5lh2

2013-01-28 16:53:21
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veni@浮上率低め @veni_tb

落研出身の虎徹さん…とか、どうですか。NEXTは身体能力高くて運動部入れない、もしくは公式試合には出れないっていう制限がありそうだから、帰宅部だったのかもしれないけど、ブラバン、軽音、生物部、落研、この辺りの文化系部活だった虎徹さん想像するとかわいいね。

2013-01-28 17:04:13
veni@浮上率低め @veni_tb

ごめんなさい、そんなに詳しくはないんですけどちょっと落研虎徹さんで投下してもいいですか

2013-01-28 17:11:03
veni@浮上率低め @veni_tb

日本的なものっつっても、俺ァ日系三世だし母語はこっちだしなあ。食生活と畳の家以外はそんなにお前と変わらねーよ? あ、ラクゴ? よく知ってるなバニー、折紙に聞いたのか。 ……そこまで喋って虎徹さんはニヤリと笑った。この顔は、やってやってもいいという表情だ。「聴いてみたいな」 #SS

2013-01-28 17:15:03
veni@浮上率低め @veni_tb

靴を脱いで、ソファに正座。あの正座ってやつ、たまにしてるけどどうしたらあんな拷問みたいな体制がとれるのか謎だ。虎徹さんの手には和風のファンが握られている。「そんじゃ、随分久々だから拙いと思うんだけど…」「なんという演目ですか?」「あっ、そっか、なんにしよう」 #SS

2013-01-28 17:18:33
veni@浮上率低め @veni_tb

「折紙先輩はコメディが多いものだって言ってたんですけど」「まあ、大体な。ただ笑えるシーンが入ってても壮大なラブストーリーだったりすることもあるんだぜ」「…ふうん」「っだ! 俺にラブストーリーは出来なさそうって顔しやがって」「そんなことないですよ、ふふ」 #SS

2013-01-28 17:21:40
veni@浮上率低め @veni_tb

あなたがロマンチストだってことは、よく知ってる。「うーん、ほいじゃまあちょっと長いけど、紺屋高尾にするか」「コンヤタカオ?」「花魁の名前だ」「オイラン…」芸者ガールの凄いやつ、そんな雑な説明なら折紙先輩から聞いたことがある。「じゃあそれで」 #SS

2013-01-28 17:24:58
veni@浮上率低め @veni_tb

「うん、まあリラックスして聴いてな。俺ただの落研出身者で師匠でもなんでもねえし」そう言って、虎徹さんはにっこり笑い、そのまますっとオジキをする。きれいな仕草だと思った次の瞬間、僕はどきりとした。ゆっくりと上げられた顔は、僕の知ってる虎徹さんともワイルドタイガーとも違う… #SS

2013-01-28 17:28:57
veni@浮上率低め @veni_tb

結論から言おう。僕は泣いた。親方の元で藍染の修行に励む若い職人が、花魁に一目惚れをするが彼女は高嶺の花。何年も勤めて貯まった給金を彼女とのたった一晩の逢瀬の為に使い、朝、またお金が貯まる三年後に会いに来るから待っててくれと誓う職人に花魁が惚れ込んで、二人は結ばれる… #SS

2013-01-28 17:36:14
veni@浮上率低め @veni_tb

そんな話だった。彼は身ぶり手振りを混ぜながら、時に声色を変えながら、一人で職人、親方、色町での遊び方を指南する医者、そして花魁の高尾を演じ分けて見せた。「…どうもありがとうございました。…ははっ、ちょっと緊張したわ」再び深いオジギをした虎徹さんは、いつもの顔になっていた。 #SS

2013-01-28 17:40:07
veni@浮上率低め @veni_tb

「あ、バニー顔擦っちゃダメだろ、ティッシュティッシュ…」「こ…虎徹さん、あの、彼らは幸せになったんでしょうか」「あ?」僕は差し出されたティシューを素直に受け取り、涙を拭いた。「おお、ありゃあ実話なんだわ」「えっ?」「大昔の江戸…トーキョーな」 #SS

2013-01-28 17:43:08
veni@浮上率低め @veni_tb

「トーキョー…」「高尾ちゃんはな、どこぞのお大尽やらが湯水のように金を使って毎晩通ってくるっつーよりも、職人のあんちゃんが三年かけて十五両貯めて来てくれたことに心動かされるおねえさんだ」ずびずびとみっともなく鼻をすする僕の横に、虎徹さんはどっこらしょと座った。 #SS

2013-01-28 17:46:49
veni@浮上率低め @veni_tb

足がちょっと痺れたみたいだ。「そりゃあ花魁になるくれぇだからえっらい別嬪さん 、黒髪のアジアンビューティよ? けどな、あんちゃんの嫁になって、おんなじように指を蒼く染めながら暮らしていくことを選んだんだよ」「はい」「んで、女将が大層美人できがきく店だ。繁盛しない訳が無い」 #SS

2013-01-28 17:49:42
veni@浮上率低め @veni_tb

「いい、話でした…二人はいつまでも幸せに暮らしたんですね」「そうだそうだ! あー、なんか蕎麦食いたい。蕎麦茹でよーぜ」「僕あの甘いスープあんまり好きじゃないです…」「かわいくねえな。じゃあ天抜きにしてやる、天ぷらと甘いつゆは大丈夫だろ」また知らない言葉が出てきた。 #SS

2013-01-28 17:57:28
veni@浮上率低め @veni_tb

「…蕎麦ね」ソファから立ち上がりかけた虎徹さんが一人ごちたように言う。「え?」ずるるるるーっ!!「えっ、えっ、信じられない!なんですか今の!」ファンを顎にあてた虎徹さんがいたずらっぽく笑った。「折紙にやってやれよ、感激して泣くぜあいつ」「僕はやですそんな音立てるの!」了 #SS

2013-01-28 18:00:50
veni@浮上率低め @veni_tb

おわりー!長々すみませんでしたん…行き当たりばったりでしたけど楽しかった!

2013-01-28 18:01:36