『会田誠 天才でごめんなさい』展への抗議関連の議論
ちなみにこういう論文もある。山口和子(2011)「今日のアートワールドにおける芸術と非芸術―ダントーの メープルソープ論を手がかりに」『文化共生学研究』 http://t.co/U6QSd85I
2013-01-28 16:09:46私個人としては、「抗議はしてもいいけど、展示中止や謝罪を求めるにはちょっと根拠弱い気もするし、マジならもうすこし論拠説明して」という印象です。
2013-01-28 16:12:01「これらはまず第一に、作画によるあからさまな児童ポルノであり、少女に対する性的虐待、商業的性搾取です。」 最初にこういうい「論争の余地あり」なところを、議論すっとばしてさらっと言っちゃうあたりが、気になりますね。 http://t.co/J9Qs4VLh
2013-01-28 16:16:53「作品は本当に暴力的な主張をしているのか」というのは作品解釈の問題なので、芸術批評家や美学者が踏み込む余地はありますね。『美学』最新号の河合さんの論文とか読めばいいんじゃないか。
2013-01-28 16:22:48美学の人がこの辺考えようとするなら、これは必読。 Berys Nigel Gaut の Art, Emotion and Ethics を Amazon でチェック! http://t.co/fmmZsMrR via @
2013-01-28 16:23:58つか、俺の論文を宣伝すべきでありました。森功次(2011)「「作品の倫理性が芸術的価値にもたらす影響――不完全な倫理主義を目指して」 批評理論と社会理論〈1〉アイステーシス (叢書・アレテイア) を Amazon でチェック! http://t.co/g6av3j6h
2013-01-28 16:28:20@conchucame 悪徳の栄え事件(1969)で否定された相対的わいせつ概念がメイプルソープ事件(2008)では部分的に採用されたわけだし、司法的には芸術性が免罪符になりつつある、のではないのでしょうか。
2013-01-28 16:38:07@kasuho わいせつ物の定義に「芸術性」が入ってるので、わいせつ性を弱めるときに芸術性が主張されることにはなりますね。言いたかったのは「芸術だから悪いことしてもOK」とは単純には言えんよ、ということでした。
2013-01-28 16:40:21@conchucame その言い方を借りれば、「(芸術作品と非芸術作品において見かけ上同じ表現がなされているとして)芸術だから(わいせつ性が弱まり当該の表現行為は)悪いこと(とはみなされなくなるのでそれを)してもOK」となるのでは。悪いことをしてはいけない、というのは当然なので。
2013-01-28 16:47:51@kasuho 擁護派はじっさいそういう議論の進め方をしてると思う。でもそれって、わいせつ性を否定する議論なので、「これは悪ではありません」という主張になるよね。それは「悪いことだけど芸術なのでOK」という主張とは違うと思う。
2013-01-28 16:56:43@conchucame 抗議している人達は社会的な悪影響をいっているのだから、解釈論の内部のお話は無関係でしょう。「常に青の信号機」を美術館の外に展示することが許される条件を考えないと。
2013-01-28 17:23:12@discoder_x 無関係ではないと思いますよ。もちろん解釈論で規制問題が片付くわけではないですが、作品の意味や狙いがどういうものなのかを明示する作業は、議論のための土台整理に役立つのではないでしょうか。
2013-01-28 17:25:53バクシーシ山下著「ひとはみな、ハダカになる。」の復刊刊行中止の申し入れに対するイーストプレス社の公式回答 資料3:回答書 擁護派の基本的なロジックが丁寧にわかりやすく書かれてる気がします。 http://t.co/rSkvfoLY
2013-01-28 17:37:00「理解を深める、あるいは考えをめぐらせることは、社会的有意義性」「社会的にむずかしい問題に一石を投じるような出版の意義」 vs 「尊厳を著しく傷つける」「差別的・侮蔑的行為」「見ていて精神的ダメージ」
2013-01-28 17:46:41まぁ正直、会田誠展にまったく文句が出ない世の中になったらそれはそれでおかしいと思いますし、逆に今回の批判を「さすが会田誠!おれたちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!」とかいって作品評価の一理由にしてしまうのも、なんだかなーという気がするんですよね。
2013-01-28 17:57:45正直、森美の回答にはちょっと期待している。なぜなら単純に「社会的有意義性」とか言っちゃうと逆に会田誠評価が変になっちゃいそうだから。どういう回答するんでしょうね。
2013-01-28 18:00:10「差別や侮蔑の意志はありません」し、「青少年に問題の有りそうな作品は18禁ゾーンつくりました」が穏当な回答なのかな。「不快な表現が含まれております」って表示をもうすこし大きく強調します、とか答えてもいいかもしれない。もしかしたら「年齢確認するようにします」とかになるかもしれないが
2013-01-28 18:07:39ちなみに5月に翻訳出版予定のロバート・ステッカー『分析美学入門』の第12章は「価値と価値との相互作用:倫理的価値、美的価値、芸術的価値」です。こういう話もちょっとだけ絡んできます(規制云々の話はしませんが)。
2013-01-28 18:27:15冬眠状態てジッとしているのだが、会田誠展に抗議文が出ると聞いて、いろいろ不安になりモゾモゾ出てきた。しかしPAPSだったのでショックは受けなかった。PAPSの主張はポルノ自体が暴力という前提を共有してないと賛同しようがない(私は賛同しない) 使い方によっては暴力になるけどさ
2013-01-28 18:38:59ポルノが美術館に展示されてはいけないとは思わないしね。別にそれ自体は問題はないだろう。展示する価値があるという抗弁は聞いて見たい気がするが。しかし、当分、東京に行く予定もないし、図版でも私はあんまり見たくない作品なので、またモゾモゾと撤退する。
2013-01-28 18:41:51↓同じ不満はある。だからPAPSに賛同するかというと、しないんだけど。このへん、いつも悩むけど、やっぱり「ポルノは暴力」と言う気はしない。アートとは何か、なぜそれがアートになるのか、は興味はある。でもそれがアートでも、やっぱり私は見たくないな。
2013-01-28 18:44:48なんにせよ、こういうのがアートで、「私は見たくない」と言ったときに「お前はわかってない」というドヤ顔をされると毎回腹立つ。見たくないもんは、見たくないんだよ。それでも見たいと思うような文脈も、今のところ持ち合わせないしさ。というわけで、また静かにしてます。
2013-01-28 18:47:53「"表現の自由"とか絵空事だよなあ、俺の組織のあんなことやこんなことをネットで思い切りぶちまけてみたいけど無理だよなあ」という悶々とした心情を抱えてただ黙っている人はとても多い。"表現の自由"を掲げる人や団体への醒めた視線はそのような鬱屈に支えられているようにもおもえる
2013-01-28 20:12:50