EQの位相特性と群遅延特性の話。
以下の記事はスピーカー(サブウーファー)のレビューですが、EQによる位相遅延の解説がわかりやすいということでTwitterで何人かの方が取り上げられていて、Invisible Limiterなどのプラグインの作者APPOさんがこれについて付加的な解説をtweetなさっていたので、私の覚え書き的なアレでまとめさせていただきました。
ECLIPSE「TD725sw」が最高峰であり続ける理由 - Phile-web
http://www.phileweb.com/review/article/201301/25/716.html
Itsuki_五木
@mu_cre_itkitk
ECLIPSE「TD725sw」が最高峰であり続ける理由 (1/5) - Phile-web http://t.co/rog1sPMo EQで位相が狂う云々に対してここまでわかり易く書いてるのは今までなかったかもなー
2013-01-28 17:14:33
APPO
@appo_
こういう感じのインパルスが尾を引く特性が(同じゲインカーブの中で)一番小さくなるのが最小位相(minimum phase)で、プラグイン方面だと数年前から線形位相(linear phase)に取って代わる形で流行ってます。
2013-01-29 21:57:59
APPO
@appo_
最小位相があるなら最大位相もあるのですが、これはElectri-Qの製品版で音聞けますね。輪郭がグズグズになってこれはこれで面白い音に。
2013-01-29 22:19:19
APPO
@appo_
んで位相が時間方向の波形にどういう影響があるのかってところで出てくるのが群遅延で、位相を周波数で微分して求めます。ざっくり「そのフィルタを通した時に、各周波数成分がどのくらい時間遅れて出てくるのか」という特性。
2013-01-29 22:46:47
APPO
@appo_
遅れが一番小さいのが最小位相で、全帯域で遅れが同じになるのが線形位相。線形位相の場合、位相が線形つまり一次関数で表せて、微分すると定数になるので、全帯域で同じように遅延する→波形が崩れない、ってなるわけです。
2013-01-29 22:48:06これの少し前にこんなことも仰ってたので追加。