【転載】『旅の収穫』:ネパールという国が見えてくるある青年との出逢い+ネパール大使公邸レセプション参加報告

世界の平和省運動と深い関わりのある南アジアのネパールという国は、どういう国なのか。日本人にはあまり馴染みのないこの国のことを、ある旅のエピソードを通じてお話した内容をまとめました。 ※エッセイ形式もあります。 https://t.co/5fk2wOO6 ※参加報告の纏めも文章形式にしました。 http://ow.ly/hiWBE
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平和省プロジェクトJUMP @jump_info

先日、平和省プロジェクトは、ネパール元副首相と国会議員が参加するこのイベント、長崎「平和のつくり方」講演会についてご案内しました。このイベントは2日前に行われ、長崎にいたネパールの来賓たちは日本政府関係者との懇談のため東京に戻りました。 https://t.co/OCZor3po

2013-01-30 15:06:06
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

明日、東京のネパール大使館にて来賓たちの送別会が開かれますが、平和省プロジェクトはこの会に招待されています。実は、ネパールと平和省運動には、深い関わりがあるのです。それは、ネパールが世界に先駆けて「平和省」を実際に設置した国だからです。http://t.co/3j1YrGnM

2013-01-30 15:17:01

ネパールと平和省運動の関わり

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ネパールの「平和省」は、ただの平和省ではなく、「平和復興省」というものです。紛争後のネパールで平和構築を行うことを主眼とした政府機関で、その主な機能は「和平合意の実行・監視・評価、紛争被害の調査・救済・復興、持続的平和のための制度整備」など非常に具体的なものとなっています。

2013-01-30 15:22:32
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

ネパールの平和復興省は2007年に設立されました。長崎大学教育学部の谷川昌幸教授によると、「『平和』そのものを所管する省としては世界初」ともいわれる快挙だそうです。ネパールに平和省が設立された経緯はこちらの論文に詳しく書いてあります。 http://t.co/29U904Fa

2013-01-30 15:28:18

ネパールのサンガミ・インスティテュートで 講演する谷川雅昌幸教授(2010年9月)

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さて、このネパールという国は、どういう国なのでしょうか。日本人にはあまり馴染みのない国かもしれません。そこで、今回はちょっと趣向を変えて、ネパールがどういう国かをあるエピソードを通じてお話しようと思います。このお話は、実際に当プロジェクトの運営委員が経験したことに基づいています。

2013-01-30 15:31:10
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以降、その体験談の転記となりますが、そのままの転記となりますので、一部ふさわしくない言動がみられる場合がありますが(一人称など)、何卒、生の転記であることをご了承のうえご容赦のほどお願いいたします。題して、『旅の収穫』。

2013-01-30 15:34:51

転載:『旅の収穫』~ネパールでのある青年との出逢い~

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『旅の収穫』この旅の最大の収穫は、タクシーの運転手の青年との会話かもしれない。

2013-01-30 15:36:04
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『旅の収穫』名も知らぬ彼とは、スワヤンブー寺院を観光した帰り、腹痛を抱えながら仲間たちと分かれて、ホテルに単身向かおうとした中で出会った。もしあの時、仲間たちについてショッピングに付き合ってたら、彼らに大変な面倒をかけていただろう。我ながら正しい判断だったと思う。

2013-01-30 15:36:40
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『旅の収穫』しかしこの判断が本当に正しかったのは、まさに彼との会話の中身にあった。最後まで名前を聞かなかったが、彼は24歳で、中学までしか卒業していないという。そして彼はそのためか非常に謙遜して、自分は馬鹿(stupid)だと言い張る。

2013-01-30 15:37:33
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』けれども彼と会話していて、彼ほど聡明で、物事の仕組みをよく理解していて、そして使命感をもって誇らしく生きている中卒の24歳がいるだろうかと、逆に疑問に思った。

2013-01-30 15:38:02
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『旅の収穫』もちろん、彼と会話が通じるということは、彼が英語をしゃべってくれているということだ。まずそのこと自体が驚き。自身は中学までしか出ていないといいながら、政府の方針や日本政府の支援の仕方の問題などを、どこで覚えてきたのか流暢な英語で話してくれるのだ。

2013-01-30 15:39:43
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『旅の収穫』彼が言うには、仕事側外国人の観光客をよく相手するかだという。いや、そんな半端な語学力じゃない。俺はいちいち、彼の物事に対する鋭い洞察力に感心していた。そして、 「それだけ物事をわかっているのならば、政治家にでもなって世の中を変えてみればいいのに」と俺がいうと、

2013-01-30 15:40:48
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』「この国では政治家になったってだめです。何も変えられやしません。体制に取り込まれて、民衆に憎まれる一人になるだけです」と、こう返す。

2013-01-30 15:41:47
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『旅の収穫』「ほう、ならそこまで分かってるなら、君が政治に影響力を持つ変革者になればいいじゃないか。社会の仕組みも、何が必要かもよくわかっているようだし、君ならいい実業家になれるんじゃないか?」すると彼は即座に、

2013-01-30 15:42:25
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』「一度、やってみたんですよ。まずこの国、汚いでしょ?ゴミの衛生管理の観念がないんです。ルールもない。だから、みんなやりたい放題・・・」「ああ、だからか。あの河がものすごい臭いを発しているのは・・・」そう俺が言うと、彼は面目なさそうな顔をして、話を続けた。

2013-01-30 15:43:40
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』「そこで事業団を立ち上げて、街の清掃に乗り出したんですよ」「ほーう!」思わず身を乗り出す俺。 「けれども潰されたんです。街のボスに。そしてそのバックにいる政治家に。僕のやろうとしていたことなんて、その程度のことだったんです」

2013-01-30 15:45:42
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』「え、それで、物事を変えることは諦めてしまったの?」 すると、彼はきりっと顔を引き締めてこう言い切った。 「いえ、違います。もっと大きなことをやるために、こうして働いているんです。僕まだ24ですからね。まだまだ先は長い。できることは一杯あるんです」

2013-01-30 15:46:13
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』もうこの時点で雷に打たれるような衝撃だった。同じ24歳の日本人の青年が秋葉原で何をしたかを想像してみれば、彼の言葉に対する俺の衝撃も理解できるだろう。このメンタリティ。このハングリーさなのだ。いまの日本の青年に欠けているのは! 「君なら必ずできるよ」

2013-01-30 15:47:20
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』と、いっぱしの政治家のような台詞が俺の口から出た。が、俺は本当に彼なら何か出きるんじゃないかと感じた。ホテルに着いたとき、彼の名前を聞かなかったことを、いつか後悔するかもしれないなと思いつつ、敢えて、名は聞かなかった。

2013-01-30 15:48:12
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』俺はもはや自分の腹痛よりも彼のほうに俄然に興味を持ってしまった。 「それで、君は変えるとしたらこの国の何から変えたいんだい?」 この質問にも、議員秘書も真っ青な立派な答えが帰ってきた。

2013-01-30 15:49:31
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』「まず、環境政策です。ネパールは隣国の影響を強く受けて、モータリゼーションが急に進み、この有様です」と、交通渋滞の中で立ち往生している自らを指して肩をすくめる。

2013-01-30 15:51:01
平和省プロジェクトJUMP @jump_info

『旅の収穫』「なるほど。日本車よりもインドやマレーシア、韓国の車が多く見られるね。これは、ネパールを有望なマーケットとみて強烈な売り込みを行ったからだろうね」と俺が言うと、

2013-01-30 15:53:53
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