「農業をあきらめない~旧警戒区域の農家たち~」抜粋まとめ

2013.1.26にKFB福島放送にて放送された、南相馬市小高区の農家さんたちの取り組みの様子を書き起こしました。飛ばしたり要約してしまったところも多いです。
震災 復興
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ぽんた @iwaki_ponta
1月7日仕事始め。南相馬市小高区の避難指示解除準備区域に、百人を越える地元の農家の人たちが集まった。「少しでもこの小高が昔と同じような状態に戻るように努力をしていただいていると思いますので、今年もよろしくお願いしたいと思います。」現在の彼らの仕事は津波被害に遭った農地の復旧作業。
ぽんた @iwaki_ponta
組合を作り国の補助を受けて日々作業を続けている。福島第一原発から20km圏内にある小高区。原発事故から一年あまりにわたり区全体が警戒区域に指定され、住民も簡単には立ち入れなくなった。津波で被災した農地およそ750haの復旧は、同じ市内の原町区や鹿島区と比べても遅れている。
ぽんた @iwaki_ponta
営農再開の見通しは全く立っていないが、農家たちはふるさとでの農業を諦めていない。一列に並んで少しずつ地面を探る。大きな瓦礫は自衛隊などの捜索で取り除かれているが、木片や建材がまだまだ埋まっている。
ぽんた @iwaki_ponta
「やっぱりこういうところに出てきて、みんなの顔を見て過ごしていればいいかなと思って、休まずに来ています。」「いや~年を言ったら笑われちゃうね。もう82ですよ。私が一番大きいの。」「いつかは(農業再開)できるだろうと期待してやっているんですね。」
ぽんた @iwaki_ponta
いつかまたここで米や野菜を作りたい、農家たちの挑戦が始まったのは去年5月のこと。警戒区域の解除から3週間ほどが過ぎた日、震災後全く人の手の入らなかった田んぼにトラクターの音が響いた。福島第一原発から約14km。ゼオライトを撒いたのは震災前までここで米作りに励んできた農家たち。
ぽんた @iwaki_ponta
「結果がどうなるかはわからないが(米作りを)やれる希望は持つ」「(今までと気持ちは)違う。あと10年か5年か見通しが全然立たないより、今年のデータで来年以降の目安が出る。このまま置いたらいつまでも駄目だ。」佐藤良一さんたちは市が募集していた米の試験作付に手を挙げた。
ぽんた @iwaki_ponta
震災1年目の一昨年は全域で米作り見送った南相馬市は、放射性物質の米への影響を調べるために去年から試験作付を始めた。警戒区域だった小高区は対象外になるはずだったが佐藤さんたちは市を説得。約130ヶ所の試験用の田んぼの中に、小高区の7ヶ所を加えることができた。
ぽんた @iwaki_ponta
試験作付ではゼオライトや肥料の量を統一し、土壌や地理的な条件の違いが米の汚染にどう影響するかを調べる。「米が作れるかどうか、これから先のね、1つの問題、課題もありますけども、作ったものが売れるかという心配もそれ以上にありますから」
ぽんた @iwaki_ponta
二年ぶりの田植え。放射性物質と違って、米作りに直接影響する塩害が気がかり。「津波で水がここまで来た。塩水を3ヶ月被っていたから果たしてどんな状態になるか。」海から約2kmの距離にある田んぼ周辺には津波で運ばれたごみも。塩分を抜くには大量の水が欠かせないが、使える水は潤沢ではない。
ぽんた @iwaki_ponta
近くの川の揚水ポンプは津波で壊れ、ため池は雨水だけが頼りに。限られた水は代かきに使うのが精一杯だった。「あくまでも天水ですから。ため池がある程度なくなれば、それで終わってしまう。その水の管理をどうしたらいいか。そういう問題も多少あると思います。あとは上から降るのを待つだけです。」
ぽんた @iwaki_ponta
8月上旬、小高区の除染の方針などを国の担当者に問いただす集まり。「除染さらには瓦礫などの問題もあり、どちらが先なのか、あるいはそういった状態の中で作業を進めて支障はないのか、いろいろな意見が役員の皆さんから出てきた。」6月に設立された農業復興組合は2ヶ月近く経っても作業できず。
ぽんた @iwaki_ponta
「国を信じて作ったわけよ組合をね。でももう信じられない。工程表は全然遅れているし。」 「一番最初に言った『警戒区域は国が責任を持って除染する』という言葉、偽りの言葉だったのか。」「除染とか瓦礫撤去をやってから(農家に)『どうぞ』と言ったらどうか。」
ぽんた @iwaki_ponta
除染廃棄物の仮置き場すら決まらず本当に農地が除染されるのかもわからない状況で津波の瓦礫だけを撤去することに意味があるのか。 「現実を考えて将来性を考えてもっと真剣に考えないと駄目だよ。文句ばっかり言ってたって進まないよ。」
ぽんた @iwaki_ponta
農業復興組合は3ヶ年事業として採択され国から補助金を受けている。農業が再開されずに組合の事業も3年で打ち切りになれば、小高区の農家は再び失業してしまう。組合の作業は国の除染のあとでもいいのではないか?一時間半の話し合いでも農家たちの不安は解消されなかった。
ぽんた @iwaki_ponta
9月、組合は動き出した。「除染そのものは(国が)いずれやるんでしょうけども、1年延びて再来年度にやってもらえると期待していますけど、待てませんから。まずはこの草の撤去をして、瓦礫の撤去をして、側溝(の土を)上げる。」国の除染を待つのではなくできる作業から取りかかると決めた。
ぽんた @iwaki_ponta
この頃になると冠水していた田んぼの排水も進んだが、かわって延び放題になっていた雑草が大きな問題になっていた。最初に取りかかったのはヘリコプターを使って田んぼに除草剤を撒く作業。雑草を枯らして少しでも見通しを良くし、安全に田んぼに入れるようにする。対象の田んぼは約350ha。
ぽんた @iwaki_ponta
多年生雑草は生命力が強く枯れるのに1ヶ月近くかかる。その間農家たちは比較的安全な道路沿いなどの草刈りをした。「1年でも2年でも早く作付をして、もとの生活に戻りたいという希望があって今頑張っている。」「とにかく少しずつ進めていきたい。」作業を希望する農家は200人を越えていた。
ぽんた @iwaki_ponta
参加者の増加によって予想以上のペースで作業は進んでいた。「実際に(田んぼの)中に入って作業するにはどうしても草を刈らなければ車も何も入れませんから、その作業に3月までかかって対応していきたい。」伸びきった草との戦いは厳しい暑さの中で連日続いた。
ぽんた @iwaki_ponta
試験作付の稲はなんとか成長していた。海水を被った影響はほぼなかったが、9月には水不足の不安が現実のものとなった。営農再開には除染や瓦礫撤去はもちろん、年間を通して確保できる水が絶対条件だと改めて実感させられた。その後の台風は貴重な水を運んでくれたが、稲を完全に倒してしまった。
ぽんた @iwaki_ponta
ようやく収穫。普通よりずっと上の位置に鎌を当てる。県や市の刈り取りは放射性物質の影響を調べるためのサンプルを収集するのが目的。稲穂だけでなく田んぼの土も採取された。「春先の土壌検査結果はかなり低い。ただ問題は米そのものにどれだけ残っているかという部分。」持ち帰られた稲は極僅か。
ぽんた @iwaki_ponta
米として扱われるのは検査用の稲穂だけ。残りはすべて田んぼごとにその場に廃棄される。「作付する段階からそういう条件が付されていた。やむを得ない。ただ本心を言えば、もったいないという思いはある。おそらく(1kg当たり)100ベクレルは十二分に切るくらいの数値しか出ないと思っている。」
ぽんた @iwaki_ponta
検査用の刈り取りから20日後 、田んぼにコンバインが入った。倒れたまま放置されていた稲は水分と暑さでふやけ、発芽していた。食べるためではなく捨てるための刈り取り。万が一にも流通することがあれば県産米全体の信頼に関わるため、検査する米以外は廃棄される。
ぽんた @iwaki_ponta
確実に廃棄するため刈り取りは市の委託を受けた業者が行う。農家の未来のために作った米を農家自ら刈り取ることさえ出来ないのが現実。それでも佐藤さんたちはまた試験作付の機会があれば手を挙げると決めていた。「実際全体的にはまだまだ瓦礫の撤去も除染も進んでいないという状況です。」
ぽんた @iwaki_ponta
「ここ1、2年でなかなか(復興する)姿が見えない部分はありますけども、確実に前に進んでいるという思いはしています。」小高区で試験作付した7ヶ所のうちコンバインで刈り取り出来たのは2ヶ所だけ。5ヶ所は猪の被害で刈り取り出来ず、雑草処理の機械で細かく粉砕した。
ぽんた @iwaki_ponta
11月下旬、南相馬市の試験作付の検査結果の説明会。検査結果は農家ごとに配られ、県の担当者から全体的な傾向などが説明された。市内125ヶ所すべてで1kg当たり100ベクレルを下回り、約97%のサンプルが50ベクレル以下だった。結果の分析方法や作付再開への影響などの質問が相次いだ。
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コメント

アルミナ @super_aaa 2013年1月31日
がんばれ!  こんな事しか言えないけど、がんばって・・・
欠点’s @weakpoints 2013年1月31日
お疲れ様です、そしてこれからも頑張ってください
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