今は亡き大河のための遠吠え(主に装束への)
- sakana6634
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入道相国は『仏の道に入った相国』ということで、似た言葉の『禅閤』は『禅定(瞑想の境地に入る=仏道に入る)した太閤(摂政又は関白)』の意味。
2013-01-30 18:21:16大河で『入道相国平清盛』って連呼されてたのもおかしかったな。姓名呼び捨てを避けるための通称だろうに。信西はさっさと法名だったのに清盛は殆ど浄海って呼ばれなかったのは『孔明だけ字システム』みたいなもんだったんだろうけど。
2013-01-30 18:24:51つかあの大河は当時の仏教界事情とか日常的な信仰とか出家のシステムとか基本事項への理解があやしすぎた。信仰心がない人間が文献に則って宗教体験的な部分をそぎ落として描く、という理念すらなく、単に無知なだけ。だからたまにストーリー上やむを得ず出てくる宗教関係がこの上なく薄っぺらかった
2013-01-30 18:34:49『平家物語』から仏教説話的要素を抜こうとするのも無謀だが、信仰というものがどれだけ当時の人の精神に奥深く根ざしていたかをさっぱ無視してたもんなあ。現代人が科学を信じて疑わない、のと同じように仏教を信じ、電気の存在を疑わないのと同じように神仏の存在を疑わない、というさ…
2013-01-30 18:43:46そういう時代だったからこそ神輿を射かけさせたという神仏を畏れぬ行いが世人を震え上がらせもしたが、そういう清盛の驕り、自信、趨勢の『すさまじさ』もあれではただの乱暴行為だもんなあ
2013-01-30 18:50:02時代の先端を行く改革者とか風雲児とか、そういう型のヒーローを描くときに、彼らが破壊し、否定した旧弊という『影』がなければ、彼らがどれだけその時代に異様だったか、その為にどれだけのリスクを負ったかも浮かび出てこない。清盛に限らず信長龍馬とか出す作品はそういう陥穽にはまりがちだと思う
2013-01-30 19:01:52貴族は・朝廷は・政は・世は・腐ってるー!乱れてるー!とかそういう台詞だけ突っ込まれてもな~。いや、朝廷の政があれだけ乱れてなきゃ、そもそも平家が政治的に台頭することもなかったんだし、口でちょろっと乱れてるー言われてるだけなのが残念だったという話…
2013-01-30 19:10:19まさかホモまみれ=政治の乱れ描写だったとは言うまいな。前妻の薬が輸入できないのは貴族の専横みたいな話もあったけど、彼女の病気風病(いまでいう風邪)設定だったんだよなあ。対処法も薬もあったからねえ…唐渡の薬じゃなきゃってお医師に匙投げられたのは旦那の態度が悪かったからだろと思ってた
2013-01-30 19:16:52政治情勢を人間関係の感情のもつれだけで描こうとしたから余計ややこしいし軽かったり逆に痛かったりだったよな…。でその人間関係も君臣にせよ主従にせよ父子兄弟にせよ距離感おかしいしさー。
2013-01-30 19:30:39褒められることといったら、ネタの拾い方がマニアック(というより無秩序に拾い集めたら変な物も混ざっていただけか。大概小ネタ披露して完結だし)とか、一応史料に即していた(ただ資料つきでない部分とのギャップが。言葉遣いのゆるさからして)とか……
2013-01-30 19:36:53気概がなかったとは云わないけど、それだけであのレベルを許せるほど心が広くない。ああいう荒ぶる気概はBS時代劇枠あたりで爆発させた上で洗練してから大河に回してきてくれんものかな…
2013-01-30 19:39:52『大河からの教訓』
でも清盛という作品への反応を見ていて『視聴率とは内容よりも世の盛り上がり方に左右される』かたや『惰性で大河枠を見ている人さえも見なくなる程のレベルというものが存在する』『演技の巧拙評価は殆どが主観』『どんな食材でもおいしく食べられる人はいる(妄想という名のクッキン☆マジックで)』
2013-01-30 19:59:27などという教訓も得ました。とくに最後の点に関してはすげえなと思う事が多かったし羨ましかった。平家物語とか平家物とかが歴史への入り口だったせいもあって、古典原理主義に走りがちだったし。背景設定風俗考証等々の拙さが許せるほどキャラを愛せたらよかったのになあ…。
2013-01-30 20:02:59でも一番いやだったのは、明らかにドラマ本編見たこともない記者が書いた「清盛のここが悪かった」的な記事。画面が汚いとか知事がどうとか、一年間屈辱に耐えた身には最早どうでもいいようなことを繰り返すだけとか…。そんなもんじゃありませんよ!?清盛の酷さは!!ってこれも愛の裏返しかナー
2013-01-30 20:10:02大河清盛からの教訓といえば、『己の常識過信するな』ということ。法衣(しかも参内用正装など)を改造したり袈裟を出さない大河というか時代劇が有り得て、視聴者の多くが違和感を持たないなどということは、少なくとも私の狭い常識の及ぶ所ではありませんでした。
2013-01-30 21:29:42その、自分の場合、『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』より『袈裟が愛しきゃ坊主も愛し』で、『裘代五条袈裟を御召し』の法皇法親王が好きとかなので、裘代がなんちゃってだったり袈裟がないと、意味がないというか、萌えが七割減なんです!!!!死活問題なんです!!!!!!
2013-01-30 21:46:13だって赤袴じゃない女房装束とかカソック着てない神父様とかエプロンつけないメイドさんとかハイヒールじゃない女王様とかゲートル巻いてない復員兵とか辮髪じゃない多爾袞とかそういう…
2013-01-30 22:00:36大河は坊主っていっても特に信仰もなさそうなスキンヘッドがぽつぽつ転がってただけだったし袈裟もないし法衣もおかしいのにどこに萌えればっていう話だった。正直後白河さんのヌメヌメ銀色裘代なんか宇宙人にしか見えなかった。星に還って欲しかった。
2013-01-30 22:11:11還れよ!!!!自分の星に!!!!滋子だったら全身銀色タイツもOKしてくれるよ!!!!コスプレ夫婦が!!!って思ってた
2013-01-30 22:14:50後白河さんとか清盛の法衣を、かっこいいと仰る方をお見掛けするたびに、もとの裘代が知られていないせいだから、日本人の美的感覚がどうとか云う話じゃないから、お話のなかのことだから、個人の好みは自由だから、と自分に言い聞かせました。でも正直、軽く蔑みました。
2013-01-30 22:20:48装束のことであと、残念だったのは、折角院政期という、特徴的な流行ファッションのみられた時期だったのに、強装束にはしないのに男性の描眉だけ気合い入れたり(でも丸眉だったり若くない人も描眉だったり、当時の流行というより、単にステレオタイプなおじゃる像を再現しただけな気が)
2013-01-30 22:55:06参考:強装束(院政期)と萎装束(摂関期)
http://twitpic.com/bzs4el
裳を引かない童装束が地味、狩衣に合わせる衣が赤だけ(その頃は従来の赤単衣だけでなく、色衣といって、狩衣に合わせる衣に色遣いの自由が出てきた)とか色彩というか色目への気遣いも感じられない(そもそも映像の品質的に色がくすむし)。
2013-01-30 23:04:03