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「言葉」の表現による「印象」の変化@榊一郎

榊一郎先生による新人賞を狙う作家志望の方のための創作講座。 今回は「言葉」の表現による印象の変化と、その言葉選びの駆使によって読者が受ける印象を操作できるというお話です。 途中で藤原祐先生が図らずも乱入してしまうハプニングも……。 トランポリンを挟んで、後半は「既存作品のプロットをばらして組み直してみる」というお話。 続きを読む
榊一郎 ネタ作り 小説 語感 創作 藤原祐 新人賞 描写論 ライトノベル ラノベ
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榊一郎 @ichiro_sakaki
キネノベ大賞の審査員座談会第三回がアップされた模様。相変わらず自分のヤクザっぷり(写真ね)が凄いが、まあ、狙ってやってる事なんでw
榊一郎 @ichiro_sakaki
今日も元気に無責任な垂れ流し。いや、実は首がちょいヤバめですがそれはさておき(やっぱり炎症みたいです。薬貰ってきました)。
榊一郎 @ichiro_sakaki
改めて幾つかお約束。そのいち。「この呟きが絶対正しいって保証はないです。そこんところは覚えておいてください」「榊にとって正しい方法であって他の人に使える保証はありません」「良いと思ったら覚えて、役にたたんと思ったら忘れてください」
榊一郎 @ichiro_sakaki
お約束そのに。「必要ならば具体例として特定作家、特定作品の名前を挙げたりしますが、基本的に、ラノベ作家の身で同業者批評はトラブルの元、つか痛すぎる行為なので、避けます。質問とかいただいても、そこに抵触する場合は、スルーするか、最低限の反応に留めますのでご了解ください」
榊一郎 @ichiro_sakaki
なんせ「○○はここがおかしい」とか言った途端に「じゃあお前の○○はどうなんだよ」と返されるブーメランの恐怖。なのでその辺は危うきに近寄らず方式で。「ここはこれが素晴らしい」的な例示も、極論を言えばその作品大嫌いな人には不愉快に見えるでしょうしね。
榊一郎 @ichiro_sakaki
まあツイッターなんで気楽にいきたい、それだけの話です。
榊一郎 @ichiro_sakaki
それはさておき、先日ちょっと質問のあった「文章修行」の話。
榊一郎 @ichiro_sakaki
プロットや、デビュー戦略を練るのと一緒で、「目的意識」を持って書く練習を続けると、上達は早いんじゃなかろうか、と思ったり。
榊一郎 @ichiro_sakaki
具体的には。えーと。専門学校の体験入学とかではよくやるネタなんで、「あ、それ前きいた」って人もおられると思いマスが。
榊一郎 @ichiro_sakaki
例えば「犬」という文字。言葉。これがぽんと置かれていたら、読み手は何を想像するでしょうか。自分で犬飼ってる人なら自分の愛犬を。いつも通勤途中に吠えられている人は、大嫌いな近所の猛犬を。犬種もチャウチャウからアフガンハウンドまで、そりゃ多種多様ですよね。
榊一郎 @ichiro_sakaki
「犬」という言葉だけを投げても、他人の頭の中のイメージは特定出来ません。極論、知り合いの漫画家さんなんか「犬って言われたら何を思い浮かべる?」「警官」とか危険な事を言っていた位でw
榊一郎 @ichiro_sakaki
辞書的な意味はさておき、それくらい、「犬」という言葉は曖昧でアバウト。勿論、これでは「言葉で脳内に思い描いた犬の姿を伝える」事は不可能。だから当然、各種修飾語を添える。「大きい」「黒い」「可愛い」その他諸々。
榊一郎 @ichiro_sakaki
ここまでは一般的な日本語の話。
榊一郎 @ichiro_sakaki
で――小説の文章となると、ここに「思考誘導の為の言葉選び」「我々の単語に対する慣れ、先入観」を使う事になります。
榊一郎 @ichiro_sakaki
例えば。「伝奇モノ」「主人公は悪の魔法使いが立て籠もる洋館に侵入しヒロインをたすけなければならない」「しかし庭には、魔法使いが放った猛犬が沢山!」「魔法使いがわざわざ使う位だから普通の猛犬じゃねえよな!」的なシチュの場合。
榊一郎 @ichiro_sakaki
この犬が「黒い」事を表現する場合。どんな書き方があるでしょうか。 例えば以下に4パターン例示します。
榊一郎 @ichiro_sakaki
1.「まっくろな犬」 2.「真っ黒な犬」 3.「夜空色の犬」 4「闇色の犬」――勿論他にも漆黒の、とか地獄のよーに黒い、とか色々ありますが、きりがないのであえてこの4パターンだけにとりあえず限定するとして。
榊一郎 @ichiro_sakaki
さて、下記の状況設定で、どの表現を選べば良いでしょうか。恐らく、大多数の人が4、もしくは2を選ぶと思います。では逆になぜ、1と3は選ばれない?
榊一郎 @ichiro_sakaki
あるいは別のシチュ。「道に迷った女の子が森の中で泣いていると、大きな犬がのっそり奥から出てきて、彼女の襟首をきゅっとくわえ、家まで運んでくれました」というよーな、童話チックな話の場合。ついでに言うと視点人物はその幼い女の子であった場合。「黒い」事の表現は何番を使う?
榊一郎 @ichiro_sakaki
こちらは恐らく1番を選ぶ人が多いかと思いますが、では、音としては同じなのに、なぜ、「真っ黒」ではなく「まっくろ」なのか。
榊一郎 @ichiro_sakaki
我々は基本的に、経験的に得た知識によって自分の思考や意識を形成しています。つまり、特定の単語を見ても、ただ辞書的な意味をそこに受け取るのではなく、自分の経験による連想イメージが付随する事が多いよーに思いマス。
榊一郎 @ichiro_sakaki
そして小説は、基本的に、文字という限られた表現方法の中で、最大限に情報を伝えようとする形式ですから、どうしてもその「連想」を逆手にとる事が多い。というかそうした方が効率が良い。
榊一郎 @ichiro_sakaki
1の「まっくろ」はひらがなです。そしてひらがなで文章を書くのは、大概が幼い子供です。その事から敢えて「黒」ではなく「くろ」としている時点で、見る者の意識には「幼い子供」のイメージが出やすい。強いて言えば、「幼い子供の舌っ足らずな喋り方」が、字面だけで表現出来る可能性が強い。
榊一郎 @ichiro_sakaki
「あのね。闇色の大型犬が私を家まで送り届けてくれたの」より「あのね。まっくろなわんちゃんがね、おおきなわんちゃんがね、わたしをね、いえまでおくりとどけてくれたの」の方が子供っぽいし可愛い。
榊一郎 @ichiro_sakaki
ここでは単にひらがなを使うのにくわえて、「子供は長文を扱うのが苦手」というのを踏まえて繰り返しやコマぎれを使ってますが、それはさておき。
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コメント

皆川悠希 @yukiminagawa 2010年8月27日
後半戦、「既存作品のプロットをばらして組み直してみる」というお話を追加。
さひろ @sahiro 2010年8月31日
プロットというか物語構造については『物語の体操』をやっておけ、と(ぉ。>『「言葉」の表現による「印象」の変化@榊一郎』
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