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小説としての体裁と構造をどう構築するか

作家の榊一郎さん(@ichiro_sakaki)のプロットの構成に関する呟きから始まり、小説を作成する上での文章の書き方や、物語の構造を把握することの重要性などをまとめました。私用ですので、欠けているところが多々あります。
榊一郎 渡瀬草一郎 描写論 藤原祐 ネタ作り ライトノベル
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榊一郎 @ichiro_sakaki
プロットや、デビュー戦略を練るのと一緒で、「目的意識」を持って書く練習を続けると、上達は早いんじゃなかろうか、と思ったり。
榊一郎 @ichiro_sakaki
我々は基本的に、経験的に得た知識によって自分の思考や意識を形成しています。つまり、特定の単語を見ても、ただ辞書的な意味をそこに受け取るのではなく、自分の経験による連想イメージが付随する事が多いよーに思いマス。
榊一郎 @ichiro_sakaki
そして小説は、基本的に、文字という限られた表現方法の中で、最大限に情報を伝えようとする形式ですから、どうしてもその「連想」を逆手にとる事が多い。というかそうした方が効率が良い。
藤原祐@FANBOX始めました @fujiwarayu
僕の文章など別段上手いわけでもないというのは棚上げして、榊さん(@ichiro_sakakiさん)に便乗。文章(ひいては言語)っていうのは個人的に『表現という服を着た論理』だと思うのです。だからまずは「論理的であること」を心がけると上達が早いんじゃないでしょうか。
藤原祐@FANBOX始めました @fujiwarayu
読みにくい文章っていうのは大概の場合、「読み手が状況を理解するのに必要不可欠な情報」が省かれていたり、もしくは過剰な修辞に囲まれて見えにくかったりするものです。省略も装飾も文章にとってのオシャレであるのは確かなんですが、まずは体型をきちんとしないとどんな服着ても逆効果。
藤原祐@FANBOX始めました @fujiwarayu
で、論理的である=体型を整える方法ですが、具体的には『5W1Hをきちんと説明すること』なんじゃないかと思います。それはつまり「読んでる側に『わからない』というストレスを与えないこと」でもあります。
藤原祐@FANBOX始めました @fujiwarayu
「私は毎日給料をもらうために勤務先の工場で刺身にタンポポを乗せる仕事をしています」と「タンポポェ……」では、わかりやすいのは前者ですよね。で、前者の文章から『誰が見ても自明なこと』を取っ払い修飾してやると「今日もまた刺身にタンポポを乗せる仕事が始まるお……」になる訳です。
藤原祐@FANBOX始めました @fujiwarayu
で『文章』というのは、この「5W1Hを説明し読み手に情報を的確に伝達する」というプロセスを、一文単位でやったり数文単位でやったり一段落を使ってやったり数段落を使ってやったり……と、「説明する長さ」に緩急をつけながら進めていく行為と言えます。
藤原祐@FANBOX始めました @fujiwarayu
ここで「Whereが説明されないまま延々と進む」とか「Whoがわからないまま話が次へ行く」とかが重なってくると「わからない」=「読みにくい」になる訳です。
藤原祐@FANBOX始めました @fujiwarayu
もちろん小説などでは「わざとWhoを明かさない」とか「Whyを漠然としか提示せず想像に任せる」とかいった「読み手にあえてストレスを与える行為」が頻繁に行われたりするのですが、普通に「もう少し読みやすい文章が書きたい」という場合、下記のようなことを気を付けるといいんじゃないかと。
藤原祐@FANBOX始めました @fujiwarayu
また「小説を書きたいけど書いたことがない」「書いてみたいけどどう書けばいいのかわからない」という場合にも、下記のことを意識してみると有効なんじゃないかと思います。5W1Hというのは最小単位のストーリーであり、この小さなストーリーを積み重ねていけば自然と大きなストーリーになるので。
榊一郎 @ichiro_sakaki
延々だだら長く書いてきた事を1ついーとで言われた!?
藤原祐@FANBOX始めました @fujiwarayu
@ichiro_sakaki いやいやそんなことは! 便乗しただけですから!
榊一郎 @ichiro_sakaki
 まあでも真面目な話、「榊一人だけの極めて特殊な文章観」ではないという事が証明された様なものなので、感謝です。勿論、それぞれ微妙に違う文章観があるでしょうから、それぞれの文章に個性は出る訳ですが。
渡瀬草一郎 @sou1rou
ログを眺めて、榊さんや藤原さんの文章話の流れでふと思い出したこと。5W1Hとか表現力とかとは別の話なんですが、学生時代に書いた自分の文章をプロになってから読み返して、やたら読みにくくて「うえー」となった記憶があります。
渡瀬草一郎 @sou1rou
理由は単純で、「三人称で視点がやたらズレる」という状態のせい。たとえば↓のような感じ。:悪い例。 『アルカインはカルカンを口に頬張った。ほのかに広がる旨味と確かな満足。猫まっしぐらは伊達ではない。セロも続いて食べてみた。あんまりおいしくない。人間には向いていないのかもしれない。』
渡瀬草一郎 @sou1rou
下の例だと、アルカインとセロの視点が短い範囲で入り乱れているので、一読して「読みにくい!」感じに。これだけだと短い文章なので気にしない方もいるかもですが、こういうブレを何回も繰り返すと酷く読みにくい文章になるハズ。
渡瀬草一郎 @sou1rou
で、これをセロ視点で推敲するとこんな感じに。 『アルカインがカルカンを口に頬張った。よほど旨かったのか、彼は満足げに眼を細める。猫まっしぐらは伊達ではない。セロも続いて続いて食べてみた。あんまりおいしくない。人間には向いていないのかもしれない。』
渡瀬草一郎 @sou1rou
そして同じ文章をアルカインの視点で推敲するとこんな感じに。 『アルカインはカルカンを口に頬張った。ほのかに広がる旨味と確かな満足。猫まっしぐらは伊達ではない。続いてセロが同じ物を口に入れたが、彼はどうにも微妙な顔をしている。人間向きの味付けではないらしい。』
渡瀬草一郎 @sou1rou
どっちも即興なので後で直したくなる文章っぽいですが、とりあえず例としてはこんな感じに。「三人称でも、視点の元となる人物が混在するとやたら読みにくい」というのは、初心者のうちに陥りやすい罠のような気がします。
渡瀬草一郎 @sou1rou
上手い人だと違和感なくこの混在を使いこなせることもありそうですが、意図的にやった上で、読む人に違和感を持たせないのはけっこう大変…… 逆に視点にさえ気をつければ、たとえ語彙は少なくても、小説の文章としてはそこそこ読みやすくなりそうな気がする今日この頃。長々と失礼しましたー。
渡瀬草一郎 @sou1rou
@kaoru_sato 他の方の作風についてはコメントしにくいんですが、たとえば作品世界を俯瞰する印象で統一したい場合、各場面で視点人物を設定するより、あえて神様的な視点を置くのは効果的かとー。もちろん技術が必要なので、まず視点の位置を意識できるようになるとその域に近づけそうな…
渡瀬草一郎 @sou1rou
@sayama_mohko 恐縮ですー。他の方のレスでも書いてますが、要はケースバイケースなので、あまり縛られないほうがいいかもです。ただ視点の位置を意識できるようになると、書きたいことを書きやすくなったり、それこそ表現の幅を広げられるはずなので、とりあえず損はなさそうな…
榊一郎 @ichiro_sakaki
「全ての描写、設定、台詞は物語そのものに奉仕する」――物語を語る上で、ありとあらゆる部分が影響を与えます。つまり、その主人公がそこで毒を吐く事によって、彼の精神的な葛藤を示し、最終的にそれを乗り越える事で彼の成長を描く、という意図の元に行われるならそれは良い悪い以前に必要な描写。
榊一郎 @ichiro_sakaki
逆に、物語を語る上で何の効果も果たしていない、ただの思いつきであるならば、そんな描写をしている暇があれば他の、もっと読者を楽しませる仕掛けを仕込むべき、と思ったりします。
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コメント

がる@転職活動中 @garuneko 2010年8月27日
プロット後の作業としては、何処まで文章を削れるか。ですね。後全体の流れとしては基本ですが起承転結を意識するとわかりやすくなります。アレンジは基礎が出来てから。
ivnin @ivnin 2010年8月28日
具体例が記載されているのが、わかりやすくてうれしいです
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