小説としての体裁と構造をどう構築するか

作家の榊一郎さん(@ichiro_sakaki)のプロットの構成に関する呟きから始まり、小説を作成する上での文章の書き方や、物語の構造を把握することの重要性などをまとめました。私用ですので、欠けているところが多々あります。
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榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

当然ですが、人間の脅威にならんとあかん訳ですから、その辺の猛獣とかじゃダメです。よくあるモチーフとしては魔王とか、あるいは異星から持ち込まれた侵略兵器とか。

2010-08-26 23:14:49
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

じゃあ侵略兵器にしましょうか。この時点で舞台もSFになります。どっかの街の片隅に持ち込まれた異星からの侵略兵器。でもこれが何らかの理由で正常に作動せず、偶然、出会った人間と仲良くなってしまう・・・・・ここまでは『竜』を『侵略兵器』に、舞台を現代に変えただけ。

2010-08-26 23:16:32
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

テーマとして「定められた存在意義に逆らうこと」「自分で自分を定義して、自分は何物なのかを決める勇気と責任」な訳ですが――そうなると当然、この侵略兵器は、自分が侵略兵器である事を知りつつ、それを否定します。

2010-08-26 23:17:46
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

そして知り合った人間を守る為に戦う――と。ここまで読むと、気付いた人は気付いてるでしょうが。どっかにこんなアニメありましたよねw

2010-08-26 23:18:30
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

「僕は兵器にはならない!」そう言って友達になった少年を守ろうとした侵略戦用ロボットの物語。そう。「アイアンジャイアント」です。

2010-08-26 23:23:33
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

ああ、別にアイアンジャイアントを換骨奪胎してドラゴンズウィルを書いた訳ではありません、念の為w(確か時間的にはアイアンジャイアントの方が後)

2010-08-26 23:24:30
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

ただ、まあこれは偶然にしても、テーマや物語構造は同じなんですよね、実は。だから、結果的に、ドラゴンズ・ウィルからアイアンジャイアントを創り出す事だって、出来る、というだけの話。

2010-08-26 23:25:33
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

でもって、これだけ雰囲気が違っていて、細部の演出や処理も違っていたら、基本的に「同じもの」には見えないでしょう?

2010-08-26 23:28:33
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

物語の基本構造は実の所、聖書で出尽くしていて、それ以降の物語は大抵がその亜流か再利用に過ぎない、なんて話はどこでも聞く話ですが。極めて根本的な基本構造というのは元々そう数がありません。

2010-08-26 23:29:45
榊一郎@ノベライズ『サマナーズウォー』1&2発売中♪ @ichiro_sakaki

勿論、いつも何かをお手本に創作しろ、という話をしている訳ではなく。一定数の基本構造を自分の中に取り込めば、そこからいくらでも応用が利く、という話です。

2010-08-26 23:32:16