Wグデーリアンの陸戦講義#3 「陸戦兵器の歴史Ⅲ」

グデーリアン殿と協同、陸戦兵器全般の歴史のお話であります。 今回はWW1戦車の発展~WW2開戦直前までを第二部とさせていただきます。
12
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

さて、前回のあらすじは…いよいよ戦車が登場したWW1、しかし登場したばかりということもあって運用法にはまだまだ問題が…今回は戦車の運用法の発展から始まります。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:18:21
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

WW1が長引く中、イギリスでの戦車運用思想は一歩前進。戦車を軽戦車と重戦車の二種類に分けて、それぞれ違う役割を果たせようという考え方が登場するのです。それに従って2種類の戦車が誕生、重戦車のMk.Vと軽戦車(当初は中戦車)のMk.Aでした。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:21:46
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

重戦車は読んで字の如く、機動性を犠牲にし重装甲重武装のものです。従来の戦車と同様に塹壕を突破し、歩兵を支援する役割が主です。#Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:24:21
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

一方軽戦車は重戦車に比べ装甲と武装を犠牲にし機動性を高めたものです。重戦車が敵陣を突破し、軽戦車が機動性を活かして追撃戦を行うことを想定していて、従来の騎兵のような使い方がされました。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:25:53
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

攻防に優れるがスピードは遅い重戦車と、速度は速いが攻防はやや頼りない軽戦車だな。平たく言えば、そういうことだな。一般に兵器ってのは、平均的な性能を持たせるより目的特化型の方が効果的だが、だが柔軟な対処が出来なくなったりと、それはそれでマズい一面もあるが。#Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:26:04
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

さて、同時期のフランスでは自動車メーカーであるルノーが非常に優秀な軽戦車を開発します。あまり興味を持っていなかったフランス陸軍上層部もその高性能に惚れ込んでしまいます。無限軌道に全周式旋回砲塔を搭載した、現代の戦車にも通じるスタイルを確立したあの子です #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:30:42
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

ルノーFT17。最初は機関銃を搭載していましたが後に砲を搭載したものが主力になります。この戦車のためにこれまでのフランス戦車は量産が全て中止されるほどに。WW1後は世界各国に輸出され、各国戦車開発の礎に。 #Wグデーリアンの陸戦講義 http://t.co/AQBgA1J4

2013-02-04 21:32:59
拡大
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

今までと違い、戦車っぽい戦車だよな。どこの国も、みんなこの形状をマネするようになったのかって?まあ、この戦車が登場した途端にこぞって模倣したって訳じゃないんだがな。試行錯誤しているうちに、どこの国の戦車もこの形状に落ち着いたといった感じだよ。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:33:33
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

・アミアン攻勢(1918年8月8日) アミアンで行われた連合軍VSドイツの戦い。勢いに乗った連合軍が投入した戦車の前に、ドイツ軍は大きな被害を出す。 「ドイツ陸軍暗黒の日」と呼ばれ、ドイツ軍内の戦車軽視思想は消滅した。戦車マジヤバイ  #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:35:21
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

このアミアン攻勢においてドイツは大敗北を喫します。イギリスの戦車が大量投入され大活躍したのです。このときようやくドイツは戦車の凄さに気づきましたが既に時遅し。ドイツは敗色濃厚でした。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:37:17
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

せっかく我がドイツが悟ったのに、無駄になったと思うかい?。そんな事はない。次の戦争の為に。次の次の戦争の為に…人類の歴史が続く限り…な  #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:38:51
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

ドイツが敗北しWW1は終結。ドイツは連合国にベルサイユ条約を結ばされ、軍備に多大な制限が掛けられました。二度とドイツによって惨禍が引き起こされないように、と…。この、ドイツ封じ込め・ソ連隔離等のWW1後の欧州国際秩序を”ヴェルサイユ体制”と呼びます。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:42:12
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

・ドイツが受けた軍備制限 毒ガス、空軍、戦車、潜水艦の保有・開発の禁止。陸軍の兵力は10万人以下。  #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:42:43
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

将校の定員数と服務年限の設定。歩兵師団は7個、騎兵師団は3個まで。保有する大砲は77mmと105mmのみで、総数や貯蔵弾数も制限。徴兵制の禁止。参謀本部、陸軍大学の廃止。要塞施設の破壊。ここに残った連中は凄いぞ! 要塞が無いから機動戦の思考がね。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:44:19
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

戦車もダメになったのだ……この程度ではくじけないのが、ゲルマン魂!なお以降の講義は、必然的に我がドイツが主役になって行く私もメインだ!!。  #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:45:50
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

こうして1919年に、いくつか不安要素はありましたがヨーロッパに平和が訪れます。WW2が始まる1939年までの20年間をこれ以降戦間期と呼びます。この戦間期での各国戦車運用を見てましょう。戦間期は平和の到来により軍事予算が縮小されていることは忘れずに。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:47:46
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

やっぱり、何だかんだ言っても、平和な世の中では軍隊なんて邪魔なんだよな。そして、戦車の運用や種類は、この時期から国によって様々な特色を見せ始める。進化の枝分かれだ!  #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:50:27
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

さて、戦車発祥の国イギリス。軽戦車・重戦車の思想が「巡航戦車」「歩兵戦車」に発展。それぞれ軽装甲・高機動、重装甲、低起動なものでした。この2種類の戦車でイギリスはWW2に突入し、、、、まぁ、酷い目に遭います。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:52:58
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

結局は、第一次世界大戦時の軽戦車・重戦車とほとんど変わらないな(ニヤニヤ)つまり、第一次世界大戦時の思想のままで二次大戦に突入してしまったんだ。敵が失敗してる間は邪魔をしてはならない、誰の言葉だったかな?  #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:54:43
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

さて次は近代戦車の礎を築いたフランス…「巡航戦車」「歩兵戦車」の名前は無いものの、運用思想は変わりませんでした。性能はよくっても、やっぱりWW1から抜け出せなかったんですね。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 21:57:05
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

モノは良かったのに、考え方が古かったんだよ、まぁ機動戦出来る車両と言えば「?」がつくがな。第一次世界大戦から抜け出せなかったのは、戦車運用だけじゃない。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 22:00:10
ハインツ・グデーリアン@復帰 @18haintu88

軍事思想そのものが、フランスでは完全に硬直してたんだ。第一次世界大戦における「防御優勢」の常識を、ずっと盲信してたんだよ。勝者は自分の栄光にすがりたがるんだよな~  #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 22:01:07
秋山優花里(停止) @Yukarin_7TP

結局この二カ国だけでなく世界中の殆どの国がWW1の運用思想を引きずっていたんです。戦車は歩兵支援用の前線移動砲台だ、と…。歩兵と一緒に突撃していく戦車、そしてその砲や機銃で敵陣を蹂躙・破壊していく…そんな風景が頭から離れなかったのでしょうね。 #Wグデーリアンの陸戦講義

2013-02-04 22:04:09
1 ・・ 4 次へ